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MULTI8

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

MULTI8(まるちえいと)は、かつて三菱電機が製造、販売していたパーソナルコンピュータである。型番名はMP-8081

1983年に登場。8ビット時代において三菱電機を代表するパソコンであった。キーボードと本体が一体化したデザインとなっている。スペックは表示機能においてはNECPC-8800シリーズと同等で、音声出力はPSG3重和音機能を保有。オプションの漢字ROMカートリッジ[1]を装着すれば、漢字が利用できた[2]

上位機種として、MULTI 16シリーズがあるが、互換性はない。

概要

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1983年9月に発売。定価は123,000円。当時、将棋女流棋士であった林葉直子がCMキャラクターをつとめた。

M-BASIC80を採用しており、100%の互換ではないが、データレコーダで記録したPC-8001N-BASICプログラムデータを読み込むことが可能で、N-BASICからの移植性に配慮した設計となっている。

同時期に発売されていたNECのPC-8001mkIIと価格層としては同じでありながら、その機能は上位機のPC-8801とほぼ同スペックであることが魅力であったが、対応ソフトウェアの少なさなどもあり、結果としては普及はしなかった。以降、三菱電機の8ビット系パソコン製品はMSX規格が主流となる。

仕様

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  • CPU Z80-A互換
  • ROM
    • BASIC 32KB
    • キャラクタジェネレータ 2KB
  • RAM
    • メインRAM 64KB
    • テキストVRAM 4KB(アトリビュート 2KB)
    • グラフィックVRAM 48KB
  • テキスト表示 36/40/72/80桁×20行/25行(NEC PC-8001シリーズと等価)
  • グラフィック表示 640x200ドット 1色×3画面(マルチページ機能)、640x200ドット 8色×1画面
  • サウンド機能 PSG3重和音
  • BASIC M-BASIC80(Microsoft BASIC)
  • インタフェース

主な純正周辺機器

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  • ROBOTY(ステレオ)
  • MOVE MASTER(ロボットアーム)
  • 漢字ROMカートリッジ 35,000円[2]

脚注

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参考文献

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  • 「ASCII 1983年7月号」第7巻第7号、株式会社アスキー出版、1983年7月1日。