DNV GLグループ
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会社の種類 | 非公開有限会社 (Aksjeselskap) |
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業界・業態 | コングロマリット |
設立 | 1864 |
本社 | ホヴィック, 大オスロ, ノルウェー |
営業エリア
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全世界 (100か国以上) |
主要人物
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売上 | ![]() |
従業員数
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15,000 (2024) |
親会社 | DNV Holding AS |
ウェブサイト | www.dnv.com |
デット・ノルスケ・ヴェリタス (DNV), (旧 DNV GL)は、ノルウェーのホヴィックに本部を置く国際的な認証機関および船級協会である。[1] 2024年1月10日現在、同社は約1万5,000人の従業員と350の事業所を擁し、100カ国以上で事業を展開しており、海事、石油・ガス、再生可能エネルギー、電化、ヘルスケアなど、さまざまな業界にサービスを提供している。DNV GLは2013年、この分野をリードする2つの組織、デット・ノルスケ・ヴェリタス(ノルウェー)とゲルマニッシャー・ロイド(ドイツ)の合併により誕生した。2021年、DNV GLは合併後の体制を維持したまま社名をDNVに変更した。[2]
DNVは、隻数・基数にして13,175、総トン数にして2億6,540万にのぼる船舶と移動式洋上設備(MOU)にサービスを提供しており、これは世界市場シェア21%に相当する。[3] 世界の海底パイプラインの65%は、DNVの技術基準に基づいて設計・設置されている。
合併前、DNVとGLはそれぞれ、Hélimax Energy(カナダ)、Garrad Hassan(英国)、Windtest(ドイツ)、KEMA(オランダ)など、異なる分野の複数の企業を独自に買収していた。DNVは研究にも投資している。
レミ・エリクセンはヘンリック・O・マドセンの後任として、2015年8月1日よりDNVのグループ社長兼CEOに就任した。[4]
概要[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bc/Coat_of_arms_of_the_Norwegian_Veritas.png/120px-Coat_of_arms_of_the_Norwegian_Veritas.png)
DNVの歴史は1864年、ノルウェー商船の技術検査と評価を統括するデット・ノルスケ・ヴェリタスがノルウェーに設立されたことに始まる。[5] ゲルマニッシャー・ロイドは、600人の船主、造船会社、保険会社によって1867年にハンブルグで設立された。[6] 同社は2014年に創立150周年を迎えた。[7]
2012年12月20日、両社は合併を発表し[8]、韓国、米国、EU[9]、中国の競争当局によって承認されたため、2013年9月12日にDNVとGLの合併契約が締結された。 独立したデット・ノルスケ・ヴェリタス財団は、2017年12月にメイフェアがデット・ノルスケ・ヴェリタス財団にDNV GL株式を売却するまで、DNV GL株式の63.5%およびメイフェア・ヴェルメーゲンスヴェルヴァルトゥング株式の36.5%を保有していた。[10] DNV GLは2021年3月1日に社名をDNVに変更した。[2]
2023年9月、DNVはヒューストンに本社を置くSaaS企業、ANBシステムズを買収したと発表した。同社は電力会社や規制機関の顧客にエネルギープログラムサービスを提供している。[11]
研究[編集]
DNVは毎年、総収入の5%に相当する多額の研究開発投資を行なっている。[12] DNV基準の多くが、国際基準のベースとしてよく使用されている。
2021年現在、主な研究プログラム[13]には、海事、電力・再生可能エネルギー、石油・ガス、精密医療、デジタルアシュアランス、海洋空間、人工知能、エネルギー転換などがある。DNVは毎年、独立した「エネルギー転換展望(Energy Transition Outlook)」を発表している。[14] 第5版は2021年に発行された。
組織[編集]
DNVは6つの事業分野に分かれている:[15]
- DNV—Maritime: DNVは、船級規則として知られる船舶や海洋構造物の基準を策定している。DNVは、130の海事管理当局から検証を代行する権限を与えられている。
- DNV—Energy Systems: DNVは、送配電コンポーネントの独立認定認証機関として活動している。
- DNV—Business Assurance: ISO9001(品質マネジメントシステム)やISO14001(環境マネジメントシステム)などの第三者規格に準拠した企業の認証を行う。DNVは70,000社以上にマネジメントシステム認証を発行している。DNVは80カ国で認定された認証機関であり、アメリカの病院に臨床認定を提供している。
- DNV—Supply Chain and Product Assurance: サプライチェーン・ガバナンスに関するサービス、製品およびデジタル・アシュアランスを提供する。
- DNV—Digital Solutions: 船舶、パイプライン、加工プラント、海洋構造物、電力網、ヘルスケア・プロバイダー向けの安全性と資産パフォーマンスを向上させるエンジニアリング・ソフトウェア・ツールと企業アプリケーションのプロバイダーであり、ShipManagerと呼ばれる船舶管理ソフトウェア・ソリューションを提供している。
- DNV—Accelerator: アクセラレーターは、買収や提携を通じて大きな成長を遂げつつある事業体のポートフォリオを運営している。
参考文献[編集]
- ^ Smale, Will (2014年12月21日). “The Norwegian firm that tests the world's ships”. BBC News. オリジナルの2015年2月11日時点におけるアーカイブ。 2015年2月16日閲覧。
- ^ a b “DNV GL changes name to DNV as it gears up for decade of transformation”. DNV (2021年1月13日). 2021年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月6日閲覧。
- ^ “DNV GL to unveil rules this year”. Tanker Operator. オリジナルの2015年2月17日時点におけるアーカイブ。 2015年2月16日閲覧。
- ^ “Remi Eriksen: Proud and Confident”. maritime-executive.com. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月3日閲覧。
- ^ “Det Norske Veritas Germanischer Lloyd (DNV GL) - Careers in Marine Classification Industry”. 2021年3月6日閲覧。
- ^ “Spotlight on Germanischer Lloyd”. Maritime Executive. (2008年4月2日). オリジナルの2015年2月22日時点におけるアーカイブ。 2015年2月22日閲覧。
- ^ “The Norwegian firm that tests the world's ships”. BBC News. (2014年12月21日). オリジナルの2015年8月10日時点におけるアーカイブ。 2015年6月8日閲覧。
- ^ “DNV and Germanischer Lloyd Announce Merger”. Forbes. 2013年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月6日閲覧。
- ^ Almunia, Joaquín (2013年7月15日). “Case No COMP/M.6885 - SDNV/ GERMANISCHER LLOYD”. Office for Publications of the European Union. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月5日閲覧。
- ^ “The Foundation Det Norske Veritas assumes full ownership of DNV GL”. DNV GL (2017年12月14日). 2017年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月16日閲覧。
- ^ “DNV acquires ANB Systems” (英語). Hydrocarbon Engineering (2023年9月13日). 2023年9月13日閲覧。
- ^ Cheam, Jessica (2014年3月5日). “Longevity of a business lies in sustainability”. Eco-business.com. オリジナルの2015年2月18日時点におけるアーカイブ。 2015年2月18日閲覧。
- ^ “Research and Development”. DNV. 2021年3月6日閲覧。
- ^ “DNV GL's Energy Transition Outlook 2020” (英語). eto.dnv.com. 2021年3月6日閲覧。
- ^ “About Us”. DNV. 2021年3月6日閲覧。
外部リンク[編集]
座標: 北緯59度53分16.84秒 東経10度33分45.83秒 / 北緯59.8880111度 東経10.5627306度