コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

Aさんの庭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Aさんの庭
宮崎駿より提供されたデザインを基に設計された家
分類 区立公園
所在地
面積 860.99m2
前身 民家
開園 2010年平成22年)7月25日
設計者 宮崎駿(イメージスケッチの提供)
建築家・技術者 山田達也(家屋設計)
運営者 杉並区
設備・遊具 手洗い所、震災時用備蓄倉庫
駐車場 なし
アクセス 本文
事務所 杉並区北公園事務所
公式サイト 公式ページ
テンプレートを表示

Aさんの庭(エーさんのにわ)は、東京都杉並区阿佐谷北にある杉並区立の公園である。

概要

[編集]

元々は、大正時代に建築された民家(旧近藤謙三郎邸、木造平屋建て、今で言う2LDKの間取り[1])であったが、「トトロが喜んで住みそうな家」として、宮崎駿「トトロの住む家」で紹介される[2]など「トトロの住む家」の愛称で親しまれた。持ち主が引っ越して空き家になった後、地元で保存運動が起き、6,300余の住宅保存の署名が集った[3]。「Aさん」とは、公園に来る利用者を指している[3][4]

杉並区が公園として整備する計画だったが2009年2月に不審火で焼失[5]。その後、区がこの地を取得、公園として整備した[3]。宮崎駿は家の雰囲気を伝える公園のデザイン画5枚を区に提供、2010年7月25日に公園が完成した[6][5]

建築物など

[編集]
当時の面影を残す手動ポンプ式井戸
  • 住宅の雰囲気を再現し、利用者用トイレと地域防災倉庫を兼ねた建物が建っている[7]。設計は山田達也[8]
  • 旧住宅跡に生垣が設置されている。
  • 手押し式井戸。

植物

[編集]

沿革

[編集]
  • 1924年(大正13年) 旧住宅が建築される[9]
  • 2006年(平成18年) 雑誌「東京人」・杉並を楽しむ本で「街角の名建築」として紹介される[9]
  • 2008年(平成20年)2月 区が用地を取得、旧住宅の保存を決定[9]
  • 2009年(平成21年)2月 不審火により、旧住宅が焼失。
  • 2009年(平成21年)4月 宮崎駿よりデザイン寄付の申し出[9]
  • 2010年(平成22年)3月 着工[9]
  • 2010年(平成22年)7月25日 「Aさんの庭」開園。
  • 2018年(平成30年)11月5日 ニッポン放送土屋礼央 レオなるどの「レオ街っく探検隊 なんかキニなるど!」で取り上げられた。

近隣の公園

[編集]

アクセス

[編集]

開園時間

[編集]
  • 5〜8月:7:00〜19:00
  • 11〜2月:7:00〜17:00
  • 3・4・9・10月:7:00〜18:00[4]

脚注

[編集]
  1. ^ 東京都教育委員会「東京都の近代和風建築 東京都近代和風建築総合調査報告書」
  2. ^ 宮崎駿『トトロの住む家』朝日新聞社、1991年12月、6~15ページ。「人と草木と家が、同じ時を生きて造り上げた」ISBN 4-02-256385-0
  3. ^ a b c 杉並区公式ページ 杉並区公式ページ
  4. ^ a b 杉並区都市整備部みどり公園課「杉並区公園マップ『ぱーくまっぷ』」2013年1月
  5. ^ a b 東京にも息づく宮崎ワールド”. 朝日新聞社(朝日新聞デジタル) (2013年9月7日). 2015年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月15日閲覧。
  6. ^ 大切に未来に伝えていく地域の庭 (杉並区阿佐谷北 区立公園) - 安西デザインスタジオ、2016年6月15日閲覧。
  7. ^ 一般社団法人日本公園緑地協会
  8. ^ 『Aさんの庭 ~ 山田 建築研究所 ~』山田建築研究所
  9. ^ a b c d e 杉並区都市整備部みどり公園課の掲出した看板

外部リンク

[編集]