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MSX-SYSTEMII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
MSX-SYSTEMII

MSX-SYSTEMIIとは、ホームコンピューターとして製品化されたMSX2以降の用途向けに設計されたカスタムチップの名称である。ヤマハが製造を担当した。

CPUやVDPは内蔵していない。

特徴

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  • S1985(YM3814[1]) MSX-SYSTEMII
    • PSG(AY-3-8910相当)、その他各種ポートやインターフェース等、MSXを構成するのに必要な周辺回路をワンチップ化。
    • メモリマッパー制御回路により512KBまでのメモリを接続可能
    • 16byteのバックアップRAM(SRAM)内蔵
    • リアルタイムクロック内蔵(リコー RP5C01相当)
    • DRAMインターフェイスを内蔵し、リフレッシュ方式としてRASオンリーリフレッシュおよび、ヒドゥンリフレッシュ可能
    • VDP選択信号出力
    • キーボードインターフェイス
    • SSG YM2149相当(PSG AY-3-8910A互換)およびD/Aコンバータ内蔵
    • 汎用入出力インターフェイス(ジョイスティックポート)
    • アラーム出力回路内蔵(設定時間経過後に信号出力)
    • プリンタインターフェイス(MSX非準拠の双方向プリンタモードも内蔵)
    • SiゲートCMOSプロセスによる製造
    • 5V単一電源
    • 100ピン0.65mmピッチプラスチックQFP

位置づけ

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本チップのような統合LSIの登場により、従来は74シリーズなどを多数使用して構成しなければならなかったMSX内部の論理回路や周辺LSIがほぼワンチップに置き換えられ、安価かつ小型にMSX2相当の機能が実現出来るようになった。なお、MSX-SYSTEMIIを使わないとMSX2以降を構成出来ないわけではなく、FS-5500のように旧来のチップであるMSX-SYSTEMを使用してMSX2を構成した機種もある。

脚注

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  1. ^ HOME PERSONAL COMPUTER AX-500 SERVICE MANUAL,YAMAHA