IWRFアジア・オセアニア選手権
ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ | |
---|---|
前身 | IWRFアジア・オセアニア選手権 IWASアジア・オセアニア選手権 IWASオセアニア選手権 |
競技 | 車いすラグビー |
参加チーム | 日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国 |
大陸 | アジア、オセアニア |
前回優勝 | 日本 |
最多優勝 | オーストラリア (アジアオセアニア大会となった2009年以降で5回) |
創立者 | ワールドウィルチェアーラグビー |
ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ(World Wheelchair Rugby Asia-Oceania Championship、略称:WWR-AOC)は、アジアおよびオセアニア地域のナショナルチームによる車いすラグビーの国際大会。旧称は「IWRFアジア・オセアニア選手権(IWRF Asia-Oceania Championship)」。2年ごとに開催されている。この大会は、車いすラグビー世界選手権およびパラリンピックの予選も兼ねている。
歴史
[編集]2001年(第1回大会)から2007年(第4回)までは、「IWASオセアニア選手権(IWAS Oceania Championship)」として開催[1]。IWASは、現在の主催団体WWRの前身、国際車いす切断者競技連盟(International Wheelchair & Amputee Sports Federation)の略。
日本は第1回から参加している。2007年大会にカナダ代表が参加したが、2009年からアメリカ選手権に移った。2009年大会から「IWASアジア・オセアニア選手権(略称:IWAS AOC)」となり、対象地域を拡大。
2010年にIWASから車いすラグビー部門が独立し、IWRF(International Wheelchair Rugby Federation、国際車いすラグビー連盟)が創立した[2]。これにより、2011年大会から名称が「IWRFアジア・オセアニア選手権(略称:IWRF AOC)」となった。2013年大会まで南アフリカ代表も参加していた。
2015年大会は、千葉県で開催され、大会スポンサー名がつき「三菱商事 2015 IWRF AOC」となった[3]。日本が大会初優勝[4][5][6]。
2021年大会は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、開催されなかった。
2021年にIWRFが「ワールドウィルチェアーラグビー(World Wheelchair Rugby、略称WWR)」に名称変更したことから[7]、2023年大会から「ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ(World Wheelchair Rugby Asia-Oceania Championship(略称:WWR-AOC)」となった。また2023年大会は三井不動産が大会スポンサーとなり、「三井不動産 2023ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ(Mitsui Fudosan 2023 World Wheelchair Rugby Asia-Oceania Championship)」と銘打った[8]。
2023年大会は、2024年パリパラリンピックのアジア・オセアニア地区からの出場1枠をかけた予選となった。日本代表が優勝し、6大会連続のパラリンピック出場となる[9][4]。
各大会の概要
[編集]年 | 開催国 | 決勝戦 | 3位決定戦 | 備考 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | スコア | 準優勝 | 3位 | スコア | 4位 | |||||
2001* | ニュージーランド (クライストチャーチ) |
オーストラリア |
– | ニュージーランド |
日本 |
– | 南アフリカ共和国 |
|||
2003* | 日本 (千葉) |
オーストラリア |
32–31 | ニュージーランド |
日本 |
– | – | |||
2005* | 南アフリカ共和国 (ブラックパン) |
ニュージーランド |
44–43 | オーストラリア |
日本 |
– | 南アフリカ共和国 |
|||
2007* | オーストラリア (シドニー) |
オーストラリア |
47–41 | カナダ |
ニュージーランド |
29–25 | 日本 |
|||
2009 | ニュージーランド (クライストチャーチ) |
オーストラリア |
53–45 | ニュージーランド |
日本 |
65–29 | 韓国 |
|||
2011 | 韓国 (ソウル) |
オーストラリア |
59–41 | 日本 |
ニュージーランド |
62–44 | 韓国 |
|||
2013 | 南アフリカ共和国 (プレトリア) |
オーストラリア |
55–48 | 日本 |
ニュージーランド |
65–33 | 南アフリカ共和国 |
[10][11] | ||
2015 | 日本 (千葉) |
日本 |
56–51 | オーストラリア |
ニュージーランド |
52–36 | 韓国 |
[3][5][6] | ||
2017 | ニュージーランド (オークランド) |
オーストラリア |
53–46 | 日本 |
ニュージーランド |
44–41 | 韓国 |
[12][13] | ||
2019 | 韓国 (江陵市) |
オーストラリア |
57–55 | 日本 |
ニュージーランド |
50–43 | 韓国 |
[14] | ||
2023 | 日本 (東京) |
日本 |
55–44 | オーストラリア |
ニュージーランド |
53–31 | 韓国 |
[15] | ||
2025 | – | – | ||||||||
2027 | – | – |
* 印はオセアニア選手権。無印はアジア・オセアニア選手権。
メダル獲得数
[編集]順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア | 8 | 3 | 0 | 11 |
2 | 日本 | 2 | 4 | 4 | 10 |
3 | ニュージーランド | 1 | 3 | 7 | 11 |
4 | カナダ | 0 | 1 | 0 | 1 |
チーム別成績
[編集]国 | 2001* |
2003* |
2005* |
2007* |
2009 |
2011 |
2013 |
2015 |
2017 |
2019 |
2023 |
出場回数 |
オーストラリア | 1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 2位 | 1位 | 1位 | 2位 | 11 |
