BNE (アーティスト)
BNE(ビーエヌイー)は、アメリカ在住のグラフィティアーティストである。
概要
[編集]約15年間(2012年時点)[1]にわたりアメリカをはじめとした世界各国において、白地に黒色のゴシック体で「BNE」「BNE WAS HERE」「BNE参上」などと書かれたステッカーおよびグラフィティを残す形で表現活動を行ってきた。
BNEのグラフィティの実行者は長らく謎となっていたが、2009年12月ニューヨーク・タイムズにインタビューが掲載されたことにより[2]、初めてBNEを名乗る人物がいることが明らかになった。その後2011年には水問題に苦しむ地域に手助けを行う財団・BNE Water Foundationを立ち上げた。ただしBNEの詳しいプロフィールはいまだに明らかになっておらず、
といった断片的な情報がもたらされている。
グラフィティ活動
[編集]白地に黒色のゴシック体で「BNE」「BNE WAS HERE」「BNE参上」などと書かれたステッカー、およびグラフティが、香港、クアラルンプール、ニューヨーク、サンフランシスコ、東京、バンコク、プラハで確認されている。2006年7月、サンフランシスコ市長は 交通標識や公共物に貼られたステッカーに対する犯人逮捕のため、2,500ドルの懸賞金を賭けた[4]。
日本国内
[編集]東京都内を中心に池袋や新宿、渋谷などの繁華街で歩道橋や街灯、消火栓などに貼られている。
かつて日本における報道ではBNEの意味として、
- ブリスベン国際空港のIATA空港コード
- 音楽レーベル(Brand New Entertainment)
- 日本で活躍する外国人グラフティアーティストの愛称
ではないかと報道された[5]。
なお、公共の施設にステッカーを貼り付けることは公共のマナーに反するうえ、軽犯罪法[6]、道路交通法にも抵触する。東京都の場合、「屋外広告物条例」の第7条第2項に禁止物件として「電柱、街路灯柱及び消火栓標識」、「アーチの支柱及びアーケードの支柱」と明記されている(ただし罰則規定は無い)。悪質な場合は器物損壊罪、建造物等損壊罪となる。
関連報道
[編集]- 2006年9月8日 ABCニュース[7]
- 2006年9月20日 フジテレビ系「FNNスーパーニュース」
- 2006年10月26日 web R25[8]
脚注
[編集]- ^ a b THE BNE WATER ORGANIZATION(PAPERSKY, 2012年1月12日)
- ^ Making a Name for Himself, With Just 3 Letters(ニューヨーク・タイムズ, 2009年12月8日)
- ^ 「謎」と噂の「BNE」、アーティスト名と判明――途上国支援のNPOを設立(オルタナ, 2012年3月8日)
- ^ SAN FRANCISCO / Reward for BNE sticker vandal / Mayor offers $2,500 for clues in meter marker mystery SFGate.com
- ^ フジテレビ系「FNNスーパーニュース」2006年9月20日
- ^ 軽犯罪法 第1条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。 第33号 みだりに他人の家屋その他の工作物にはり札をし、若しくは他人の看板、禁札その他の標示物を取り除き、又はこれらの工作物若しくは標示物を汚した者
- ^ BNE: Worldwide Graffiti Art? ABC News
- ^ 謎のステッカー「BNE参上」いったい何の意味があるの web R25