Fluentd
開発元 | Treasure Data, Inc. |
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初版 | 2011年10月10日 |
最新版 |
1.15.2
/ 2022年8月22日[1] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語, Ruby |
対応OS | Linux (Amazon Linux, CentOS, RHEL), macOS (10.9以上), Ruby, Windows (7以降) |
種別 | Logging tool |
ライセンス | Apache 2.0 |
公式サイト |
www |
Fluentdは、クロスプラットフォームでオープンソースのデータ収集ソフトウェアプロジェクトである。もともとはTreasure Data, Inc.で開発されていた。主にRubyで記述されている。
概要
[編集]Fluentdは、半構造化または非構造化データセット用のビッグデータツールである。イベントログ、アプリケーションログ、clickstreamの分析に使用できる。SuonsyrjäとMikkonenは「Fluentdの基本的なアイデアは、さまざまなタイプのログ入力と出力を統合するレイヤーになることである」と述べている[2]。Fluentdは、Linux、macOS、およびWindowsで使用できる[3]。
歴史
[編集]Fluentdは、マウンテンビューを拠点とするTreasure Data, Inc.のプロジェクトとして古橋貞之によって作成された[4]。主にRubyで書かれており、そのソースコードは2011年10月にオープンソースソフトウェアとしてリリースされた[5][6]。同社は2013年に500万ドルの資金提供を発表した[7]。
2016年、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のプロジェクトに加わった[8]。その後、2019年にはCNCFプロジェクト内のレベルのうちグラデュエーションに認定された[9]。
ユーザー
[編集]Fluentdは、Apache FlumeまたはScribe類似のソフトとして、2013年にAmazon Web Servicesによって推奨されたデータ収集ツールの1つとなった[10]。Google Cloud PlatformのBigQueryは、デフォルトのリアルタイムデータ取り込みツールとしてFluentdを推奨し、デフォルトのロギングエージェントとしてgoogle-fluentdと呼ばれるGoogleのカスタマイズされたバージョンのFluentdを使用している[11][12]。
Fluent Bit
[編集]Fluent Bitは、Fluentd傘下のCNCFサブプロジェクトとして開発が行われている、ログの処理と転送を行うソフトウェアである[13]。FluentdはCとRubyでRuby gemとして書かれているため、依存関係が多くメモリ使用量も大きかった。一方、Fluent BitはCのみで依存関係なしで作られているため、メモリ使用量が大幅に小さくなっており、コンテナ環境や組み込みLinuxでも利用しやすくなった[14]。
脚注
[編集]- ^ “Releases - fluent/fluentd”. 2022年8月28日閲覧。
- ^ Suonsyrjä, Sampo and Mikkonen, Tommi "Designing an Unobtrusive Analytics Framework for Monitoring Java Applications", pp. 170–173 in Software Measurement. Springer. ISBN 3319242857
- ^ Fluentd.org. "Download Fluentd". Retrieved 10 March 2016.
- ^ 古橋貞之 (2011年9月29日). “イベントログ収集ツール fluent リリース!”. Blog by Sadayuki Furuhashi. 2021年1月25日閲覧。
- ^ Mayer, Chris (30 October 2013). "Treasure Data: Breaking down the Hadoop barrier". JAXenter
- ^ Fluentd.org. "What is Fluentd?". Retrieved 10 March 2016.
- ^ Derrick Harris (July 23, 2013). “Treasure Data raises $5M, fuses Hadoop and data warehouse in Amazon's cloud”. GigaOm
- ^ 中田敦 (2016年11月9日). “データ収集ソフト「Fluentd」が有力OSSの仲間入り、「CNCF」のプロジェクトに”. 日経クロステック(xTECH). 2021年7月23日閲覧。
- ^ 階戸アキラ (2019年4月12日). “2019年4月12日 Fluentd,CNCFで6番目の"卒業"プロジェクトに認定:Linux Daily Topics”. gihyo.jp. 2021年7月23日閲覧。
- ^ Parviz Deyhim (August 2013). “Best Practices for Amazon EMR”. Amazon Web Services. p. 12. 2016年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。March 24, 2017閲覧。
- ^ Google Cloud Platform (2016). "Real-time logs analysis using Fluentd and BigQuery". Retrieved 10 March 2016.
- ^ Google Cloud Platform (2016). "The Logging Agent". Retrieved 10 March 2016.
- ^ “Fluent Bit”. fluentbit.io. 2021年12月5日閲覧。
- ^ “Fluentd & Fluent Bit - Fluent Bit: Official Manual”. 2021年12月5日閲覧。
参考文献
[編集]- Goasguen, Sébastien (2014). 60 Recipes for Apache CloudStack: Using the CloudStack Ecosystem, "Chapter 6: Advanced Recipes". オライリーメディア. ISBN 1491910127