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ACT泉鏡花

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ACT泉鏡花
脚本加藤直
初演日2010年10月1日
初演場所東京グローブ座新宿
オリジナル言語日本語
公式サイト

ACT泉鏡花』(アクトいずみきょうか)は、アトリエ・ダンカンプロデュースによる2010年の日本の舞台作品(音楽劇)。作家・泉鏡花の代表作品をオムニバス形式で上演するもの。2011年にDVD化された[1]

出演

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舞台の流れ

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プロローグ

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桃太郎という名の芸者であった、すゞ(木の実ナナ)の元へ、「壊れたお人形さんは買おう」と呼びかける物買いが訪れる。すゞは自分の人形に、「お前は壊れてなどいない」と語りかけるが、人形は口を利き、「僕、壊れたい」と言う。

キャスト

  • すゞ: 木の実ナナ
  • 人形の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・片山陽加・佐藤亜美菜・浦野一美

楽曲

  • 『コワレタイ』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔

第一景 絵本の春

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舞台の狂言回しである卯(宮菜穂子)と酉(三浦涼介)に導かれ、鏡花(近藤正臣)の少年時代の怪奇体験が再現される。少年(松本慎也)は、近所の土塀の古小路で、婦(木の実ナナ)に出会い、彼女の家で世にも恐ろしい「巳巳巳巳の物語」を聞かされる。

キャスト

  • 鏡花: 近藤正臣
  • すゞ・婦: 木の実ナナ
  • 少年: 松本慎也
  • 卯(う): 宮菜穂子
  • 酉(とり): 三浦涼介

第二景 オペレッタ海神別荘・PART1

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海底を支配する美しい君主である公子(松本慎也)は、財宝と引き換えに、陸で一番美しい女を妻として迎え入れることとなった。彼女の到着を待つ間、コミカルな楽曲に合わせて、人間の欲の深さが語られる。

キャスト

  • 公子: 松本慎也
  • 僧侶: 曽世海司
  • 博士: 三村晃弘
  • 五人の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・片山陽加・佐藤亜美菜・浦野一美
  • 卯: 宮菜穂子
  • 酉: 三浦涼介

楽曲

第三景 湯島の境内・前編

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早瀬(近藤正臣)は、妻である芸者のお蔦(木の実ナナ)と共に湯島の境内を訪れる。弁天様を拝んで行きたいと言うお蔦に対し、何かを隠している様子の早瀬は、自然と詫びの言葉が多くなってしまう。

キャスト

  • お蔦: 木の実ナナ
  • 早瀬: 近藤正臣
  • 卯: 宮菜穂子
  • 酉: 三浦涼介

第四景 オペレッタ海神別荘・PART2

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新夫人(片山陽加)が到着し、海底は宴となる。やがて彼女は陸の故郷へ帰りたいと言い出すが、その頃にはもう彼女の姿は、人間の眼には大蛇と映るようになっていた。

キャスト

  • 公子: 松本慎也
  • 美女(新夫人): 片山陽加
  • 僧侶: 曽世海司
  • 博士: 三村晃弘
  • 四人の少女たち: 秋元才加・仲川遥香・佐藤亜美菜・浦野一美
  • 卯: 宮菜穂子
  • 酉: 三浦涼介

楽曲

  • 飛べないアゲハチョウ』 作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
  • 『一歩(ひとあし)に』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『情けない』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『陸(おか)にも』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『やあ この女は』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『人間の眼』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『そのお顔』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔

第五景 湯島の境内・後編

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弁天様から戻って来たお蔦に、早瀬は別れを切り出す。その理由は、芸者と結ばれる早瀬の身を案じ、真砂町の恩師が、早瀬にお蔦と別れるように言い付けたことだった。恩師への義理を重んじる早瀬には、しかし、お蔦への愛情も残っていた。

キャスト

  • お蔦: 木の実ナナ
  • 早瀬: 近藤正臣

第六景 天守物語

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天守閣に棲む魔物・富姫(秋元才加)の侍女である桔梗(仲川遥香)、女郎花(片山陽加)、撫子(佐藤亜美菜)の三人が秋草釣りを終えた頃、亀姫(浦野一美)と朱の盤坊(曽世海司)が、播磨守の実弟の生首を手土産に訪れる。喜んだ富姫はお返しに、播磨守の秘蔵の白鷹を奪い、差し出す。その鷹を探しに天守閣までやって来た姫川図書之助(山本芳樹)と、富姫はやがて恋に落ちる。

キャスト

  • 富姫: 秋元才加
  • 亀姫: 浦野一美
  • 姫川図書之助: 山本芳樹
  • 薄: 宮菜穂子
  • 朱の盤坊・追手: 曽世海司
  • 舌長姥・追手: 三村晃弘
  • 桔梗(侍女): 仲川遥香
  • 女郎花(侍女): 片山陽加
  • 撫子(侍女): 佐藤亜美菜
  • 小田原修理: 松本慎也
  • 山隅九平: 三浦涼介
  • 鏡花・桃六: 近藤正臣

楽曲

  • 『ここはどこの細道じゃ』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『私が姉さん』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔
  • 『世は戦』 作詞:加藤直 作曲:和田俊輔

エピローグ 滝の白糸

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キャスト

  • 鏡花・口上: 近藤正臣
  • すゞ・白糸太夫: 木の実ナナ

楽曲

  • 『悠久のタンゴ』 作詞・作曲:和田俊輔
  • 桜の栞』 作詞:秋元康 作曲:上杉洋史 編曲:光田健一

スタッフ

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  • 作・演出:加藤直
  • 音楽:和田俊輔
  • 振付:前田清実
  • 美術:池田ともゆき
  • 音響:山本浩一
  • 照明:成瀬一裕
  • 衣裳:牧野純子
  • ヘアメイク:馮啓孝
  • 演出助手:片岡正二郎
  • 舞台監督:川原清徳
  • 宣伝美術:山本利一
  • 宣伝写真:武藤義
  • 宣伝ヘアメイク:野村博史・天野広子・久保早苗
  • 宣伝衣装:江木良彦・宮本尚子
  • 宣伝衣装協力:壱の蔵
  • 宣伝:ディップス・プラネット
  • 協力:AKSoffice48Studio Lifeぱれっと[要曖昧さ回避]プロダクション尾木星野事務所
  • 運営:東京音協
  • 制作:荒川ちはる・和田佳子
  • 票券:後藤まどか
  • 制作統括:古閑雄二
  • アシスタントプロデューサー:荒田智子
  • プロデューサー:池田道彦
  • 企画協力:北國新聞社
  • 企画・製作:アトリエ・ダンカン

公演日程

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東京公演東京グローブ座

  • 2010年10月1日(金) - 10月10日(日): 全13回

仙台公演仙台電力ホール

  • 2010年10月12日(火): 全1回

名古屋公演名古屋名鉄ホール

  • 2010年10月15日(金): 全1回

長崎公演長崎市公会堂

  • 2010年10月17日(日): 全1回

京都公演京都芸術劇場春秋座

  • 2010年10月20日(水): 全1回

金沢公演北國新聞赤羽ホール

  • 2010年10月23日(土) - 10月24日(日): 全2回

脚注

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  1. ^ [1]

外部リンク

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