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EASTWEST

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

EASTWEST(イーストウェスト)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハリウッドソフトウェア・シンセサイザーの製作会社。同社によるサンプラー音源であるQuantum Leap(QL)シリーズが有名。日本での販売はハイ・リゾリューション。なお、2008年まではクリプトンから発売されていた。

製品一覧

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下記製品において異なるグレードが用意されているものは、収録した音色数、音色クオリティの違い(16bitと24bit)、収録マイクの位置などである。2024年現在、これらの音源は最上位グレード(Diamond、Platinum、Platinum Plus)のみの発売となっている。<>内は国内代理店で発売されていない製品(グレードは過去に一度も発売されなかった製品が対象)。下記の製品を利用するにはiLok USBキーでのオーサライズが必要だったが、現在はiLokアカウントを作成すれば認証ができるようになった。

音源

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オーケストラ

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  • Symphonic Orchestra:EASTWEST社で最初にリリースされたオーケストラ総合音源。通称QLSO(内外ともに)。現在でも多くの作曲家に利用されている。Platinum Plus、Platinum、Gold、Silverの4グレード。
  • Hollywood Orchestra Opus Edition:上記のQLSOに続き発売されたオーケストラ音源。上記の製品よりも音色数が大幅に増えている。元々はPlayで使用されていた音源だが、Opusのリリースにあたり UIが一新され、MOOD機能が追加された(後述)。さらに新たにいくつかのライブラリが追加されている。製品は以下の通りで、いずれもDiamondとGold、<Silver>の3グレード。
    • Hollywood Strings:弦楽合奏音源。ソロは含まれない。
    • Hollywood Brass:金管楽器音源。
    • Hollywood Orchestral Woodwinds:オーケストラ木管楽器用音源。四管編成程度まで使用される楽器を網羅(バスフルート小クラリネット等)。
    • Hollywood Orchestral Percussion:オーケストラ打楽器用音源。
    • Hollywood Harp:ハープ音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
    • Hollywood Solo Violin:ソロバイオリン音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
    • Hollywood Solo Cello:チェロのソロ音源。元々はHollywood Orchestraとは別売だったが、Opus Editionでは統一されている。
    • Hollywood Orchestrator:Opus Editionで新たに登場したHollywood Orchestraのスコアリング・エンジン。Sonuscoreとの共同開発。
  • Hollywood Fantasy Orchestra:通常のオーケストラ楽器に加え、民族楽器も収録されている音源。上記のHollywood Orchestraを補完する音源としてリリースされた。製品は以下の通り。
    • Hollywood Fantasy Strings:弦楽合奏音源。
    • Hollywood Fantasy Brass:金管楽器音源。
    • Hollywood Fantasy Winds:木管楽器音源。オカリナやイリアン・パイプスなど珍しい楽器が収録されている。
    • Hollywood Fantasy Percussion:打楽器音源。
    • Hollywood Fantasy Voices:合唱音源。エルフ語の合唱などが収録されている。
    • Hollywood Fantasy Orchestrator:Hollywood Fantasy Orchestraのスコアリング・エンジン。Sonuscoreとの共同開発。
  • Hollywood Strings2:弦楽合奏音源。無印とは違い少数編成での収録となっている。

ボーカル

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  • Symphonic Choirs:合唱音源。歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。PlatinumとGoldの2グレード。
    • Expansion Bundle:拡張版。現在廃盤となっているVoices of the Apocalypseのライブラリを追加することができる。
  • Voices of Passion:ウェールズ、シリア、インド、ブルガリア、アメリカ等の女声音源。
  • Voice of The Empire:モンゴル、ブルガリアなどの民族女声音源。
  • Voice of Soul:ボーカル音源。
  • Voice of Opera:オペラ歌唱音源。
  • Hollywood Choirs:合唱音源。Symphonic Choirsの続編で同様に歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。DiamondとGoldの2グレード。
  • Hollywood Backup Singers:ボーカル音源。クワイア音源と同様歌詞を歌わせることができるワードビルダー(Word Builder)が付属。
  • Hollywood Fantasy Voices:詳細は#オーケストラを参照。

パーカッション

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  • Stormdrum2:通称SD2。打楽器音源。オーケストラの楽器からドラムセット、エスニック打楽器まで網羅。
    • Pro Bundle:拡張版。通称SD2 Pro。いくつかの打楽器が追加されている他、初代SDからのマルチ音源も収録されている。
  • Stormdrum3:通称SD3。打楽器音源。オーケストラの楽器からドラムセット、エスニック打楽器まで網羅。上記SD2とは異なる録音が用いられる。
  • ProDrummer 1&2:ドラムキット音源。

エスニック

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ロック・ポップス

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  • Fab Four:ポップミュージック用音源。
  • Ministry Of Rock:ロック用音源。
  • Ministry Of Rock 2:ロック用音源。無印とは収録内容に違いがある。
  • Hollywood Pop Brass:ポップス、ロックなどに特化した金管楽器音源。

ピアノ・シンセ・総合音源

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  • Goliath:総合音源。GMにも対応。
  • Piano:ピアノ用音源。収録ピアノはBechstein D-280、Steinway D、Bösendorfer 290、Yamaha C7。PlatinumとGold、Silverの3グレード。
  • The Dark Side:暗く不気味な音色を特徴とする音源。
  • Ghostwriter:複雑な処理が施されたギター、ドラム、ベースなどが収録された音源。
  • Forbidden Planet:EASTWEST社で初となるソフトシンセ音源。
  • String Machine:1960、70、80年代のシンセサイザーのサンプルが収録された音源。
  • ICONIC:貴重なシンセサイザーのサンプルが収録された音源。

エフェクト

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  • SPACESⅡ:ホールやスタジオなど演奏空間を再現するためのリバーブを付与するエフェクター。

サブスクリプション

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  • ComposerCloud Plus:上記製品全てと下記製品を1か月、または1年間無制限使用することができるサブスクリプションサービス。
    • 25th Anniversary Collection:EASTWEST社創立25周年を記念してリリースされたバンドル。Play移行後使用できなかった製品で、Play向けに再設計された。

Opusエンジン

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現行のEASTWEST社製品を使用するためのソフトウェアエンジン。スタンドアローン、VST、AU、AAXに対応し、WindowsMacいずれも64ビットのシステムに対応している。最新版はVer.1.5.4(2024年10月現在)。読み込みサンプルが大変膨大であるため、パソコンの動作環境は厳しい。製品にもよるが、最低でも2GBのメモリ、7200rpm以上のハードディスクかSSDを必要としており、推奨環境は64bit OSおよび8GBのメモリである。これは近年のパソコンの著しい進歩によって、高音質を実現することが可能になったことの裏返しでもある。なお、2007年から2021年ごろまではPlayエンジンが使用されていた。当初は動作が不安定で評価が悪かったが、バージョンアップを重ねたことである程度改善されてきていた。しかし、2021年にPlayに代わる次世代エンジンとしてOpusをリリース。それに伴い、Hollywood OrchestraのUIを一新し、MOOD機能を追加したHollywood Orchestra Opus Editionをリリースした。なお、これまでPlayで使用されていた既存製品もOpusで使用可能となっている。ちなみに、2007年ごろまではNative InstrumentsKompaktIntaktを使用していた。

関連項目

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外部リンク

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