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DDR2 SDRAM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DDR2 SDRAM
Double Data Rate 2 Synchronous Dynamic Random-Access Memory
Type of RAM
Front and back of a 2GB PC2-5300 DDR2 RAM module for desktop PCs (DIMM)
開発元 Samsung
JEDEC
タイプ SDRAM
世代 2nd generation
発売日 2003年 (2003)
規格
  • DDR2-400 (PC2-3200)
  • DDR2-533 (PC2-4266)
  • DDR2-667 (PC2-5333)
  • DDR2-800 (PC2-6400)
  • DDR2-1066 (PC2-8500)
クロックレート 100–266 MHz
サイクルタイム 10–3.75 ns
バスクロック
レート
200–533 MHz
転送速度 400–1066 MT/s
電圧 1.8 V
前世代 DDR SDRAM
次世代 DDR3 SDRAM
ヒートスプレッダ付のDDR2 SDRAM(PC2-6400)
ノートPCなどで使われるSO-DIMM

DDR2 SDRAM (Double-Data-Rate2 Synchronous Dynamic Random Access Memory) は、半導体集積回路で構成されるDRAMの規格の一種である。

4ビットのプリフェッチ機能(CPUがデータを必要とする前にメモリから先読みして取り出す機能)をもつ。内部クロックの2倍の外部クロックを用いるため、クロックの等倍で動作するDDR SDRAMの2倍、SDRAMの4倍のデータ転送速度が理論上得られる。パーソナルコンピュータにおいて2005年〜2009年頃(Pentium 4後期〜Intel Core 2)の主要なメインメモリとして、携帯電話においては2011年から(Cortex-A9など)用いられている。

仕様

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DDR2 SDRAMにはメモリチップとメモリモジュールの2つの規格が存在し、メモリチップ規格は最大動作周波数、モジュール規格は搭載メモリチップの(すなわちメモリモジュールとしての)転送速度を示している。以下、バス幅64ビットの場合の表。パソコンで使われるDDR2はシングルチャンネルは64ビットをさすが、携帯電話などで使われるLPDDR2はバス幅32ビットがシングルチャネルを指すことに注意。

チップ規格 モジュール
規格
メモリクロック
(MHz)
バスクロック
(MHz)
転送速度
(GB/秒)
DDR2-400 PC2-3200 100 200 3.200
DDR2-533 PC2-4200 133 266 4.267
DDR2-667 PC2-5300 166 333 5.333
DDR2-800 PC2-6400 200 400 6.400
DDR2-900 PC2-7200 225 450 7.200
DDR2-1000 PC2-8000 250 500 8.000
DDR2-1066 PC2-8500 266 533 8.533
DDR2-1150 PC2-9200 287 575 9.200
DDR2-1200 PC2-9600 300 600 9.600
DDR2-1333 PC2-10664 333 666 10.6

チップ「DDR2-800」モジュール「PC2-6400」以降(数字が大きいものほど新しい)は、チップ規格の「DDR2-1066」を除きJEDECで規格制定されていない独自仕様である。

低電圧版

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通常の DDR2 は 1.8V 駆動。

  • LV-DDR2 (DDR2L) - 1.5V
  • LPDDR2 - 1.2V

モジュール

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デスクトップ用メモリの切り欠きの位置の違い
SO-DIMMでも切り欠き位置は変えられている

モジュールの動作電源電圧は、用いるメモリチップのリーク電流が減少したことが可能にした(従前規格であるDDR SDRAMの2.5V/2.6Vに比してより低い)1.8Vであり、これの副次効果として高いスルー・レートと消費電力の低減、それによる発熱の減少が得られた。動作電源電圧の差異からDDR SDRAMモジュールとの互換性はない。

日本における市場動向

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パーソナルコンピュータ用途のものは、2004年から出回り始め、2006年以降、市場で主流のメモリモジュール規格となった。Pentium 4後期からCore 2あたりまで使われていた。Core 2 の FSB は最高でも 1600MHz (12.8GB/s) だったため、DDR2-800 をデュアルチャンネル構成で用いる(12.8GB/s)ことで十分であった。2009年では容量あたりの販売価格が非常に安いメモリであったが、後継の規格として一層の高速動作・消費電力低減を実現したDDR3 SDRAMが2007年から市場に出回り始め、2010年には自作パソコン向けマザーボードの新作ラインアップはほぼ完全にDDR3 SDRAMに移行した。

関連項目

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