CORONA CITRUS
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CORONA CITRUS | |
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基本情報 | |
船種 | 石炭運搬船 |
運用者 | 川崎汽船 |
建造所 | 今治造船丸亀事業本部 |
IMO番号 | 9851311 |
経歴 | |
竣工 | 2019年9月11日 |
要目 | |
総トン数 | 49,888トン |
載貨重量 | 88703MT |
全長 | 229.98m |
幅 | 38.00m |
深さ | 19.90m |
喫水 | 13.904m |
CORONA CITRUS(コロナ シトラス)は、川崎汽船が電源開発向けに運航する石炭運搬船である。
構造
[編集]川崎汽船では、1994年竣工の初代「CORONA ACE」[注釈 1]以来、水深の浅い日本の石炭火力発電所への電力炭輸送に適した幅広浅喫水の石炭運搬船を「コロナシリーズ」として運航してきた[2]。その23番目にあたる「CORONA CITRUS」は載貨重量88,000MT級のポスト・パナマックスと呼ばれる船型で、今治造船丸亀事業本部にて建造された[3]。海洋生態系保護のためバラスト水処理装置を搭載し、2020年に世界の全海域で適用される硫黄酸化物排出規制に対応したSOxスクラバーを導入している[4]。
2023年3月23日、フランスのAIRSEAS社[注釈 2]が開発した「Seawing」を同船に搭載することが発表された。気象データと海洋データをリアルタイムで収集・分析し、一定の風力・風向の条件下においてブリッジからのスイッチ操作で船首に搭載した凧を起動し推力を補助するものであり、展張・格納とも自動で行われる。この技術により約20%、1隻あたり年間5,200トンの二酸化炭素排出量削減が期待される[6]。エアバスの部品運搬船ではすでに実用化されているが[7]、日本の電力会社向けの石炭運搬船では初の採用となる[8]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “川崎汽船/「コロナ・エース」2代目竣工”. 日本海事新聞. (2014年5月30日) 2023年4月2日閲覧。
- ^ 株主通信(2019年度 第152期第2四半期報告書) (PDF)
- ^ "新造石炭専用船就航について ~SOx規制に対応したスクラバー搭載船の運航開始~" (Press release). 電源開発株式会社. 11 September 2019. 2023年4月3日閲覧。
- ^ "電源開発株式会社向け石炭運搬船"CORONA CITRUS" 竣工" (pdf) (Press release). 川崎汽船株式会社. 11 September 2019. 2023年4月3日閲覧。
- ^ “WHO WE ARE”. airseas. 2023年4月3日閲覧。
- ^ “自然エネルギー利用の自動カイトシステム“Seawing”及び“K-IMS”を利用した効率運航によるカーボン排出抑制”. チャレンジ・ゼロ. 2023年4月3日閲覧。
- ^ “川崎汽船、万年3位脱却の切り札は「巨大凧」!?劇的な脱炭素シフトで下剋上なるか”. ダイヤモンドオンライン. (2022年2月24日) 2023年4月3日閲覧。
- ^ "国内電力会社向け石炭専用船で初 風力を利用した推進装置カイトの搭載を決定しました" (PDF) (Press release). 電源開発株式会社. 23 March 2023. 2023年4月3日閲覧。