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2-ブテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2-ブテン

cis

trans

cis

trans
識別情報
CAS登録番号 107-01-7 チェック, 590-18-1 (cis) チェック, 624-64-6 (trans) チェック
ChemSpider 11719 チェック
UNII S1SK37516R チェック
EC番号 203-452-9
ChEBI
RTECS番号 EM2932000
特性
化学式 C4H8
モル質量 56.11 g mol−1
示性式 CH3CH=CHCH3
密度 0.641 g/mL (cis, at 3.7 °C)[1]
0.626 g/mL (trans, at 0.9 °C)[2]
融点

-138.9 °C, 134 K, -218 °F ((cis)[1]
-105.5 °C (trans)[2])

沸点

3.7 °C (cis)[1]
0.9 °C (trans)[2]

危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 0397 03
ICSC 0398 03
GHSピクトグラム Flam. Gas 1Press. Gas
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H220
Pフレーズ P210, P377, P381, P403
EU分類 Extremely flammable (F+)
EU Index 601-012-00-4
NFPA 704
4
1
0
Rフレーズ R12
Sフレーズ (S2) S9 S16 S33
引火点 −72 °C (−98 °F)[1][2]
発火点 325 °C (617 °F; 598 K)
関連する物質
関連するブテン 1-ブテン
Cis-2-ブテン
Trans-2-ブテン
イソブテン
関連物質 ブタン
ブチン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2-ブテン(2-Butene)は、炭素数4のアルケンである。幾何異性体を持つ最も単純なアルケンであり、cis-2-ブテン((Z)-2-ブテン)とtrans-2-ブテン((E)-2-ブテン)の2つの形が存在する。

原油の流動接触分解エチレンの二量化によって生産される。主な用途はガソリンブタジエンの製造であるが[3]水和反応2-ブタノールにした後、酸化することでメチルエチルケトン溶媒の製造にも用いられる。

シス体は3.7℃、トランス体は0.9℃と沸点が非常に近く[4]蒸留による2つの異性体の分離は非常に難しい。しかし、殆どの反応で似た挙動を示すため、分離は必要ない場合が多い。典型的な市販の2-ブテンの組成は、70%のシス体と30%のトランス体である。不純物としては、ブタン1-ブテンが多くて1%以上含まれ、他に少量のイソブテンブタジエン1-ブチン2-ブチンも含む[3]

出典

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  1. ^ a b c d Record 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース
  2. ^ a b c d Record 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース
  3. ^ a b 2-Butene, SIDS Initial Assessment Report, Geneva: United Nations Environment Programme, (February 1995), http://www.inchem.org/documents/sids/sids/107017.pdf .
  4. ^ The isomerization of cis- and trans-2-butene”. 2015年1月29日閲覧。

外部リンク

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