Kabbage
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Kabbage(カバッジ[1]、キャベッジ[2][3])は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタに本社を置くフィンテックスタートアップ企業[4]。中小企業向けの無担保融資をオンラインによる申請で、申し込みから最短6分で行うことが特徴[1][4][5]。
Kabbage独自の与信審査システムは、融資を希望する企業が公開しているSNSやSaaSといったオンラインサービスのデータを集約することによって人間を介さずに行われている[4][6]。例として、会計クラウドシステムのデータからその企業の財務状態が判り、決済サービスやECサイトなどのデータからはその企業の売り上げ動向が判り、SNSのデータからはその企業と顧客の関係性が判る[4]。これらの指標からその企業が顧客から信用されているかどうかを測る[4]。
2008年にロブ・フローワイン(Rob Frohwein)CEOによって起業[2][4]。Kabbageのアルゴリズム審査は「EC(電子商取引)サイトで行われている偽造品、盗難品の検出手法」がヒントになっていることをフローワインは語っている[4]。
2017年8月にソフトバンクはソフトバンク・ビジョン・ファンドを通して2億5000万ドルを出資した[2]。
2020年8月、アメリカン・エキスプレスはKabbageを買収することを公表した[3]。買収額は非公表だが、報道では8億5000万ドルとされ、12億ドルを超えていた2017年の資金調達時点での評価額を下回る水準になった[3]。
関連項目
[編集]出典・脚注
[編集]- ^ a b 瀧口範子 (2016年1月25日). “今、小銭なくって…」をネットで解決! 要注目のフィンテック”. 日経トレンディネット. 2017年10月31日閲覧。
- ^ a b c Sam Shead (2017年8月17日). “勢いづく「投資会社・ソフトバンク」注目すべき出資先21社のプロフィール”. ビジネスインサイダージャパン. 2022年5月13日閲覧。
- ^ a b c 瀧俊雄 (2020年9月7日). “冬が訪れた融資に春を謳歌する決済、明暗分けた米国FinTechに見る未来”. 日経XTECH. 2022年5月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 中田敦 (2016年1月6日). “担保の有無でなくSNS情報を元に審査し融資”. 日経ビジネスONLINE. 2017年10月31日閲覧。
- ^ 吉岡優 (2016年4月4日). “第7回:中小企業を救う融資サービス、FinTechで続々 弱者の味方に (1/2)”. ITmedia. 2017年10月31日閲覧。
- ^ 佐々木大輔, 東後澄人 (2015年11月). “SMBにおける Fintechのインパクト” (PDF). freee株式会社. p. 9. 2017年10月31日閲覧。[リンク切れ]