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HKC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

HKC(英:HKC CORPORATION LIMITED、中:惠科股份有限公司、HuiKe Corp)は、ゲーミングブランド「KOORUI」を展開する中国のPC周辺機器メーカー。2001年設立。

1997年に広州に設立された、ディスプレイを製造する工場(現・惠科集団)が母体[1]。その後、PCケース、電源、スピーカーなどその他のPC周辺機器にも進出した。2003年より深圳を拠点としている。傘下に複数の液晶パネル工場を持ち、自社製モニタに自社製パネルを採用していることが特徴。

日本法人はHKC JAPAN株式会社。

概要

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中国でPCケース、電源、モニタなどを製造・販売している。元々は他社向けのOEMが主体だったが(日本市場ではMSIなどがHKCの電源やモニタを販売していた)、2018年よりゲーミングブランド「ANTGAMER」を立ち上げて自社展開を開始。2022年頃より自社パネル製のゲーミングモニタを中心に「KOORUI」のブランド名で展開している。「KOORUI」は、ゲーミングモニタとしては破格の値段が特徴[2]

2017年に重慶に中国初となる第8.6世代の液晶工場を稼働(世界でも台湾Innolux(群創光電)に続く2番目である)。これに加え、2017年から2019年にかけて、滁州、綿陽、長沙にも第8.6世代の巨大な液晶工場を建設[3]。この4か所を拠点に、地元市政府の補助金を受けながら生産ラインを拡大し、2020年には液晶パネルの出荷枚数で世界第7位に[4]、2023年には世界3位[5]に躍り出た。

2023年現在、大手ディスプレイメーカーとなったものの、有機EL(OLED)のラインを持たないため、液晶パネルの薄利多売を余儀なくされている。そのため、OLED技術のライセンシングを行っているジャパンディスプレイ社と2023年に提携[6]。HKCのOLEDパネル工場は2025年ごろに稼働予定。

しかし、2023年9月末、ジャパンディスプレイとの提携交渉が決裂した。

出典

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  1. ^ 深圳惠科电子有限公司 - jobcn
  2. ^ 【本日みつけたお買い得品】WQHD/165Hz/湾曲で実売2万4千円という破格のゲーミングモニターがAmazonで販売中 - PC Watch
  3. ^ 公司简介 - HKC
  4. ^ 19年世界液晶パネル番付、BOEが初めて首位に 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
  5. ^ JDI、中国のディスプレーメーカーHKCと事業提携 将来的に「資本提携も」 ロイター
  6. ^ JDIと中国HKC、グローバル戦略パートナーに:2023年6月をめどに最終合意へ - EE Times Japan