フィリピン英語
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フィリピン英語 | ||||
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Philippine English | ||||
話される国 | フィリピン | |||
地域 | 東南アジア | |||
話者数 |
母語、2万8,700人(2005 UNSD) 第二言語、4000万人(Crystal 2003a)[1] | |||
言語系統 | ||||
言語コード | ||||
ISO 639-3 | — | |||
Glottolog |
phil1246 [2] | |||
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フィリピン英語(フィリピンえいご、Philippine English)は、フィリピンで使われる英語のことで、メディアや教育を受けた人たちによって使われることが多い。
フィリピンで英語は公用語の一つとしてフィリピノ語と共に学校で教えられている。
英語は教育の場、宗教行事、印刷出版・メディア、そしてビジネスの場面などで主に使われる。しかし第二言語として使う人口のほうが母語として使う人たちより圧倒的に多い(国別英語話者数ランキング参照)。
大学の理数系は英語が使われる。むしろこういった場面で現地語を使うのは珍しい。英語の映画やテレビ番組は字幕なしでも通じる。
フィリピンで教えられる英語は、北アメリカで使われるアメリカ英語とよく似ている。しかしながら、フィリピンの多くの学校の職員は、英語圏のネイティブな英語話者ではないので、ゲルマン語派ではなくオーストロネシア語族系の文法がたまに見られる。
英語の第二言語習得により、スタンダードではない慣用法が出てくるときもある。
概要
[編集]フィリピン英語は基本的にアメリカンスタンダードに基づいているが、句読法や日時の表記法が異なるときもある。
英語を母語として使っている人達の英語の発音は、Rを強く発音することがあるが、アメリカ英語とほぼ全く同じものと言える。しかし母語話者ではない人の英語は、アメリカ英語とは少し異なる場合が多い。
フィリピン英語独特の変化というと、[f]音が[p]音になったり[3]、[v]音が[b]音になったりすること、[-er]の時に[e]音が強くなること。
例:
- Awry = ['awe-ree]
- Filipino = [pili'pino] or [pʰili'pʰino]
- Victor = [bik'tor]
- Family = ['pɐmili] or ['pʰamili]
- Varnish = ['barnis]
- Fun = [pɐn] or [pʰan]
- Vehicle = ['bɛhikel] or ['bɛhikol]
- Lover = ['lɐber]
- Find = ['pɐjnd] or ['pʰɐjnd]
- Official = [o'pisʲɐl] or [o'pʰisʲɐl]
- Very = ['bɛri] or ['bejri]
- Guidon = [gi'don]
- Hamburger = ['hɐmburdzʲɛr]
- High-tech = ['hajtɛts]
- Hubcap = ['habkab]
- Margarine = [mɐrgɐ'rin]
- Seattle = ['sʲatel]
- Shako = [sʲa'ko]
脚注
[編集]- ^ “Philippines”. Ethnologue. 2020年4月30日閲覧。
- ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “フィリピン英語”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
- ^ 末延岑生『ニホン英語は世界で通じる』〈平凡社新書〉 2010年 ISBN 9784582855357 p156