IXS エンタープライズ
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IXS-110 エンタープライズ | |
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国 | アメリカ合衆国 |
名の由来 | エンタープライズ (スタートレック) |
現況 | コンセプトデザイン |
IXS-110 エンタープライズ (IXS-110 Enterprise)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のある研究チームが提示した、遠未来の恒星船のコンセプトデザインで、理論上の実現可能性が検討されている一種のワープを採用したものとされている。
概要
[編集]NASAの「Advanced Propulsion Team」を先導するハロルド・ホワイトがワープを使用する宇宙船として提示したもので、スタイリングデザインにはスタートレック関連イラスト作品を数多く描いているアーティストのマーク・レドメーカーが参加した。構想は2010年から開始されたものといい、2013年11月に発表された。製作には1600時間以上の時間がかけられたという[1]。
ワープには船体を囲むように配置された2基のリングに主要機器を設置したアルクビエレ・ドライブを用いるとしている[2]。
基本コンセプトは、スタートレックの作品世界内で21世紀(少なくとも2143年以前)に建造・活躍した設定となっている[3]「XCV-330 USSエンタープライズ」[4]から取られている[5][6]。中央に配置された居住部と、安全などのためにそこから離されてリング状に配置された、何らかの恒星間航行のための巨大なシステムを搭載したリングといったような構成の恒星船のイメージは、SF設定ではさほど珍しいものではないが[7]、XCV-330の原型からのハロルド・ホワイトによるアレンジとしてはリングがごく薄い円筒状から太いドーナツ状に変更されたことなどが挙げられる。
脚注
[編集]- ^ Warp Speed Tests: NASA Advanced Propulsion Names Latest Model 'Enterprise' After Star Trek
- ^ ただしアルクビエレ・ドライブの理論上は、その「超光速移動」を実現するシステムは宇宙船側だけでは成立しない。周囲の空間を「超光速で」エキゾチック物質によって歪曲することで成立するシステムである(あらかじめ一直線に設置された電球を、タイマー設定により「超光速で」端から順番に点灯できる、というような感じで、超電導リニアのような「地上一次型」と言える)
- ^ 楽屋ネタとしては実のところ、没になったエンタープライズ号のデザイン案スケッチの一つである。
- ^ XCV-330 USSエンタープライズ
- ^ プレゼン資料(PDF)の21頁を参照
- ^ マーク・レドメーカーによるブログエントリ
- ^ たとえば日本のSF作品での例として、石原藤夫の光世紀パトロールの小説に附された、宮武一貴によるメカデザ・イラストの「オレーム2世号」が挙げられよう。