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American Megatrends

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
American Megatrends, Inc.
種類 非公開会社
略称 AMI
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジョージア州ノークロス[1][2]
設立 1985年
業種 情報・通信業
事業内容 パーソナルコンピュータ用ハードウェア・ソフトウェア・ファームウェアの開発・販売
代表者 S. Shankar[3]
関係する人物 S. Shankar, Pat Sarma[4]
外部リンク ami.com
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株式会社アメリカンメガトレンド
American Megatrends,Inc.Japan
本社所在地 日本の旗 日本
東京都千代田区(2005年3月時点)[5]
設立 1994年4月1日
業種 情報・通信業
事業内容 コンピュータ周辺機器・ソフトウェアの輸入販売および設計開発
外部リンク ami.com
特記事項:2005年4月、プラネックスコミュニケーションズの完全子会社になる[6]。同年7月、同社とは別に米AMIの日本支社(American Megatrends)が設立される[7]。同時期に米AMIの販売代理店業務を中断[8]。2009年10月、プラネックスフォースシステムズに社名変更[9]
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American Megatrends Incorporated(アメリカン・メガトレンズ・インコーポレーテッド、AMI、または、アメリカンメガトレンド)はアメリカ合衆国ジョージア州に本社を置くパーソナルコンピュータ向けハードウェアソフトウェアの開発を行う企業。2005年まで同社の日本代理店であったアメリカンメガトレンド(現・プラネックスカーズ)についてもここに記述する。なお、本記事においては略称のAMIと称する。

歴史

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AMIは1985年インドチェンナイ出身のサブラモニアン・シャンカー(Subramonian Shankar)によって設立された[10]。同社はハイエンドを対象としたマザーボードメーカーとして開業した。その最初の顧客はPC's Limited[4](後のデル[11])で、初期のIntel 80386設計マシンであった。

ハードウェア事業は台湾でのODMに移し[12]、AMIは主要なマザーボードメーカーにBIOSファームウェアを供給し続けた。同社はマザーボード用BIOSソフトウェア、サーバー用マザーボード、ストレージコントローラ、リモート管理カードを手がけた。

1996年、AMIはストレージコントローラ(RAIDカード)のMegaRAIDを開発し、HPやデルといった主要なOEMに採用された。RAID事業は2001年LSIロジック[4] に売却された。[13]

2011年時点でもAMIはOEMを中心とした事業を継続している。製品の系統はAMIBIOSAptio(UEFI標準をベースとしたAMIBIOS8の後継)、診断ソフト、リモートアクセスファームウェア、マザーボード、SGPIOバックプレーンコントローラ、ドライバ・ファームウェア開発、プロセッサ供給、中小企業向けNASSANストレージシステム、Androidオペレーティングシステム用のソリューション事業など。[4]

AMIBIOS

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マザーボード上のAMIBIOS搭載ROM
AMIBIOSのエラー画面(キーボード認証エラー)

AMIBIOS(AMI BIOSとも書く)はAMIによって開発・販売されているIBM PC互換BIOSである。1994年頃には、同社の発表では75%のPC互換機にAMIBIOSが使われていた。[14]

AMIはAMIBIOSに関しては厳格なOEMビジネスモデルを持っている。マザーボードメーカーに対しては、どんな取引形態を持ちかけられようと、ソースコードを販売、あるいはそれぞれのOEM先に個別にAMIBIOSをカスタマイズして提供した。AMIBIOSはエンドユーザーには販売せず、従ってライセンス企業以外へはドキュメントや技術サポートを提供しなかった。ただし、同社は1994年1995年にBIOSに関する書籍を2冊発行している[15]

起動時、BIOSファームウェアは画面の左下隅にID文字列を表示する。このID文字列はファームウェアがいつコンパイルされたか、何の設定オプションが選択されたか、OEMライセンスコード、対象のチップセットとマザーボード、といった様々な情報の断片を含む。それには3種類のID文字書式があり、最初は古いAMIBIOS、2番目と3番目は比較的新しいAMI Hi-Flex(high flexibility) BIOSである。これらの文字はPOST中にInsertキーが押されているときに表示される。[15]

元々のAMI BIOSは起動時のパスワードを暗号化せずにNVRAM(不揮発性メモリ)に保存していた。そのため、PCのNVRAMを読むことができるユーティリティを使えば、パスワードを読んだり変えたりすることができた。AMI WinBIOS単一換字式暗号を用いてパスワードを暗号化している。[16]

