3つの練習曲 作品65
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「3つの練習曲 作品65」(みっつのれんしゅうきょく さくひん65)は、アレクサンドル・スクリャービンが1912年の夏、スイスへの旅行中にベアーテンベルクで作曲したピアノ曲である。交響曲第5番「焔の詩-プロメテ」やピアノ・ソナタ第6番、第7番が完成し、『神秘劇』(未完)の構想が始まったころである。
- 第1番 16分の12拍子 アレグロ・ファンタスティコ 2部形式
長9度のための練習曲。素早いパッセージのA部分と、テンポを落とした旋律的なB部分が交替しながら進んでいく。
- 第2番 4分の拍子 アレグレット 2部形式
長7度のための練習曲。右手の長7度の旋律に、属7や属9の和音が組み合わされている。
- 第3番 4分の2拍子 モルト・ヴィヴァーチェ 3部形式
右手が完全5度や、減5度を含むオクターヴによる練習曲。
参考文献
[編集]- 『スクリャービン全集3(世界音楽全集・春秋社版)』(解説:伊達純・岡田敦子)