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LGA2011

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LGA2011
ソケット形式 LGA(ランド・グリッド・アレイ)
チップ形状 FC-LGA
接点数(ピン数) 2011ピン
FSBプロトコル QPI
DMI 2.0
採用プロセッサ
LGA2011
Core i7 (3800/3900/4800/4900)
Xeon E5 (1600/2600/4600)
Xeon E5 (1600/2600/4600) v2
LGA2011-1
Xeon E7 (2800/4800/8800) v2
Xeon E7 (2800/4800/8800) v3
Xeon E7 v4
LGA2011-v3
Core i7 (5800/5900/6800/6900)
Xeon E5 v3
Xeon E5 v4

この記事はCPUソケットシリーズの一部です

LGA2011は、ランド・グリッド・アレイ (Land grid array) を採用したインテルCPUソケットで、LGA1366LGA1567の後継にあたる規格である。別名は、Socket RSocket R2、及び、Socket R3。この"R"はPatsburg(製品名X79)チップセットベースのプラットフォームに与えられた開発コードネーム、"Romley"に由来する。

概要

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Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ の i7 ハイエンドデスクトッププロセッサー用CPUソケットとして2011年第4四半期に発表され、さらにサーバ用CPUの Xeon E5 ファミリーや後継CPUである Ivy Bridgeマイクロアーキテクチャ のファミリーにも引き継がれた。

その後リリースされた Xeon E7 ファミリーでは新たに互換性のない LGA2011-1[1] が採用され、引き続き E5 用に採用されたソケットは LGA2011-0 と表記[2][3] されるようになった。

なお Intel 公式文書では上記二種類に加え、互換性のない両者を区別せず包括する FCLGA2011 という表記[4]も使用されているため注意が必要である。

LGA2011-v3HaswellマイクロアーキテクチャBroadwellマイクロアーキテクチャ に対応しており、ハイエンドデスクトップ用及びサーバ用CPUのソケットである。LGA2011-0 や LGA2011-1 との互換性はない。Intel 公式文書では FCLGA2011-3 という表記も使用されている。

採用CPU

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メモリコントローラとPCI-ExpressコントローラをCPUに内蔵し、プロセッサ間通信にIntel QuickPath Interconnect(QPI)、プラットフォームコントローラーハブ(PCH)との通信にDMI2.0を利用するのはLGA1366採用のCPUと同様。

LGA2011 (Socket R)
  • Core i7 3800/3900 番台 (SandyBridge-E)
  • Core i7 4800/4900 番台 (Ivy Bridge-E)
  • Xeon E5 1600/2600/4600 番台 (SandyBridge-EP)
  • Xeon E5 1600/2600/4600 番台 v2 (Ivy Bridge-EP)
LGA2011-1 (Socket R2)

LGA1567の後継にあたる規格である。

  • Xeon E7 2800/4800/8800 番台 v2 (Ivy Bridge-EX/2014年2月リリース )
  • Xeon E7 4800/8800 番台 v3 (Haswell-EX/2015年5月リリース)
LGA2011-v3 (Socket R3)
  • Core i7 5800/5900 番台 (Haswell-E)
  • Core i7 6800/6900 番台 (Broadwell-E)
  • Xeon E5 1600/2600 番台 v3 (Haswell-EP)
  • Xeon E5 1600/2600 番台 v4 (Broadwell-EP)
  • Xeon E5 4600 番台 v3 (Haswell-EP4S)

対応チップセット

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LGA2011はインテル X79 Express、C602J/C602/C604/C606/C608など。LGA2011-v3はインテル X99 Express など。

名称 X79[5][6] X99 C602J[7] C602[8] C604[9] C606[10] C608[11]
対応CPU Sandy Bridge-E, Ivy Bridge-E[12] Haswell-E, Broadwell-E Sandy Bridge-EP (Xeon E5 1600/2600/4600シリーズ), Ivy Bridge-EP (Xeon E5 1600/2600/4600 v2シリーズ)
対応メモリとスロット数 DDR3、4チャネル×2スロット DDR4、4チャネル×2スロット DDR3、1CPUあたり4チャネル×3スロット[13][14]
オーバークロック Yes Yes
GPU内蔵 No No No
RAID 0/1/5/10 Yes Yes Yes[15]
最大 USB ポート数 (USB 3.0) 14 (0)[16] 14 (6) 14 (0)[15]
最大 SATA ポート数 (SATA 3.0, 6 Gbit/s) 6 (2)[16] 10 (10) 6 (2)[15] 6 (2) + 4 SCU SATA[15] 6 (2) + 4 SCU SAS/SATA[15] 6 (2) + 8 SCU SAS/SATA[15]
CPU PCIe レーン構成 PCIe 3.0 40レーン[17] PCIe 3.0 40レーン; 2 ×16 + 1 ×8, または 5 ×8 1CPUあたり40レーン[13]
チップセット PCIe レーン構成 PCIe 2.0 × 8 PCIe 2.0 × 8[15]
PCI Yes No Yes[15]
Intel Rapid Storage Technology Yes v13.1 Enterprise edition
Smart Response Technology No Yes No
Intel vPro No No Yes
チップセット TDP 7.8W 6.5W 8W 12W
チップセット製造プロセス 65nm 32nm 65nm
リリース日 2011-11-14 2014-08-29 2012年第1四半期

脚注

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  1. ^ [1]
  2. ^ [2]
  3. ^ [3]
  4. ^ [4]
  5. ^ X79 Express And Another New Processor Interface”. Tom's Hardware (2011年9月12日). 2011年9月12日閲覧。
  6. ^ X79 Express Chipset Specifications
  7. ^ Intel C602J Chipset Specifications
  8. ^ Intel C602 Chipset Specifications
  9. ^ Intel C604 Chipset Specifications
  10. ^ Intel C606 Chipset Specifications
  11. ^ Intel C608 Chipset Specifications
  12. ^ Intel Ivy Bridge-E Slated For Q4 2012, Compatible with Sandy Bridge-E”. Vr-zone.com (2011年11月18日). 2011年11月18日閲覧。
  13. ^ a b Intel Xeon Processor E5 v2 Family: Datasheet, Vol. 1”. Intel Corporation. 2016年11月23日閲覧。
  14. ^ M. Schneider (2014年1月8日). “Memory Configuration Guide for X9 Series DP Motherboards – Revised Ivy Bridge Update (Socket R & B2)” (PDF). Supermicro. 2014年9月22日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h Intel C600 Series Chipset and Intel X79 Express Chipset Datasheet”. Intel Corporation. 2016年11月23日閲覧。
  16. ^ a b Intel Core i7-3960X Review: Sandy Bridge-E And X79 Express”. Tom's Hardware (2011年11月14日). 2011年11月14日閲覧。
  17. ^ Intel Sandy Bridge-E "Core i7 3960X" Benchmarks and Slides Unveiled”. Wccftech.com (2011年11月12日). 2011年11月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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