KBO打率王
KBO打率王[注 1](KBOだりつおう、朝鮮語: KBO 타율상[注 2], 英語: KBO Winner in Batting Average)は、韓国のプロ野球リーグのKBOリーグのタイトルの一つ。元々の名称は首位打者賞(朝鮮語: 수위타자상)だったが、2015年より現在の名称となった[1]。
KBOリーグのレギュラーシーズンも規定打席に達した打者の中で、打率が最も高い選手に与えられる。
歴代首位打者
[編集]年 | 名前 | 所属 | 打率 |
---|---|---|---|
1982 | 白仁天 | MBC青龍 | .412 |
1983 | 張孝祚 | サムスン・ライオンズ | .369 |
1984 | 李萬洙 | サムスン・ライオンズ | .340 |
1985 | 張孝祚 | サムスン・ライオンズ | .373 |
1986 | 張孝祚 | サムスン・ライオンズ | .329 |
1987 | 張孝祚 | サムスン・ライオンズ | .387 |
1988 | 金相勳 | MBC青龍 | .354 |
1989 | 高元富 | ピングレ・イーグルス | .327 |
1990 | 韓大化 | ヘテ・タイガース | .335 |
1991 | 李政勳 | ピングレ・イーグルス | .348 |
1992 | 李政勲 | ピングレ・イーグルス | .360 |
1993 | 梁埈赫 | サムスン・ライオンズ | .341 |
1994 | 李鍾範 | ヘテ・タイガース | .393 |
1995 | 金光林 | サンバンウル・レイダース | .337 |
1996 | 梁埈赫 | サムスン・ライオンズ | .346 |
1997 | 金杞泰 | サンバンウル・レイダース | .344 |
1998 | 梁埈赫 | サムスン・ライオンズ | .342 |
1999 | 馬海泳 | ロッテ・ジャイアンツ | .372 |
2000 | 朴鍾皓 | 現代ユニコーンズ | .340 |
2001 | 梁埈赫 | LGツインズ | .355 |
2002 | 張盛好 | 起亜タイガース | .343 |
2003 | 金東柱 | 斗山ベアーズ | .342 |
2004 | クリフ・ブランボー | 現代ユニコーンズ | .343 |
2005 | 李炳圭 | LGツインズ | .337 |
2006 | 李大浩 | ロッテ・ジャイアンツ | .336 |
2007 | 李賢坤 | 起亜タイガース | .337 |
2008 | 金賢洙 | 斗山ベアーズ | .357 |
2009 | 朴龍澤 | LGツインズ | .372 |
2010 | 李大浩 | ロッテ・ジャイアンツ | .364 |
2011 | 李大浩 | ロッテ・ジャイアンツ | .357 |
2012 | 金泰均 | ハンファ・イーグルス | .363 |
2013 | 李炳圭 | LGツインズ | .348 |
2014 | 徐建昌 | ネクセン・ヒーローズ | .370 |
2015 | エリック・テイムズ | NCダイノス | .381 |
2016 | 崔炯宇 | サムスン・ライオンズ | .376 |
2017 | 金善彬 | 起亜タイガース | .370 |
2018 | 金賢洙 | LGツインズ | .362 |
2019 | 梁義智 | NCダイノス | .354 |
2020 | 崔炯宇 | 起亜タイガース | .354 |
2021 | 李政厚 | キウム・ヒーローズ | .360 |
2022 | 李政厚 | キウム・ヒーローズ | .349 |
2023 | 孫児葉 | NCダイノス | .339 |
2024 | ギジェルモ・エレディア | SSGランダース | .360 |
首位打者と韓国シリーズのジンクス
[編集]韓国では首位打者を輩出したチームは優勝できないというジンクスがある。
2020年まで39年間、韓国プロ野球で首位打者を輩出したチームが韓国シリーズで優勝したのは、2000年と2004年の現代ユニコーンズおよび2017年のKIAタイガースの3度あるだけである。2000年の現代ユニコーンズも2009年まで韓国プロ野球最高記録であるシーズン91勝の圧倒的な戦力を擁しながらも、韓国シリーズで3連勝のあと3連敗で逆王手をかけられ、韓国シリーズ史上最大の逆転負けの一歩まで迫られるなど、優勝までの道は決して順調ではなかったし、2004年のユニコーンズも度重なる引け分けでシリーズが9戦までもつれ込む大苦戦の末、辛うじて優勝した。ただし、2017年のKIAは初戦を落としたもののその後4連勝したことで難なく優勝を達成している。
しかも、首位打者の所属チームが韓国シリーズに上がったのは全部で10度であるが、その中で8度が敗退。その中では、上位チームとしてアドバンテージを持ちながらも敗退したケースもある。具体的には、
- 1984年のサムスン・ライオンズは第5戦で3勝2敗で王手をかけながら、6、7戦を落として逆転敗退。
- 1989年のビングレ・イーグルスと2008年の斗山ベアーズは韓国シリーズで初戦を制しながらも、その後4連敗で敗退。特に1989年のビングレは、韓国シリーズで初戦を制しながら敗退した最初のチームであった。
- 1992年のビングレ・イーグルスは公式戦1位で、韓国シリーズに直行しながらも、準プレイオフから這い上がってきて疲弊を極めていたロッテ・ジャイアンツに敗退した。ロッテ・ジャイアンツは準プレイオフから上がって、韓国シリーズ優勝まで達成した最初のチームである。
などがある。また、ヘテ・タイガースは1986年から1989年まで韓国シリーズを4連覇していたが、1990年内野手の韓大化(ハン・デファ)が首位打者になると、プレイオフで下位チームのサムスン・ライオンズに敗退して連覇が途切れるなど、首位打者と韓国シリーズとは相性がよくないと言われている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 日本語訳参考
- “KBOレジェンド梁 埈赫(ヤン・ジュンヒョク)がベースボール5紹介動画に出演”. wbsc.org. World Baseball Softball Confederation (2021年7月16日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ 直訳は「打率賞」
出典
[編集]- ^ “KBO, 프로야구 브랜드 아이덴티티 통합” (朝鮮語). 2017年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月19日閲覧。