Blue (日本のバンド)
Blüe | |
---|---|
出身地 | 日本 大阪府 |
ジャンル | ロック |
活動期間 | 1995年 - 2002年 |
レーベル |
Kreis(1996年) バップ(1998年 - 2002年) |
事務所 | SHAKING HANDS |
共同作業者 |
藤田幸也(1996年 - 1998年) 奈良敏博(2000年) |
メンバー |
ARIHITO(ボーカル) SAKI(ギター) JUN(ベース) HAYATO(ドラム) |
旧メンバー |
SHIGE(ボーカル) TETSU(キーボード) DIE(ドラム) |
Blüe(ブルー)は、日本のヴィジュアル系ロックバンドである[1]。1998年にバップからメジャーデビュー、2002年に解散した。
バンド名は「Blüe」および「BLÜE」の二通りの表記が見られる(#外部リンクを参照)。
来歴
[編集]1995年7月、大阪府大阪市中央区西心斎橋のライブハウス「Bahama」にて初ライブを行い、活動を開始する[2]。
1996年6月、オムニバス・アルバム『THE END OF THE CENTURY ROCKERS I』に参加する。この時点でのメンバーはSHIGE、SAKI、JUN、DIE、TETSUの5名であったが、同年11月17日に開催されたインディーズレーベルKreisの設立イベント出演時には、DIEを除く4名編成となっている[3][4]。同年11月23日、Kreisから初のシングル『月と太陽』をリリースし、発売から1週間で約4,000枚を売り上げる[5]。
1997年1月、SHIGEとTETSUが脱退し[6]、同年3月からARIHITO、SAKI、JUN、HAYATOの4名で活動する[2]。
1998年6月、バップからシングル『SHELLY』をリリースし、メジャーデビューした[7]。
2000年、楽器メーカーFERNANDESから、SAKIモデルギター「MS95-BL」およびJUNモデルベース「J95-BL」が発売された[8]。
2002年、解散[9]。
メンバー
[編集]- ARIHITO(ありひと、3月25日[2] - ) - ボーカル
- SAKI(さき、5月10日[2] - ) - ギター
- JUN(じゅん、5月16日[2] - ) - ベース
- HAYATO(はやと、11月13日[2] - ) - ドラム
旧メンバー
[編集]評価・音楽性
[編集]『Vicious』1997年2月号は、楽曲について「構築された深みのあるサウンドとポップなメロディセンス」、SHIGEの歌声について「深みのある歌声は、聴き手の感情を感涙させるだけの力を備えている。」と評した[4]。
メジャー1枚目のアルバム『SINCE』について、『CDジャーナル』は「メロディアスで透明感あふれるサウンド」、「ポップな感覚に秀でている」と評し[10]、『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』は次のように評した。
まだ拙さは感じさせるが、彼ら最大の武器である繊細なメロディセンスと大衆受けするポップセンスは、この頃から確かにあった。 — 「ヴィジュアル系ディスクガイド名盤100選 1980~2003」『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』、宝島社、99頁。
メジャー6枚目のシングル『少年の詩』(2000年7月)をリリース時、『Vicious』2000年8月号は、サウンド面での大幅な変化とグルーヴ感が増したことを指摘している[2]。同作では前作まで使用していたキーボードやドンカマチックを使用せずにレコーディングされた[2]。キーボードについてメンバーは、メジャー2枚目のミニ・アルバム『Frontier』(2001年9月)リリース時、以前はキーボードありきで考えていたが、現在はバンド・サウンドに自信があり、キーボードは「味付け」のようなものであると語っている[11]。
関連人物
[編集]藤田幸也(YUKIYA)
[編集]YUKIYAによると、彼はSHIGEを始めBLÜEとの出会いがきっかけとなり、インディーズレーベルKreisを設立した[12]。なお、BLÜE初のシングル『月と太陽』は、Kreisにとって最初のリリース作品である[5]。
インディーズ時代に、シングル『月と太陽』、ミニ・アルバム『misty』および『BREATH』、ビデオクリップ集『Times』をプロデュースした[13]。
ENDLESS
[編集]ENDLESSは、BLÜEの元メンバーのSHIGE、TETSUによる音楽ユニットである[14]。彼らのBLÜE在籍時にリリースした楽曲「Rain」および「月と太陽」(原曲はシングル『月と太陽』に収録)を、2007年および2009年にセルフカバーした[15][16]。
作品
[編集]シングル
[編集]タイトル | 発売 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|
月と太陽[4] | 1996年11月23日 | Kreis | プロデュース:藤田幸也 |
SHELLY[7] | 1998年6月10日 | バップ | |
FACE[7] | 1998年8月26日 | ||
eternal wind[7] | 1998年10月28日 | ||
EVER[7] | 1999年7月28日 | ||
MÖBIUS[7] | 1999年10月27日 | ||
少年の詩[2] | 2000年7月12日 |
ミニ・アルバム
[編集]タイトル | 発売 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|
misty[7] | 1997年9月1日 | プロデュース:藤田幸也 | |
BREATH[7] | 1997年12月3日 | ||
CHRONOGATE[17] | 2000年9月13日 | バップ | |
Frontier | 2001年9月27日 | セルフ・プロデュース[11] |
アルバム
[編集]タイトル | 発売 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|
SINCE[9] | 1998年12月2日 | バップ | プロデュース:奈良敏博[18] |
birth[2] | 2000年2月9日 | ||
TRUTH[19] | 2001年2月28日 | ||
BEST 19972001[20] | 2001年11月21日 |
ビデオ
[編集]タイトル | 発売 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|
Times[7] | 1998年2月1日 | プロデュース:藤田幸也 | |
