IEEE 802.20
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IEEE 802.20(またはMobile Broadband Wireless Access(MBWA) Working Group)は、2002年12月11日にIEEE Standards Associationによって設けられ、IPベースのサービスのための無線通信のインターフェースについての仕様を準備することを目的としている作業班、又は、その作業班の成果として得られた標準的な仕様。
低コストで、常時接続による真の意味でのモバイル・ブロードバンド・ワイヤレス・ネットワークを実現することが期待されている。
概要
[編集]IEEE 802.20の仕様は、他のIEEE 802と同じように層(レイヤー)構造に従って定義される。作業班は、物理層(PHY)と、データリンク層(中間アクセス層(MAC)及びロジカル・リンク層(LLC))。データリンク層の一部)を検討対象としている。無線通信方式は、3.5GHz以下の周波数帯において、最大1Mbit/s以上のデータ転送速度で運用される。
当該仕様に合致するシステムは複数存在し、京セラのiBurstがそのうちの一方式である。日本国内でこの方式を採用している事業者はないが、オーストラリア、南アフリカ共和国、ケニア共和国等でサービスが行われている。
競合
[編集]クアルコムが中心になって推進する[1][2]IEEE 802.20と、俗に「モバイル WiMAX(ワイマックス)」と呼ばれるIEEE 802.16eは、互いに似ている。802.20の仕様案は既に投票に付され、2006年1月18日に承認されている。
この標準仕様の特徴については、次のように考えられている。
- IPによるローミング及びハンド・オフ(1Mbit/s以上において)
- IPと適応アンテナによる、新たなMAC及びPHY
- 250km/hまでの移動性
- パケット構造
- 低レーテンシー