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AI党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京都の旗東京都地域政党
AI党(人工知能が日本を変える党)
代表 松田道人
幹事長 加藤慎介
成立年月日 2019年3月31日
本部所在地
〒183-0034
日本の旗 日本
東京都府中市住吉町2丁目30番40号
市区町村議席数
1
(2023年5月1日現在)
党員・党友数
約30人
CTO 藤本譲
CDO 牧野弘和
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AI党(人工知能が日本を変える党)(えいあいとう じんこうちのうがにほんをかえるとう)は、東京都地域政党[1]。英称は「AI PARTY」。

党史

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  • 2019年(平成31年)4月21日投開票の多摩市議会議員選挙に伊沢ひろみを擁立するも31位落選[2]
  • 2022年(令和4年)4月10日投開票の多摩市長選挙にジャンボ松田を擁立するも3位落選[3][4]
  • 2023年(令和5年)11月12日投開票の真鶴町長選挙にAIメイヤーを擁立するも落選[5]。生成AIによる真鶴AIを公開した[6]
  • 2023年(令和5年)11月25日、デンマークのDet Syntetiske Parti(合成党)と提携し、生成AI政治プラットフォームとGovernment by algorithm(ガバメントアルゴリズム)プラットフォームを共同で構築することに合意した[7]
  • 2024年(令和6年)3月23日投開票の秋田県小坂町議会議員選挙につばきや勇次を推薦擁立[8]、当選[9]
  • 2024年(令和6年)7月7日投開票の東京都知事選挙にAIメイヤーを擁立。
  • 2024年(令和6年)9月 選挙予測マーケット「Polex」を用いて自民党総裁選に関する実証実験を実施[10]。この実験は、IEM(Iowa Electronic Markets)をモデルにした非営利のアカデミックプロジェクトとして実施され、主に次の目的を掲げている。
選挙結果予測の精度向上: マーケットの動きを通じて、投票行動や選挙の最終結果の予測精度を向上させることを目的としている。
経済行動と選挙との関係の研究: 個人の経済的インセンティブと選挙行動がどのように結びつくかを調査するためのデータを提供する。
新しい政治参加のモデルを提供: 予測市場を通じた国民の政治参加の新しい形を模索する実験として位置づけられている。

 効率的市場仮説(Efficient Market Hypothesis, EMH)によれば、金融市場における資産価格は利用可能なすべての情報を常に正確に反映している。この理論に基づけば、選挙や政策を金融市場の取引として捉えた場合、選挙予測マーケットと実際の選挙結果や政策が一致することが期待される。一致しない場合は、非公開情報(裏金や献金など)が存在した可能性について議論する余地がある。

基本政策

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  • すべての政策をAI(人工知能)に委ねるとしている。市議会の議事録をAIに読みこませて、議会でよく使われる言葉を可視化して政策立案に役立てようなどと主張。党のスローガンは、AIを駆使することで「しがらみのない公正な政治」「未来に向けた施策をスピードをもって実行」「情報を蓄積しノウハウを貯め、次世代につなげる」[11]、「民主主義は機能していないため、公正なAIによりしがらみのない政治を行う」[12]
  • 予算編成過程で人工知能を活用して不必要な予算を削減し、また多摩市内のバス路線を人口や市民の移動行動に応じた最適な路線に再編成するという公約を掲げた。またAI候補は既存の行政文書をすべて読み込み、市議会議員らの政治活動と費用支出も改革すると主張した[13]
  • 「AIに自治体の情報や住民のニーズを分析してもらった上で、執行部が提案した予算案の修正を迫ったり、政策を提案したりすることで、予算配分時の利益誘導を防げる」「人間の議員は不要になる」と主張している。なお、中日新聞ChatGPTに「AIに政治を任せられるか」と聞くと、「AIは政治家を助けるツールにはなるが、AIだけで政治を担うことはできない」「政治は人々の幸福と福祉を最優先に様々な価値観や文化、人権を尊重しながら適切な判断を下す必要があるが、AIは人間のような複雑な判断や価値観を持てない」と回答したという[14]

脚注

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出典

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  1. ^ 総務省 政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書”. 総務省 (2021年2月26日). 2023年5月1日閲覧。
  2. ^ “多摩市議会議員選挙(平成31年4月21日執行)選挙結果”. 多摩市Web. (2019年4月21日). https://www.city.tama.lg.jp/shisei/gyouseiiinkai/senkyo/kekka/shigikai/1005439.html 2023-05-012閲覧。 
  3. ^ “多摩市長選挙・多摩市議会議員補欠選挙(令和4年4月10日執行)開票状況 確定”. 多摩市Web. (2022年4月10日). https://www.city.tama.lg.jp/shisei/gyouseiiinkai/senkyo/kekka/shicho/1005433.html 2023-05-012閲覧。 
  4. ^ AI 로봇이 말했다, 나도 정치할 수 있습니다(AIロボット「私も政治できます」)”. 朝鮮日報 (2019年12月7日). 2023年5月5日閲覧。
  5. ^ “素顔もディーン・フジオカ似なんですか? 神奈川・真鶴町長選〝AI候補〟直撃に成功!”. 東スポWeb. (2023年11月7日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/282034 2023年11月26日閲覧。 
  6. ^ “真鶴AI”. 真鶴AI. (2023年11月7日). https://manazuru.ai-mayor.com 2023年11月26日閲覧。 
  7. ^ “ai-mayor.com”. ai-mayor.com. (2023年11月22日). https://ai-mayor.com 2023年11月26日閲覧。 
  8. ^ “つばきや勇次”. (2024年2月1日). https://tsubakiyayuji.com/ 2024-25-02閲覧。 
  9. ^ 令和6年3月25日執行小坂町議会議員一般選挙投開票結果について|秋田県小坂町ホームページ - ひとと自然と文化を未来につなぐ 魅力あふれるまち”. www.town.kosaka.akita.jp. 2024年3月28日閲覧。
  10. ^ Polexによる実証実験に関するプレスリリース
  11. ^ AI政治がやって来る 論説フェロー 芹川 洋一”. 日本経済新聞 (2019年2月11日). 2023年5月1日閲覧。
  12. ^ AIに政治を任せる? 「データ教」の不気味さ、人生の最適解とは”. 朝日新聞 (2023年1月5日). 2023年5月1日閲覧。
  13. ^ 욕심없는 'AI 정치인'이 낫다?…日 지방선거, 인공지능 출마(貪欲な「AI政治家」が良い?日本の地方選挙、人工知能出馬)”. 中央日報 (2019年12月7日). 2023年5月5日閲覧。
  14. ^ 「AIに政治、任せれば良い」”. 中日新聞 (2023年5月9日). 2023年5月10日閲覧。