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DeSmuME

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DeSmuME
作者 YopYop156
開発元 DeSmuME Team
初版 2005年12月3日 (18年前) (2005-12-03)
最新版
0.9.13 / 2022年5月23日 (2年前) (2022-05-23)
リポジトリ https://github.com/TASEmulators/desmume
対応OS Windows, Linux, macOS
前身 YopYop DS
種別 ゲームエミュレータ
ライセンス GNU GPL v2
公式サイト http://desmume.org
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DeSmuME(デズミューム/デズムーム/デズミューミー)[1]は、オープンソースで開発されているニンテンドーDSゲームエミュレータである。対応プラットフォームは、WindowsLinuxmacOS

旧称はYopYop DS(ヨップヨップディーエス)。

現在の名称はEmu(エミュレータの略)、DS、MEに由来する[1]

概要

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主要のDSエミュレータの1つである。デフォルト対応言語英語

最も正確なエミュレータとも評され、積極的な開発が続けられている。CUIGUIでの実行に共に対応している。また、RetroArchのコアとしても利用できる[2]

長きにわたって開発されてきたこともあり、後発のDSエミュレータよりも成熟しているとも評される。ただし、互換性の担保を優先しているため、機能は若干絞られている[2]

特徴

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途中セーブ[3]画質を向上させるフィルタリング機能マイクの使用、スクリーンショット録音録画クロックアップなどの基本的機能を網羅している。他のエミュレータと比べて、動作が重いとも評される。

一方で、以下のような一部の機能には対応していない。

JITコンパイラもかつては、公式リリースには実装されておらず、派生版にのみ存在していたが、のちに独自の実装がおこわれた。

グラフィック

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2023年現在の正式版には、より高い解像度でレンダリングするオプションがあり、テクスチャをフィルタリングして起動できるようになった。OpenGLを利用し、マルチサンプリングアンチエイリアス(MSAA)を動作させることで、ポリゴンとラインのエッジが滑らかになり、映像の揺れが少なくなるなど、高画質化することができる。また、さまざまな後処理シェーダーが備えられており、これを使うことで、ユーザーの好みに合わせて映像の補正が可能である[2][4]

macOS版に限っては、Windows版に存在しない、マルチパス後処理シェーダー・フィルターにも対応している。

DeSmuME X432R

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日本人開発者のyolky-nineが公開した、当時の正式版が備えていなかった、DS本体よりも高いレンダリング解像度へのアップスケーリングをサポートする派生版[5]。Windows版のみの提供。

X432Rの高画質化方法は、 他のエミュレータが採用している、描画自体を高画質化するタイプのものとは手段が異なり、 本来のDSの描画処理はそのまま内部的に行い、 その上から高画質化した3Dモデルを作りだして覆い被せて表現する、 といった珍しい処理を行っているため、高画質化にはある程度のスペックを要求される。

開発は2015年で停止している。

歴史

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フランスの開発者、YopYop156氏により、YopYop DSの名前で開発が始まり、2005年12月に最初のバージョンが登場した[6]

セカンドリリースからは名前を現在のものに改めた[7]

フランスのエミュレーションに関する新法「DADVSI法」[注 1][8]の影響によって、2006年1月のリリースを最後に、一度は開発を終了。バージョン0.3.3のソースコードが公開されたため、その後はセガサターンのエミュレータ「Yabuse」を開発していた別チームに開発が移行した。

別チームに移行して、同年12月にバージョン0.5.0がリリースされる[9][10]

2007年、それまでWindowsとLinuxにしか対応していなかったのに加え、新しくMac OS X(現:macOS)に対応した[11]

2019年に、GitHubに公式リポジトリを開設した。

脚注

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注釈

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  1. ^ 「情報化社会における著作権および関連諸権利」(Loi sur le Droit d’Auteur et des Droits Voisins dans la Société de l’Information)に関するフランスの著作権法案のこと。P2Pソフトウェアによる著作権作品の交換を阻止したり、DRMテクノロジを回避するあらゆる手法を犯罪とするなどの新規制を盛り込むなど、これまでの著作権法規よりも厳しい内容となる可能性が懸念され、フランスの開発者がエミュレータの頒布を続けることが難しくなった。

出典

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  1. ^ a b Faq - DeSmuME”. wiki.desmume.org. 2023年4月6日閲覧。
  2. ^ a b c DeSmuME - Emulation General Wiki”. emulation.gametechwiki.com. 2023年4月6日閲覧。
  3. ^ Savefile or savestate - DeSmuME”. wiki.desmume.org. 2023年4月6日閲覧。
  4. ^ Release Release 0.9.13 · TASEmulators/desmume” (英語). GitHub. 2023年4月6日閲覧。
  5. ^ DeSmuME X432R 過去のバージョン”. 2019年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月6日閲覧。
  6. ^ YopYop DS emulator released!” (英語). 1Emulation.com. 2023年4月6日閲覧。
  7. ^ [DeSmuME ICEBOX 3rd EDITION [NDS (�j���e���h�[DS) �G�~�����[�^]]”. icebox3rdedition.web.fc2.com. 2023年4月6日閲覧。
  8. ^ 「ヨーロッパで最悪の著作権法」がフランス議会を通過 | OSDN Magazine”. OSDN. 2023年4月6日閲覧。
  9. ^ Release 0.5.0 - DeSmuME”. wiki.desmume.org. 2023年4月6日閲覧。
  10. ^ News: DeSmuME 0.5 released” (英語). GBAtemp.net - The Independent Video Game Community. 2023年4月6日閲覧。
  11. ^ DeSmuME v0.7.3 released! « DeSmuME” (英語). 2023年4月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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