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ACE COOL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ACE COOL
基本情報
出生名 山本 翔太
別名 JOICHI YAMAMOTO
出身地 広島県呉市
ジャンル Hip Hop、Trap
職業 ラッパー
活動期間 2009年〜
ACE COOL
YouTube
チャンネル
活動期間 2016年 -
ジャンル 音楽
登録者数 約1.07万人
総再生回数 約130.0万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年6月9日時点。
テンプレートを表示

ACE COOL(エースクール、1992年3月17日 - )は日本ラッパーヒップホップMCである。広島県呉市出身。ASIENの一員としても活動する[1]

卓越したスキルを用いて放たれる叙情的/哲学的なラップは、聴く者を魅了する。自身の半生を綴ったコンセプトアルバム「GUNJO」では、その完成度の高さから多くの反響を呼んだ。昨今のシーンにおいて、時代に左右されず寡黙に自身を探究する姿はラップの求道者といえるだろう。

来歴

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  • 広島県呉市にてごく普通の家庭で何不自由なく育った。兄弟は兄と弟が1人ずついる。
  • 中学2年の時、KICK THE CAN CREWの「VITALIZER」を友人に借り、HIP HOPにのめり込む。遊びで作詞をするようになる。海外のHip HopではEminem50 Centなどのラッパーを聴いていた。
  • 2009年、高校卒業後、地元呉市の鐵工所へ就職。(本人が楽曲中で公言している内容では日新製鋼の工場へ就職していたものと思われる) その頃広島市内で活躍していた同世代のラッパー達に感化され、仕事の傍ら楽曲制作や広島市内を拠点にライブ活動を開始する。
  • 2012年、初のMixtape「THE RATS」をネット上にアップする。
  • 2013年1月、2nd Mixtape「YOU OUGHT LOOK OUT」をネット上にアップ。同作品の自主制作CDを300枚刷り、ライブ会場でのみ配布を開始。(現在はすべて配布済み)
  • 2013年、活動拠点を東京に移すため上京。CDを配り歩き、渋谷周辺でのライブを徐々に増やしていく。本人のファーストアルバム「GUNJO」に収録されている"27"では、この頃のやるせない気持ちを吐露しているラップを聴くことができる。
  • 2015年、何年かの下積みを経て、KEN THE 390主宰レーベル”DREAM BOY"へ加入。同年にはFREE MIXTAPE「SEE SEE SEE」、翌年には「IMPULSE」を配信。
  • 2017年、自身でディレクションするMVを多数発表し、同年末には「MAUE - EP」をリリース。この頃から方向性が徐々に変わり、トラップへ振り切った楽曲が増える。韓国のラッパー、SKOLORとのユニットASIENの結成やJinmenusagi、TYOSiN、TOKYOTRIL、など他のラッパーとの交流も増える。
  • 2018年、自身2枚目となるEP「present progressive - EP」をリリース。
  • 2020年、ファーストアルバム「GUNJO」をリリース[2]。上京当初から構想のあったアイデアを形にした作品で、自伝的な内容となっている[3]Kendrick Lamarの「good, kid, m.A.A.d city」からの影響が色濃く出ている。

エピソード

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・広島にいた頃、AKLOがゲストライブとして広島へ訪れ、当時若手だったACE COOLがライブの一番手を務めた。同日ACE COOLがフロアにいたAKLOに声をかけ「俺の方がラップ上手い」と言い、それに対してAKLOは「まあ今度出る俺のアルバム聴いてみて」と大人の対応をしたという。このアルバムとは後に日本のラップシーンで金字塔として語り継がれる「THE PACKAGE」のことである[4]。この話はYouTubeメディア"ニート東京"にてACE COOL本人が語ったもので、ファンの間では有名なエピソードである。

ディスコグラフィー

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ALBUM

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発売日 タイトル 収録曲 備考
2021年4月17日 GUNJO
  1. REAL
  2. EYDAY
  3. RAKURAI
  4. SOCCER
  5. BOTTOM (feat. MuKuRo & Moment Joon)
  6. CADILLAC / FREE
  7. FAMOUS
  8. AM 2:00
  9. ABUNAI / I KNOW (feat. Riou Tomiyama)
  10. 27
  11. 東京
  12. FUTURE
デジタル配信/限定500枚CD販売
2024年5月29日 明暗
  1. 原因
  2. 競争
  3. 羨望/嫉妬
  4. 自尊心
  5. 虚飾
  6. 自己没頭
  7. 興味
  8. 中庸
  9. 努力と諦め
  10. 虚無主義
  11. 愛情
  12. 明暗

EP

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  • 『MAUE - EP』 (DREAM BOY/2017年11月3日) デジタル配信
  • 『present progressive - EP』 (DREAM BOY/2018年10月19日) デジタル配信/限定300枚CD販売

配信限定シングル

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発売日 タイトル
2019年7月12日 ABUNAI (feat. Riou Tomiyama)
2019年7月12日 EYDAY
2019年10月4日 FUTURE
2023年7月15日 虚無主義
2023年11月25日 自尊心
2024年2月28日 興味

ASIEN 名義

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  • 『Take Off - EP』 (2018年1月12日)

参加作品

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発売日 タイトル
2016年6月24日 BCCNo.『New World (feat. ACE COOL, Jinmenusagi & KID NATHAN)』
2018年6月6日 AQ『超爆撃 (feat. ACE COOL)』
2018年7月11日 KM『Superstar (feat. RENE MARS & ACE COOL)』
2018年12月21日 DJ SAAT『DAY (feat. ACE COOL, YOUNG FREEZ, JOHNNY & RYO the SKYWALKER)』
2019年5月10日 KEN THE 390『Nobody Else (feat. ACE COOL & Moment Joon)』
2022年6月10日 Moment Joon『BAKA (feat. あっこゴリラ, 鎮座DOPENESS, HUNGER, ACE COOL & Jinmenusagi) [Mega Remix]』

脚注

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  1. ^ ASIEN - TuneCore Japan”. TuneCore Japan. 2022年8月13日閲覧。
  2. ^ Tetsuro Wada (2021年10月20日). “ACE COOLインタビュー『ひとつの時代を作るより、時代を超えて聴かれるマスターピースを作りたい』レッドブル”. Red Bull TV. Red Bull Japan. 2022年8月13日閲覧。|
  3. ^ AVYSS magazine » ACE COOL interview 前編”. AVYSS magazine. シーエムバー (2020年5月1日). 2022年8月13日閲覧。
  4. ^ 【ACE COOL】本当の自分を知ってほしい――広島出身の孤高のラッパーが吐いた本心と野心|サイゾーpremium”. サイゾーpremium(会員限定記事). サイゾー (2020年2月24日). 2022年8月13日閲覧。

外部リンク

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