2027 FIFA女子ワールドカップ
この記事はFIFA女子ワールドカップに関して将来予定されるイベントを扱っています。 |
FIFA女子ワールドカップ 2027 FIFA Women's World Cup 2027 Copa do Mundo Feminina da FIFA 2027 | |
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大会概要 | |
開催国 | ブラジル |
日程 | 2027年6月24日 - 7月25日 |
チーム数 | 32 (6連盟) |
開催地数 | 10 (10都市) |
大会統計 | |
試合数 | 64試合 |
< 20232031 > |
FIFA女子ワールドカップ 2027(英: FIFA Women's World Cup 2027)は、女子サッカーの国際大会であるFIFA女子ワールドカップの第10回大会である。南米かつラテンアメリカで初のブラジルで開催[1][2]。
スペインは2023年大会で初優勝しており、前回優勝国でありディフェンディングチャンピオンである。
2024年5月17日、FIFAはブラジルが開催権を獲得し、南米で初のFIFA女子ワールドカップとなることを発表した[3][4]。ブラジルは、 1950年と2014年に男子ワールドカップを開催しており、スウェーデン、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダに続いて男子と女子のワールドカップの両方を開催する6番目の国となる。また、8つの異なるFIFA大会を開催する最初の国でもあり、2016年夏季オリンピック大会サッカー競技、 2000 FIFAクラブ世界選手権、2013 FIFAコンフェデレーションズカップ、2019 FIFA U-17ワールドカップ、2008 FIFAフットサルワールドカップ、FIFA主催ビーチサッカーワールドカップの最初の3回(2005年、2006年、2007年)を開催した。
開催国の選定
[編集]2023年3月23日、立候補の要項がFIFAから発表された[5]。開催国は2024年5月17日にタイのバンコクで開催されるFIFA総会で決定された。
開催国誘致
[編集]FIFAは2023年3月23日、2027年FIFA女子ワールドカップの入札が開始されたと発表した。大会開催に関心のある加盟協会は4月21日までに関心表明書を提出し、12月8日までに入札登録を完了する必要があった。
当初、開催に興味を示した国は14カ国で、そのうち2カ国は共同で立候補していた。ベルギー・ドイツ・オランダ、ブラジル、チリ、イタリア、メキシコ、デンマーク・フィンランド・アイスランド・ノルウェー・スウェーデン(北欧)、南アフリカ、アメリカ合衆国である。チリ、イタリア、北欧の立候補、南アフリカは後に撤退したが、そのうちのいくつかは2031年に次回大会を開催すると表明していた。メキシコサッカー連盟と米国サッカー連盟は後に共同で立候補をまとめた。ブラジルとベルギー・ドイツ・オランダもこれに加わり、12月8日までにFIFAに立候補届を提出した。しかし、メキシコ・アメリカは開催地選定のわずか数週間前の2024年4月に立候補を取り下げ、代わりに2031年大会の開催に再び注力することとなった[6][7]。
評価値は総会10日前に公表[10]。
評価値
[編集]入札国 | 評価値 |
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ブラジル | 4/5 |
ベルギー、 ドイツ、 オランダ | 3.7/5 |
投票
[編集]投票は2024年5月17日、バンコクで開催された第74回FIFA総会中に行われ、204の資格を持つすべての加盟国に開放された。ブラジルの立候補は有効投票119票で勝利し、ベルギー、ドイツ、オランダの立候補は有効投票78票を獲得した。キュラソー、コスタリカ、ドミニカ共和国、リビア、ナミビア、ナイジェリア、スーダン、トーゴは棄権し、ノルウェーとフィリピンは技術的な問題で投票できなかった。
国 | 投票 |
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ラウンド1 | |
ブラジル | 119 |
ベルギー、 ドイツ、 オランダ | 78 |
棄権 | 10 |
総投票数 | 207 |
必要過半数 | 104 |
フォーマット
[編集]2023年大会以降、女子ワールドカップは4チーム8グループからなるグループステージで始まり、各グループ上位2チームがラウンド16チームから始まる決勝トーナメントに進む。通算試合数は64試合。
会場
[編集]大会には10から12の会場が使用される。2014年男子FIFAワールドカップが開催された12のスタジアムのうち、クリチバのアレナ・ダ・バイシャーダが本大会で唯一除外される会場である[11][12]。
ブラジルが開催権を獲得した後、ナタール州政府は女子ワールドカップの開催地となることに関心を示した[13][14]。
2024年8月22日、CBFはベレンのマンゲイロンも開催候補都市の一つになることを確認した。これは2014年男子ワールドカップを開催しなかった都市の中で唯一最終候補に残った都市である。ベレンはもともと2023年3月にブラジルの入札に参加していた。しかし、マンゲイロンがまだ改修の最終段階にあったため、9月の最終プロジェクトから除外された[15][16]。
2024年9月3日、ベレンとナタールがFIFAの選考プロセスに含まれた[17]。視察訪問は2024年9月から11月にかけて行われた[18]。
ブラジルの開催地に選ばれた都市とスタジアムは以下のとおり。
リオデジャネイロ | ブラジリア | ベロオリゾンテ | フォルタレザ |
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エスタジオ・ド・マラカナン | エスタジオ・ナシオナル | エスタジオ・ミネイロン | アレーナ・カステロン |
収容人数: 73,139人 | 収容人数: 69,910人 | 収容人数: 66,658人 | 収容人数: 57,876人 |
ベレン |
