Canon F-73P
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Canon F-73P又はCanon SCIENTIFIC STATISTICAL CALCULATOR F-73Pは、Canonが1981年から1985年にかけて販売していたプログラム電卓である[1]。
概要
[編集]- 精度: 10桁
- 数学機能[2]: 三角関数、逆三角関数、対数関数、指数関数、双曲線関数、逆双曲線関数、統計機能、など
- 括弧機能: 6レベル
- 数値メモリ機能[3]: 7本 (不揮発性[4])。ストア、リコール、メモリ交換などの機能[5]
- プログラム機能[3][6]: 最大45ステップ(不揮発性[4])。プログラム登録数最大2本。無条件分岐(GOTO)及び条件分岐(x>0、x≦M)機能
- 表示装置: 7セグメント液晶(11桁)
- 入力装置: 44キー(1段シフト)
- 制御演算装置: 東芝 T6711[7]
- 電源: LR44ボタン電池2個
特徴
[編集]F-73Pの大きな特徴として、分岐命令の分岐先の指定が相対指定であるということがある(相対分岐 relative branch 又は 相対ジャンプ relative jump)。 分岐命令を基準として後方に1から9ステップ戻ることと、分岐命令の次のステップを基準として前方に1から9ステップ進むことが可能である。[3]
分岐先を指定する値としてゼロを使用すると、プログラム先頭へ分岐する絶対分岐として機能する。これら以外の分岐(ラベル分岐等)は使用できない。
脚注
[編集]- ^ “Canon F-73P SCIENTIFIC/STATISTICAL CALCULATOR”. calculator.org. 2 July 2018閲覧。
- ^ 「Canon F-73P SCIENTIFIC CALCULATOR INSTRUCTIONS PUB.IE03-100F 0183B7」 CANON INC. 1983
- ^ a b c 「電子式卓上計算機 Canon F-73P 使用説明書 PUB.IJ03-315F 0784B1」 キャノン販売 1984
- ^ a b 本体左上にあるメインスイッチをOFFにすると揮発するバッテリーバックアップ式メモリである。そのため、メインスイッチは意図せずオフにしないようにスライドしにくく作られている。
- ^ メモリ操作関係のキーに一部混乱がある。独立メモリ(1本)については、ストアメモリ[SM]、リコールメモリ[INV]+[RM]、表示と独立メモリの交換[INV]+[x<->M]、メモリプラス[M+]となっており、ストアメモリ(6本)については、ストア[STO]、リコール[RCL]、表示とストアメモリの交換[INV]+[x<->s]となっている。
- ^ サブルーチン、間接指定、プログラム修正などの機能はない。
- ^ “Canon F-73P”. datamath. 2 July 2018閲覧。