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5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ

5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼEC 2.1.1.13、5-Methyltetrahydrofolate-homocysteine methyltransferase、MTR)は、メチオニン生合成の最終段階を触媒する酵素である。メチオニンシンターゼ(Methionine synthase; MS)としても知られる。MTRはホモシステインからメチオニンを合成する、S-アデノシルメチオニンサイクル(メチオニン合成とも呼ぶ)を構成する[1]

MTRには、ビタミンB12(コバラミン)に依存して機能するタイプ(MetH)と、依存しないタイプ(MetE)の2種類が知られている。両者は反応機構・アミノ酸配列の点で共通点がなく、そのため互いに独立して進化したと推定されている[2]

機能

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MTRは補因子である亜鉛メチルコバラミン(MeB12)を含み、5-メチルテトラヒドロ葉酸(N5-methyl-THF)とホモシステインを基質とする。

この酵素反応は二段階のピンポン機構で進行する。始めに、N5-methyl-THFからのメチル基の転位でMeB12とテトラヒドロ葉酸(THF)が生成する。次に、メチル基がMeB12からホモシステインに転位し、コバラミン(B12)が再生すると同時にメチオニンが生成する。

テトラヒドロ葉酸(THF)による代謝とビタミンB12によるTHFの再生産、de:Folsäure=葉酸、DHF=ジヒドロ葉酸、THF=テトラヒドロ葉酸、Vit.B12=ビタミンB12、Methyl-Vit.B12=メチルコバラミン、Methionin=メチオニン、Methionin Syntase=5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ、Homocystein=ホモシステイン、N5-Methyl-THF=5-メチルテトラヒドロ葉酸、N5,N10-Methylene-THF=5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸、N10-Formyl-THF=10-ホルミルテトラヒドロ葉酸、dUMP=デオキシウリジン一リン酸NADPHDNA

脚注

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  1. ^ Banerjee RV, Matthews RG (1990). “Cobalamin-dependent methionine synthase”. FASEB J. 4 (5): 1450–9. PMID 2407589. http://www.fasebj.org/cgi/reprint/4/5/1450.pdf. 
  2. ^ Pejchal, Robert; Ludwig, Martha L (2004-12-28). Stroud, Robert M.. ed. “Cobalamin-Independent Methionine Synthase (MetE): A Face-to-Face Double Barrel That Evolved by Gene Duplication” (英語). PLoS Biology 3 (2): e31. doi:10.1371/journal.pbio.0030031. ISSN 1545-7885. PMC 539065. PMID 15630480. https://dx.plos.org/10.1371/journal.pbio.0030031. 

関連項目

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