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サルヴァドール | |
マンゲイロン | アレーナ・フォンチ・ノヴァ | ||
収容人数: 53,635人 | 収容人数: 47,915人 | ||
ポルト・アレグレ | サンパウロ | ||
エスタジオ・ベイラ=リオ | アレーナ・コリンチャンス | ||
収容人数: 49,055人 | 収容人数: 47,252人 | ||
レシフェ | マナウス | クイアバ | ナタール |
アレナ・ペルナンブーコ | アレーナ・アマゾニア | アレーナ・パンタナール | アレーナ・ダス・ドゥーナス |
収容人数: 45,440人 | 収容人数: 42,924人 | 収容人数: 42,788人 | 収容人数: 31,375人 |
予選大会
[編集]出場国
[編集]資格
[編集]FIFAの各連盟は大陸選手権を通じて予選を行っているが、CONMEBOLとUEFAは独自の予選大会を開催している。開催国のブラジルは自動的に大会への出場権を獲得したため、残りのFIFA加盟協会の大半は希望すれば予選に参加する資格がある。ロシアは2022年のロシアのウクライナ侵攻により2022年2月28日以降FIFAとUEFAのすべての大会への出場を停止されており[19][20]、欧州予選プロセスから除外されていた[21]。
以下の出場枠の割り当ては、2024年12月10日にFIFA理事会で承認された。開催国の出場枠は、各連盟に割り当てられた割り当てから直接取得される。
出場枠
[編集]アジア
(AFC) |
アフリカ
(CAF) |
北中米カリブ海
(CONCACAF) |
南米
(CONMEBOL) |
オセアニア
(OFC) |
欧州
(UEFA) |
プレーオフ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場枠 | 6 | 4 | 4 | 3 | 1 | 11 | 3 | 32 |
上記の数は開催国枠を含んだ数である。
出場国表
[編集]- 「出場枠数」の「H」は開催国枠、「P」は大陸間プレーオフ枠。
- 「FIFAランク」(FIFA女子ランキング)は、組み合わせ抽選に用いるものを表す。
- 「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定したチーム。
大陸連盟 | 出場枠数 | 予選大会 | 予選順位 | 出場国・地域 | 出場決定日 | 出場回数 | 最高成績 | FIFAランク | 備考 |
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CONMEBOL (南米) |
H+2+P2 | 開催国 | ブラジル | 2024年5月17日 | 10大会連続10回目 | 準優勝 (2007) | |||
南米予選 | TBD | ||||||||
TBD | |||||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
TBD | |||||||||
AFC (アジア) |
6+P2 | アジア予選 | TBD | ||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
TBD | |||||||||
CAF (アフリカ) |
4+P2 | アフリカ予選 | TBD | ||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
TBD | |||||||||
CONCACAF (北中米カリブ海) |
4+P2 | 北中米カリブ海予選 | TBD | ||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
TBD | |||||||||
OFC (オセアニア) |
1+P | オセアニア予選 | TBD | ||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
UEFA (ヨーロッパ) |
11+P | ヨーロッパ予選 | TBD | ||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
TBD | |||||||||
大陸間PO | TBD | ||||||||
合計 | 32 |
シード枠
[編集]抽選結果
[編集]開催国ブラジルは、開催国につき自動的にA1に入る。
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大会公式スポンサー
[編集]FIFAパートナー
[編集]FIFA女子ワールドカップスポンサー
[編集]FIFA女子ワールドカップサポーター
[編集]脚注
[編集]- ^ “Brazil is chosen to host soccer’s 2027 Women’s World Cup following a vote by FIFA’s 211 members” (英語). Associated Press.com (May 17, 2024). May 17, 2024閲覧。
- ^ “FIFA vote awards Brazil 2027 Women's World Cup”. (MAy 17, 2024)
- ^ a b Amsa-ngiam, Lerpong (17 May 2024). “Brazil is chosen to host soccer's 2027 Women's World Cup following a vote by FIFA's 211 members”. Associated Press. 17 May 2024閲覧。
- ^ “FIFA vote awards Brazil 2027 Women's World Cup”. ESPN. (17 May 2024) 17 May 2024閲覧。
- ^ “FIFA starts bidding process for FIFA Women's World Cup 2027”. FIFA. (23 March 2023) 26 March 2023閲覧。
