フレームストア
種類 | 非公開企業[1] |
---|---|
本社所在地 |
イギリス ロンドン |
設立 | 1986年 |
業種 | VFX、CGIアニメーション |
代表者 |
ウィリアム・サージェント (William Sergent, CEO・設立者)[2] メル・サリヴァン (Mel Sullivan, COO)[2] |
従業員数 | 1,001 - 5,000名[1] |
所有者 | カルチュラル・インベストメント・ホールディングス(親会社) |
外部リンク |
www |
フレームストア (Framestore) は、イギリス・ロンドンに所在するVFX制作会社。DNEGやムービング・ピクチャー・カンパニーと並ぶイギリス最大のスタジオであり[3]、多くのハリウッド映画にVFX制作で参加している。本社の他にもアメリカ合衆国のロサンゼルス・ニューヨーク・シカゴ、カナダのモントリオール、インドのムンバイと計5つの制作拠点を構えている[4]。
歴史
[編集]1986年に現CEOのウィリアム・サージェント、シャロン・リード (Sharon Reed)、アリソン・ターナー (Alison Turner)、マイク・マッギー (Mike McGee)、ジョナサン・ヒルズ (Jonathan Hills) の5名によってロンドンで設立[5][6]。社名は、サージェントらが設立当時使っていたコンピューターの製品名から取って名付けられた[3]。
1994年に映画のVFXに進出し[3]、以後『ハリー・ポッター』映画シリーズをはじめとする数多くの作品のVFX制作に参加した。特に『サンダーバード』では、フレームストア一社でVFXを手掛けた。
2001年にコンピュータ・フィルム・カンパニー(Computer Film Company, 1984年ロンドンで設立)との合併で社名がフレームストアCFC (Framestore CFC) となるも、後にCFCの名称を社名から外した。
2016年に中華人民共和国のコングロマリット企業であるカルチュラル・インベストメント・ホールディングス (Cultural Investment Holdings, CIH) に買収され[7]、現在に至る。
映画のVFX以外にもCMやミュージックビデオ、企業のコンテンツ制作などにも携わっているほか、1995年より007シリーズの映画においてタイトル・シークエンスを手掛けている。
受賞歴
[編集]フレームストアはこれまでに『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007年)や『ゼロ・グラビティ(2013年)によりアカデミー視覚効果賞を受賞しており、テレビドラマでは『ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国』(1999年)でプライムタイム・エミー賞において視覚効果賞を受賞。CMではカンヌライオンズやクリオ賞などの国際的な広告賞において受賞している[9]。
年 | 候補作 | 賞 | 部門 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2000年 | ウォーキングwithダイナソー~驚異の恐竜王国 | 第52回プライムタイム・エミー賞 (en) | 優秀特殊視覚効果賞 | 受賞 |
2002年 | ダイノトピア | 第54回プライムタイム・エミー賞 (en) | 優秀特殊視覚効果賞 | |
2003年 | 第1回視覚効果協会賞 (en) | 優秀視覚効果賞(テレビ番組部門) | ノミネート | |
優秀視覚効果賞(テレビミニシリーズ・映画・特別番組部門) | 受賞 | |||
優秀キャラクター・アニメーション賞 | ||||
優秀マットペインティング賞 | ||||
優秀コンポジット賞 | ||||
2005年 | ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | 第3回視覚効果協会賞 (en) | 優秀アニメキャラクター賞(バックビーク) | |
2006年 | ウォーキングwithモンスター~前恐竜時代 巨大生物の誕生 | 第4回視覚効果協会賞 (en) | 優秀視覚効果賞(テレビミニシリーズ・映画・特別番組部門) | |
2007年 | スーパーマン リターンズ | 第79回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | ノミネート |
2008年 | ライラの冒険/黄金の羅針盤 | 第61回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | 受賞 |
第80回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
2009年 | ダークナイト | 第62回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | ノミネート |
第81回アカデミー賞 | 視覚効果賞 | |||
2010年 | シャーロック・ホームズ | 第8回視覚効果協会賞 (en) | 優秀補助視覚効果賞 | 受賞 |
2011年 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | 第9回視覚効果協会賞 (en) | 優秀アニメキャラクター賞(ドビー) | |
第64回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | ノミネート | ||
第83回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
2012年 | 戦火の馬 | 第65回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | |
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | 視覚効果賞 | 受賞 | ||
第84回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | ノミネート | ||
2014年 | ゼロ・グラビティ | 第12回視覚効果協会賞 (en) | 優秀視覚効果賞 | 受賞 |
優秀環境賞 | ||||
優秀ヴァーチャル撮影賞 | ||||
優秀モデル賞 | ||||
優秀コンポジット賞 | ||||
優秀FXシミュレーション・アニメーション賞 | ||||
第67回英国アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
第86回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
2015年 | オール・ユー・ニード・イズ・キル | 第13回視覚効果協会賞 (en) | 優秀ヴァーチャル撮影賞 | ノミネート |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー | 優秀視覚効果賞 | |||
優秀アニメキャラクター賞(ロケット) | ||||
第68回英国アカデミー賞 | 優秀視覚効果賞 | |||
第87回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
2016年 | オデッセイ | 第14回視覚効果協会賞 (en) | 視覚効果賞 | |
第69回英国アカデミー賞 | 視覚効果賞 | |||
第88回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |||
2017年 | ドクター・ストレンジ | 第89回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | |
2018年 | ブレードランナー 2049 | 第90回アカデミー賞 | 最優秀視覚効果賞 | 受賞 |
CFCの主な作品
[編集]- ブレイド2
- キャスト・アウェイ Cast Away
- チキンラン Chicken Run
- ミッション:インポッシブル2
- ハムナプトラ2/黄金のピラミッド The Mummy Returns
- ホワット・ライズ・ビニース What Lies Beneath
脚注
[編集]- ^ a b Framestore LinkedInページ
- ^ a b About Us Framestore、2016年6月14日閲覧。
- ^ a b c “Sir William Sargent: Meet the mane man of film special effects”. Independent (2011年4月21日). 2016年6月14日閲覧。
- ^ Contact Framestore、2016年6月16日閲覧。
- ^ “Meet the image engineers at Framestore”. WIRED UK (2014年12月2日). 2016年6月14日閲覧。
- ^ FrameStore: From Post House to Visual Effects Facility Questia、2016年6月14日閲覧。
- ^ “『ハリポタ』VFX制作会社、中国企業に買収される”. シネマトゥデイ (2016年11月7日). 2017年10月31日閲覧。
- ^ “William Sargent”. Framestore. 2015年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月14日閲覧。
- ^ “Awards”. Framestore. 2015年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- フレームストア - IMDb
- Framestore CFC インターネット・ムービー・データベース
- フレームストア (@Framestore) - X(旧Twitter)
- フレームストア (Framestore) - Facebook
- フレームストア (@framestore) - Instagram
- Framestore - YouTubeチャンネル
- Vimeo公式ページ