[TIMES]Vol.-BEGINNING-[7] | 1999年3月10日 | バップ |
オムニバス・アルバム
[編集]タイトル | 発売 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|
THE END OF THE CENTURY ROCKERS I[3] | 1996年6月21日 | トライクル | |
Kreis[7] | 1998年5月29日 | Kreis | |
Kreis 1999[21] | 1999年12月22日 | ARIHITOのみ参加 |
タイアップ一覧
[編集]起用年 | 曲名 | タイアップ |
---|---|---|
1998年 | eternal wind | 日本テレビ系アニメ『MASTERキートン』エンディングテーマ(第1話 - 第13話) |
1999年 | EVER | 日本テレビ系アニメ『MASTERキートン』エンディングテーマ(再放送版:第14話 - 第24話) |
テレビ東京系『TOKYO DAYS @』オープニングテーマ | ||
MÖBIUS | TBS系『炸裂!スポーツパワー!!』テーマソング | |
2000年 | 少年の詩 | 日本テレビ系『ロンブー龍』エンディングテーマ[22] |
2001年 | 花 | 日本テレビ系 shin-D『Ryo 恋の季節』主題歌[23] |
出演
[編集]過去のレギュラー番組
[編集]- BLÜEのB-MANIAX(ベイエフエム)[7]
- BlüeのFM ROCK KIDS RETURNS(エフエム北海道)[24]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 柏木恭典「ポップカルチャーとしてのヴィジュアル系の歴史」『千葉経済大学短期大学部研究紀要』第7号、千葉経済大学、2011年3月31日、89-100頁、CRID 1050282676644882176。
- ^ a b c d e f g h i j 「BLÜE」『Vicious』2000年8月号、シンコー・ミュージック、113頁。
- ^ a b c 『THE END OF CENTURY ROCKERS I』(ブックレット、CD)Various Artists(MASCHERA、D'elsquel、ピエロ、F.F.、Blüe)、トライクル、1996年。
- ^ a b c d e 「D≒SIRE Kyo-Mai BLÜE」『Vicious』1997年2月号、シンコー・ミュージック、85頁。
- ^ a b 「D≒SIRE Kyo-Mai BLÜE」『Vicious』1997年2月号、シンコー・ミュージック、84頁。
- ^ “Biography”. ENDLESS official website. 2012年5月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 「BLÜE」『Vicious』2000年2月号、シンコー・ミュージック、97頁。
- ^ “2000 FERNANDES” (PDF). FERNANDES CATALOG. FERNANDES. p. 26 (2000年1月). 2013年8月25日閲覧。
- ^ a b 「ヴィジュアル系ディスクガイド名盤100選 1980~2003」『音楽誌が書かないJポップ批評27 X JAPANと「ヴィジュアル系」黄金伝説』、宝島社、99頁、ISBN 9784796633826。
- ^ “Blu:e / SINCE [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
- ^ a b 「BLÜE」『FOOL'S MATE』2001年11月号、フールズメイト、80頁。
- ^ YUKIYA (2007年6月25日). “「月と太陽」が生で聴けるなんて死にそう”. 社長日記(JILS). 2007年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
- ^ YUKIYA「ARCHIVE -YUKIYA DATA FILE-」『独白-2001-』、Kreis、2-3頁、2001年。
- ^ 「endless」『BANDやろうぜ』1999年7月号、宝島社、88頁。
- ^ SHIGE (2007年10月17日). “ENDLESS New Release発売日決定!!”. ENDLESS Official Blog. 2007年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
- ^ SHIGE (2009年5月7日). “Monochrome Sky 制作中”. ENDLESS Official Blog. 2009年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
- ^ “Blu:e / CHRONOGATE [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
- ^ “Blu:e / birth [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
- ^ “Blu:e / TRUTH [廃盤] [CD] [アルバム]”. CDジャーナル. 2012年5月17日閲覧。
- ^ “BEST 19972001”. Oricon style. 2012年5月17日閲覧。
- ^ 『Vicious』2000年2月号、シンコー・ミュージック、99頁。
- ^ 『Vicious』2000年8月号、シンコー・ミュージック、3頁。
- ^ “Ryo 恋の季節”. テレビドラマデータベース. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “Blue HOME PAGE”. バップ. 2005年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月15日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Blue HOME PAGE - ウェイバックマシン(2005年3月13日アーカイブ分)(バップによる紹介ページ)
- Blue official web - ウェイバックマシン(2002年6月6日アーカイブ分)(オフィシャルサイト、2001年11月 - 2002年4月)
- Blue official web - ウェイバックマシン(2001年9月23日アーカイブ分)(オフィシャルサイト、2000年6月 - 2001年10月)