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ALIVE〜希望のカケラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ALIVE〜希望のカケラ
ジャンル テレビドラマ
脚本 砂川一茂
演出 松田一伸(シンセン)
出演者 鷲澤輪久江頭ひなた木村愛里浮田啓、他
製作
制作 テレビ北海道
放送
音声形式高橋俊一(コールツプロダクション札幌)
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2009年11月17日
放送時間19:30 - 20:54
放送分84分
回数1
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ALIVE〜希望のカケラ』(アライブ きぼうのカケラ)は、日本テレビドラマテレビ北海道開局20周年記念特別番組として製作された単発ドラマであり、同局で2009年11月17日に放映された。自殺のもたらす悲劇や、若者を脅かす様々な社会問題をテーマとしたドラマである。

あらすじ

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精神科医・中川聡のもとに、高校生の永原里美が受診に訪れる。やがて里美は、同じく中川のもとへ通う患者の田所洋平と知り合い、次第に親しくなる[1]。だが2人にやがて、いじめ暴力薬物乱用など様々な罠がふりかかる[2]

キャスト

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製作

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札幌市NPO法人・国際曲劇団の企画をもとに制作されたドラマ。同団体は自殺、エイズ薬物乱用といった若者たちを脅かす種々の問題に取り組むとともに、それらの抑止を訴える舞台作品『ALIVE』をシリーズで上演しており、この『ALIVE』のテレビドラマ化の企画がテレビ北海道に持ち込まれたことで、制作に至った[1][2]。国際曲劇団によれば、大変な世界不況の風に煽られ、しかも北海道内の経済はそれに拍車をかけている最中で必死に歩んでいる時期において、この企画は周囲のほとんどの人々から賛同を得られなかったが、不況下で自殺者の多い事実があるからこそ、テレビというメディアでより多くの人々に自殺の虚しさを伝えるべきと判断したという[3]

この作品では、自殺防止のためには自殺者が生前に前兆として示すサインを見逃してはならないことが説かれており[4]、作中でもそれらのサインや、自殺願望を持つ者に周囲が手を差し伸べる際のヒントが描かれている[2]。自殺防止の啓蒙活動のみならず、自殺で残された家族を通じて生きることの大切さを訴えることも狙いの一つであり[5]、家族のシーンを多く設けることで、本人の悲しみだけではなく残された者たちの悲しみも描かれた[2]。また、人間誰もが弱みを持っており、人は迷いながら精一杯生きていることを示すために、精神科医が思い悩む場面も設けられている[2]

出演者は300人以上の中からオーディションで選ばれた約40人で、大半は道内出身者にしてドラマ初出演である[2]。テレビ北海道としても本格的なドラマ制作は初めてであり、制作スタッフもドラマ作りは初体験という者がほとんどだった[2]

評価

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放映後は16歳の女子高校生から40歳代の男性まで多くの視聴者からメッセージが集まり、自殺を思い止まったなどの声も寄せられたという[6]。放映翌月の2009年12月には、テレビ北海道から国際曲劇団への感謝状の贈呈が行なわれており、このような感謝状贈呈はテレビ北海道としても初めてのケースだったという[7]

脚注

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  1. ^ a b “TVH制作「ALIVE」あす放送 自殺がもたらす悲劇をドラマに”. 北海道新聞(夕刊) (北海道新聞社): p. 2. (2009年11月16日). http://www.box-group.net/npo/images/images_news/20091116-doshin.jpg 2016年7月14日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f g 北海道発! おすすめ番組」『TV LIFE 北海道・青森版』第12巻第24号、学研パブリッシング、2009年11月、27頁、全国書誌番号:001204032016年7月14日閲覧 
  3. ^ テレビドラマALIVE放送に寄せて』(プレスリリース)国際曲劇団、2009年11月8日http://www.box-group.net/npo/news-021.html2016年7月14日閲覧 
  4. ^ テレビ北海道開局20周年記念ドラマ「ALIVE」”. 北海道タレントナビ. ビデオワーク (2009年11月11日). 2013年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月6日閲覧。
  5. ^ 開局20周年記念特別番組「ALIVE〜希望のカケラ」」『TVガイド 北海道版』第48巻第48号、東京ニュース通信社、2009年11月20日、53頁、NCID AN103622092016年7月14日閲覧 
  6. ^ テレビドラマアライブを終えて。』(プレスリリース)国際曲劇団、2009年11月21日http://www.box-group.net/npo/news-023.html2016年7月14日閲覧 
  7. ^ テレビ北海道様より感謝状が贈呈されました。』(プレスリリース)国際曲劇団、2009年12月8日http://www.box-group.net/npo/news-024.html2013年10月6日閲覧 

外部リンク

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  • ALIVE - テレビ北海道による公式サイト(2013年11月9日時点のアーカイブ)