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4-エチルトルエン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
4-エチルトルエン
識別情報
CAS登録番号 622-96-8
PubChem 12160
ChemSpider 11660
特性
化学式 C9H12
モル質量 120.19 g mol−1
外観 無色透明の液体[1]
密度 0.861 g/cm3
融点

-62℃[2]

沸点

161℃[1]

への溶解度 95mg/L[2]
エタノールへの溶解度 易溶[2]
危険性
引火点 36℃[1]
発火点 475℃[1]
爆発限界 1.2 - 7%[2]
半数致死量 LD50 4850mg/kg(ラット、経口)[2]
関連する物質
関連するC9H12の異性体 C9H12を参照
関連物質 トルエン
エチルベンゼン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

4-エチルトルエン: 4-Ethyltoluene)は、化学式CH3C6H4C2H5で表される有機化合物である。ベンゼン環の1位と4位の水素メチル基エチル基にそれぞれ置換した構造を持つ。3種類あるエチルトルエンの構造異性体の一つであり、いずれも無色の液体で、ポリスチレンの製造に使用される。日本の消防法では、危険物第4類 第二石油類(非水溶性)に区分される[1]

製造と使用

[編集]

エチルトルエンは、トルエンエチル化により得られる。:

CH3C6H5 + C2H4CH3C6H4C2H5

典型的な酸触媒下で、2-、3-、4-エチルトルエンの混合体が生じる。修飾されたゼオライト触媒を用いると、4-エチルトルエンを選択的に得ることができる[3]

4-エチルトルエンを脱水素化すると、4-ビニルトルエンが得られる[4]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 4-エチルトルエン東京化成工業
  2. ^ a b c d e 4-エチルトルエン (PDF)純正化学
  3. ^ Karl Griesbaum, Arno Behr, Dieter Biedenkapp, Heinz-Werner Voges, Dorothea Garbe, Christian Paetz, Gerd Collin, Dieter Mayer, Hartmut Höke "Hydrocarbons" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2002 Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a13_227
  4. ^ Denis H. James; William M. Castor (2007), “Styrene”, Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry (7th ed.), Wiley, p. 1, doi:10.1002/14356007.a25_329.pub2