- ^ “USA and Mexico withdraw joint bid for 2027 Women's World Cup and look to 2031 instead”. Goal.com (29 April 2024). 29 April 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。29 April 2024閲覧。 “The United States and Mexico will prioritise a bid for the 2031 Women's World Cup after officially pulling out of the race to host in 2027.”
- ^ “U.S., Mexico withdraw 2027 Women's World Cup bid, look to 2031”. ESPN (29 April 2024). 29 April 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。29 April 2024閲覧。 “U.S. Soccer and the Mexican Football Federation have withdrawn their bid to jointly host the 2027 Women's World Cup and will instead focus on securing the 2031 Women's World Cup...”
- ^ “FIFA receives expressions of interest to host FIFA Women’s World Cup 2027™”. FIFA. (24 April 2023)
- ^ “米国とメキシコ、女子W杯2027年大会の誘致から撤退…2031年大会の開催を争う日本のライバルに?”. サッカーキング (2024年4月30日). 2024年5月5日閲覧。
- ^ a b “FIFA's bid evaluation report for 2027 Women's World Cup”. FIFA. (May 7, 2024) May 8, 2024閲覧。
- ^ “Sem jogos, Curitiba ainda quer participar da Copa do Mundo Feminina em 2027” (ポルトガル語). cwbnews.com.br (20 May 2024). 2024年9月14日閲覧。
- ^ Becker, Mariana (17 May 2024). “Curitiba deve ficar fora da Copa do Mundo Feminina 2027” (ポルトガル語). RIC.com.br. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “FNF e trade turístico se unem para pleitear Natal como sede da Copa do Mundo Feminina 2027” (ポルトガル語). GE.Globo.com (3 August 2024). 2024年9月14日閲覧。
- ^ Conceição, Luan (1 August 2024). “Natal mobiliza setor turístico em busca de vaga na Copa do Mundo Feminina 2027” (ポルトガル語). opoti.com.br. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “CBF inclui Belém como candidata a receber jogos da Copa Feminina de 2027” (ポルトガル語). GE.Globo.com (22 August 2024). 2024年9月14日閲覧。
- ^ “CBF anuncia Belém como cidade candidata a sede da Copa do Mundo Feminina 2027” (ポルトガル語). ブラジルサッカー連盟 (22 August 2024). 2024年9月14日閲覧。
- ^ “Twelve FIFA Women’s World Cup 2027 candidate host cities begin selection process”. FIFA.com. FIFA (3 September 2024). 2024年9月14日閲覧。
- ^ “Copa do Mundo Feminina: comitiva da Fifa visita Natal no dia 9 de outubro” (ポルトガル語). GE.Globo.com (5 September 2024). 2024年12月13日閲覧。
- ^ "FIFA/UEFA suspend Russian clubs and national teams from all competitions" (Press release). FIFA. 28 February 2022.
- ^ “UEFA decisions for upcoming competitions relating to the ongoing suspension of Russian national teams and clubs”. UEFA (2 May 2022). 16 December 2024閲覧。
- ^ “2025 UEFA Women's Nations League and 2026 Women’s European Qualifiers for the 2027 FIFA Women's World Cup” (ZIP). UEFA Circular Letter (UEFA) (53/2024). (30 September 2024) 16 November 2024閲覧。.