日本 | 3位 | 3位 | 3位 | 4位 | 3位 | 2位 | 2位 | 1位 | 2位 | 2位 | 1位 | 11 |
ニュージーランド | 2位 | 2位 | 1位 | 3位 | 2位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 | 11 |
韓国 | – | – | – | 7位 | 4位 | 4位 | – | 4位 | 4位 | 4位 | 4位 | 7 |
南アフリカ共和国 | 4位 | – | 4位 | 5位 | 5位 | – | 4位 | – | – | – | – | 5 |
カナダ | – | – | – | 2位 | – | – | – | – | – | – | – | 1 |
中華人民共和国 | – | – | – | 6位 | – | – | – | – | – | – | – | 1 |
* 印は「オセアニア選手権」。無印は「アジア・オセアニア選手権」。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]参照
[編集]- ^ Shinichi Shimakawa, Melrose Wheelchairs
- ^ About the Sport, Official site of World Wheelchair Rugby (WWR)
- ^ a b “三菱商事 2015 IWRF AOC”. 日本車いすラグビー連盟. 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b “AOC大会最終結果及びベストプレーヤー賞のお知らせ - JWRF 一般社団法人 日本車いすラグビー連盟”. JWRF 一般社団法人 日本車いすラグビー連盟 - 一般社団法人 日本車いすラグビー連盟の公式サイトです。国内大会や国際大会の試合結果や最新情報などをご紹介します。 (2023年7月5日). 2024年1月12日閲覧。
- ^ a b “ウィルチェアーラグビー 日本が初優勝! リオの出場権も獲得! (動画あり) | ウェブ電通報”. dentsu-ho.com. 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b “三菱商事 2015 IWRF アジア・オセアニア チャンピオンシップ | TOKYO障スポ・ナビ | 障害者スポーツ・パラスポーツ専門ポータルサイト”. tokyo-shospo-navi.info. 2024年1月16日閲覧。
- ^ IWRF changes names to World Wheelchair Rugby to celebrate 45 years of sport
- ^ “INFORMATION|2023 WWR Asia-Oceania Championship”. www.2023wwr-aoc.tokyo. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “車いすラグビー優勝、そして、パリパラリンピック出場決定!”. Paraphoto. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “Australia claim Asia-Oceania wheelchair rugby crown” (英語). International Paralympic Committee. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “Australia take Asia Oceania while Japan seals 2014 World Championship spot”. www.insidethegames.biz (2013年11月24日). 2024年1月16日閲覧。
- ^ “ニュージランド、オーストラリアを破り2連勝!|IWRF2017アジア・オセアニアウィルチェアーラグビー選手権”. Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “戦歴 2017”. wakuwaku-works.com. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “日本はオーストラリアに敗れ準優勝|2019 IWRF 車いすラグビーアジア・オセアニア選手権大会”. Glitters 障害者スポーツ専門ニュースメディア. 2024年1月16日閲覧。
- ^ “SCHEDULE|2023 WWR Asia-Oceania Championship”. www.2023wwr-aoc.tokyo. 2024年1月16日閲覧。
参考文献
[編集]- Japan team profile - ウェイバックマシン(2011年10月6日アーカイブ分), Canadian Wheelchair Sports Association (CWSA)
- Wheel Blacks Looking To Boost World Rankings, Voxy.co.nz, November 2, 2009
- News Updates - Oceania Wheelchair Rugby Championships, Paralympics New Zealand, November 26, 2001, アーカイブ 2001年12月19日 - ウェイバックマシン
- Tim Johnson, tvnz.co.nz
- Oceana Zonal Championships - Chiba, Japan - September 5-7, 2003, United States Quad Rugby Association (USQRA), アーカイブ 2008年1月20日 - ウェイバックマシン
- 2005 2005 Oceania Zonals - ウェイバックマシン(2011年2月16日アーカイブ分), Wheel Blacks
- Wheel Blacks Work Hard For Final Win[リンク切れ], business.highbeam.com, article from: New Zealand Press Association, December 4, 2005
- 2007 Oceania Wheelchair Rugby Championships - ウェイバックマシン(2011年10月6日アーカイブ分), Canadian Wheelchair Sports Association (CWSA)
- 2009 2009 Asia Oceania Zone Championships - ウェイバックマシン(2011年2月16日アーカイブ分), Wheel Blacks
- 2011 Asia-Oceania Championships to be held in Seoul, Korea - ウェイバックマシン(2011年7月13日アーカイブ分), International Wheelchair Rugby Federation, June 8, 2010