POST画面が表示されているときにDeleteキーまたはF2キーを押していると、BIOSセットアップユーティリティプログラムが起動する。いくつかの初期バージョンのAMI BIOSはAMIDIAGユーティリティ(別売)のサブセットも搭載していたが、後のAMI BIOSは詳細な診断プログラムをBIOS DMIとして統合しており、AMI DIAGは含まれていない。[15]

AMI BIOSはディストリビュータを通してのみ販売され、エンドユーザーには直接は販売されていない。ファームウェアのアップグレードや交換はAMIから同社が直接販売するマザーボード用のみが供給されている。

Aptio

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AptioはAMIによって開発・販売されているUEFIである。

開発プロセスの透明性の確保の観点からBSDライセンスソースコードを公開しているが、実機での利用に必要な追加コンポーネントは含まれていない。そのため、実機への搭載には、AMIが提供するハードウェア開発支援サービスを利用しなければならない。実行形式へのコンパイルには、64bit版Windows 10以降を搭載したパソコンが必要である。リファレンスマザーボードの構成ファイルもソースコードに付属する[17]

脚注

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  1. ^ "International Offices." American Megatrends. Retrieved on June 13, 2016. "AMI Corporate Headquarters: 5555 Oakbrook Pkwy Building 200 Norcross, Georgia 30093"
  2. ^ "OFFICIAL ZONING MAP OF THE CITY OF NORCROSS (PDF)." City of Norcross. Retrieved on May 29, 2011.
  3. ^ American Megatrends Corporate Overview (PDF)”. American Megatrends Inc.. 2016年6月12日閲覧。
  4. ^ a b c d S. Shankarのインタビュー - TV show Triangulation on the TWiT.tv network
  5. ^ 会社概要 - アメリカンメガトレンド - ウェイバックマシン(2005年4月13日アーカイブ分)
  6. ^ CNET Japan (2005年2月24日). “プラネックス、アメリカンメガトレンドを子会社化、IP電話機器市場に狙い”. 2016年6月12日閲覧。
  7. ^ アメリカンメガトレンド 日本オフィス設立に関して: AMI Japan - ウェイバックマシン(2009年12月21日アーカイブ分)
  8. ^ プラネックスコミュニケーションズ. “第一部 【企業情報】 (PDF)”. 2016年6月12日閲覧。
  9. ^ プラネックスフォースシステムズ (2009年10月1日). “TRISTAR ニュース”. 2016年6月12日閲覧。
  10. ^ IITM OAA : Distinguished Alumni Awards : 2000 : Citations - ウェイバックマシン(2007年5月5日アーカイブ分)
  11. ^ Jacobs, Daniel G. "Business revolutionary." Smart Business. July 2004. Retrieved on May 6, 2009.
  12. ^ Morris, Ricky. "Motherboard Industry Overview." Digitimes. Monday June 9, 2008 (last update Wednesday July 9, 2008). Retrieved on May 6, 2009.
  13. ^ "American Megatrends Inc. to Sell Industry-Leading RAID Business to LSI Logic." Business Wire. May 29, 2001. Retrieved on May 5, 2009.
  14. ^ Schmidt, Robert (July 1994). “What Is The BIOS?”. Computing Basics. オリジナルの2012年3月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120310002756/http://www.smartcomputing.com/editorial/article.asp?article=articles%2F1994%2Fjuly94%2Fpcn0713%2Fpcn0713.asp 2011年9月19日閲覧。 
  15. ^ a b c Scott Mueller (2002). Upgrading and Repairing PCs. Indianapolis, Indiana: Que Publishing. pp. 368–372. ISBN 0-7897-2745-5 
  16. ^ Phil Croucher (2001). “Advanced CMOS setup”. The Bios Companion: The Book That Doesn't Come with Your Motherhood!. Lulu.com. p. 128. ISBN 0-9681928-0-7 
  17. ^ opencomputeproject/OCP-OSF-Aptio_Community_Edition, Open Compute Project, (2024-08-14), https://github.com/opencomputeproject/OCP-OSF-Aptio_Community_Edition 2024年8月24日閲覧。 

参考文献

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  • American Megatrends, Inc. (1993). Programmer's Guide to the AMIBIOS. Windcrest/McGraw-Hill. ISBN 0-07-001562-7 
  • American Megatrends Inc. (1994). Programming Amibios. McGraw-Hill Ryerson, Limited. ISBN 0-07-001561-9 

関連記事

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外部リンク

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