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400万台クラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

400万台クラブとは、1990年代自動車メーカー間のM&Aの重要性を説く際に用いられたキーワード。当時は、年間400万台生産しない自動車メーカーは淘汰されるとささやかれ、また年間400万台分の自動車主要部品を生産しない専業部品メーカーにも同様の議論は及んだ。

経緯

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1998年にダイムラー・ベンツクライスラーを買収してダイムラー・クライスラーが誕生。超大型自動車メーカーが誕生したことにより、自動車各社のM&Aが盛んに試みられるようになった[1]。その際の指標となった年間生産台数から400万台クラブと表現されるようになった。しかし会社規模の拡大に伴うスケールメリットは謳われるほど成果はなく、次第に死語となった。[2]

終焉

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2000年に入るとBMWによるローバー・グループなど、1990年代に吸収、子会社化された中・小メーカー、ブランドの分離が始まり、2007年には、象徴的とされたダイムラー・クライスラー自体が解体。2008年には、フォードによるジャガーマツダ株の売却が進むなど、事実上終焉を迎えている。[3]

しかし一方で、ルノー日産自動車三菱自動車のアライアンスや、フィアット・クライスラー・オートモービルズグループPSA(プジョーシトロエン)の統合などによって、トヨタ自動車フォルクスワーゲンゼネラル・モーターズとともに「1000万台クラブ」が形成されているとも言われている[4][5]

出典

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  1. ^ http://globis.jp/public/home/index.php?module=front&action=view&object=content&id=19 戦略・マネジメント第1回自動車業界再編に見るM&A成功の法則(GLOBIS.JP.2006年9月13日)2010年12月3日閲覧
  2. ^ http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL_LEAF/20050329/103138/ トヨタの強さ,GMの弱さ---「カローラ」と「Lexus」の関係から読み解く(日経ものづくり2005年3月29日)2010年12月3日閲覧
  3. ^ http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080522/158593/ ホンダ、ついに「あの」クラブ入り 福井社長は「メリットない」とばっさり(日経ビジネス・オンライン.2008年5月26日)2010年12月3日閲覧
  4. ^ 佃義夫 (2017年3月10日). “世界の自動車勢力図は「1000万台・400万台」の戦いに注目”. ダイヤモンド社. 2020年5月14日閲覧。
  5. ^ 大変革期に規模追求=「1000万台クラブ」視野-FCA・PSA合併”. 時事ドットコムニュース. 時事通信社 (2019年11月1日). 2020年5月14日閲覧。