abuse
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abuse(名詞: [ə.ˈbjuːs] 「アビュース」[1]、動詞: [ə.ˈbjúːz] 「アビューズ」[1]。まれにアブユース(ズ)とも[2]。)とは不正使用、濫用(乱用)を意味する英単語である。転じてコンピュータネットワーク上の迷惑行為またはその迷惑行為を通報する窓口を指す。似たような英単語にmisuse([mìsjúːs], [mìsjúːz])があるが、こちらは濫用、悪用の意味以外にも「誤用」、「過誤」という故意ではない意味も含まれている[3]。
概要
[編集]RFC 2142は「不適切な公衆への振る舞い」("Inappropriate public behaviour")を行うユーザを通報するためにabuse@…を用意すべきと規定している[4]。このメールアドレスはスパムメールの送信、第三者中継などのメールサーバの不正利用など、様々なネットワーク上の不正行為に関する専用の通報先であり、のちに転じてネットワーク上の迷惑行為またはその迷惑行為を通報する窓口そのものとしての意味も持つようになった [5]。
例
[編集]ISPは利用規約や約款にて、主に以下のような不正行為を具体的に列挙している。abuse窓口では以下の不正行為に関する報告・通報をISPネットワークの内外から受け付けている[6]。
など。また規約等に具体的に"abuse"として列挙されていなくとも、「法令に違反する」もしくは、それを助長・幇助する行為も「abuse行為」であると別途定めている場合もある[6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “abuseの意味 - 英和辞典 Weblio辞書”. Weblio. ejje.weblio.jp. 2011年8月23日閲覧。
- ^ 岡崎市立中央図書館事件に関する高木浩光の講演にて。 “基調講演 "Librahack"事件を総括する”. www.libra-sc.jp. 2011年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月12日閲覧。 “このとき、システムのベンダーであるNECネクサソリューションズは、プロバイダーのabuse(アブユース)窓口に連絡をしています。その結果、アクセス元の方と連絡がとれて、アクセスを止めてことなきを得たとのことです。普通は、こうするのです。”
- ^ “misuseの意味 - 英和辞典 Weblio辞書”. Weblio. ejje.weblio.jp. 2011年8月23日閲覧。
- ^ “RFC [https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc2142 2142 - Mailbox Names for Common Services, Roles and Functions]”. IETF. tools.ietf.org (1997年5月). 2011年8月23日閲覧。 “4. NETWORK OPERATIONS MAILBOX NAMES [...].”この他にもネットワーク運用やセキュリティ、その他サービス面、ビジネス面でのアドレス、メールボックスをネットワーク提供側が用意するようにも勧告している。
- ^ “WHOISにおけるAbuseとは”. JPNIC. 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター. 2021年9月18日閲覧。 “WHOISにおけるAbuse(あびゅーず)とは、 IPアドレスやドメイン名に関する情報の公開データベースであるWHOISで表示される、インターネット上での迷惑行為や不正行為を通報する窓口を指します。”
- ^ a b “IIJ 迷惑行為(abuse行為)お問い合わせ”. IIJ. www.iij.ad.jp (2007年7月2日). 2011年8月23日閲覧。
関連項目
[編集]- フィードバックループ
- サイバー犯罪
- 荒らし
- 著作権侵害
- 財産権
- 個人情報の保護に関する法律
- 肖像権
- 名誉毀損
- 詐欺
- ネット選挙 - 2011年現在では公職選挙法により「違法行為」とされており、これを"abuse"と明白に規定しているISPも存在する。
外部リンク
[編集]- RFC 2142 (MAILBOX NAMES FOR COMMON SERVICES, ROLES AND FUNCTIONS)
- IIJサービスご利用にあたって
- Query in English|SAKURA Internet Official Support