M1タンパク質
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Flu_M1 | |||||||||
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インフルエンザウイルスM1タンパク質 | |||||||||
識別子 | |||||||||
略号 | Flu_M1 | ||||||||
Pfam | PF00598 | ||||||||
InterPro | IPR001561 | ||||||||
SCOP | 1aa7 | ||||||||
SUPERFAMILY | 1aa7 | ||||||||
OPM superfamily | 44 | ||||||||
OPM protein | 1aa7 | ||||||||
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M1タンパク質(えむわんたんぱくしつ)はインフルエンザウイルスの構造タンパク質の1つである。ウイルスのエンベロープの内側を裏打ちする。このタンパク質は多機能タンパク質で、膜タンパク質でありながら、細胞膜でできたエンベロープの中にRNAと核タンパク質が結合したヌクレオカプシドを収める役割を持つ。つまり、M1タンパク質は膜にもRNAにも結合する[1]。
M1タンパク質はウイルスの増殖の制御に関わる。細胞内に侵入したウイルスはエンドソーム内の酸性条件下にさらされるが、これはM1タンパク質の崩壊を起こし、ヌクレオカプシドの脱殻を可能にする。また、ウイルスの出芽時はM1タンパク質が宿主細胞の内側に張り付き、これに結合するヌクレオカプシドを包むことで出芽が開始する[2]。
M1タンパク質はリンカーによってつながれた二つのドメインによって構成される。N末端のドメインは複数のへリックス構造を持ち、2つのサブドメインに分かれる[3]。C末端のドメインもαヘリックスを持つ。
脚注
[編集]- ^ “Structure of a bifunctional membrane-RNA binding protein, influenza virus matrix protein M1”. Nat. Struct. Biol. 4 (3): 239–44. (March 1997). doi:10.1038/nsb0397-239. PMID 9164466.
- ^ 平松啓一・中込治 編『標準微生物学』(第10版)医学書院、2009年、447-456頁。ISBN 978-4-260-00638-5。
- ^ “Combined results from solution studies on intact influenza virus M1 protein and from a new crystal form of its N-terminal domain show that M1 is an elongated monomer”. Virology 279 (2): 439–46. (January 2001). doi:10.1006/viro.2000.0727. PMID 11162800.