Memphis (忌野清志郎のアルバム)
『Memphis』 | ||||
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忌野清志郎 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1991年5月〜10月 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | EASTWORLD/東芝EMI | |||
プロデュース | スティーヴ・クロッパー | |||
チャート最高順位 | ||||
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忌野清志郎 アルバム 年表 | ||||
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『Memphis』収録のシングル | ||||
『Memphis』(メンフィス)は、忌野清志郎の2枚目のソロ・アルバム。1992年3月25日発売。2006年1月25日にリマスター盤が再発[1]。
解説
[編集]『RAZOR SHARP』以来、5年ぶりのソロ・アルバム。
1991年5月に来日したブルース・ブラザーズ・バンドの司会を忌野が務め、メンバーのスティーヴ・クロッパー、ドナルド・”ダック”・ダン等、長年ファンだった元ブッカー・T&ザ・MG'sとデモ・レコーディングを行った。プロデュースはスティーヴ・クロッパー。MG'sは1971年に解散(1977年に一時再結成)していたが、共にツアーを行うというスタッフの提案に実現性が無いと思っていた忌野は、ツアーをするならアルバムを作るべきだと発言。プロジェクトが進められて当人が一番戸惑ったという。
録音はMG'sが活動したスタックス・レコードの本拠地、テネシー州メンフィスで行われた。メンバーは既に他界しているアル・ジャクソンJr.を除くMG's、共に活動していたメンフィス・ホーンズ等が参加。滞在中、メンフィス名誉市民の称号が忌野に贈られた。このアルバムは忌野のヒット作となっただけではなく、MG's再結成のきっかけにもなった。
本作はCDとカセットテープのみの発売だったが、プロモーション用にLPが作られた。2008年の紙ジャケット再発盤はプロモ盤LPの復刻。
本作未収録「口笛」は1994年の編集盤『MAGIC - KIYOSHIRO THE BEST』で発表。ブッカー・T.・ジョーンズが最も気に入っていた曲だった。
本作は1992年4月6日付けのオリコンチャートにて最高位5位を獲得、売り上げ枚数は18.1万枚となった[2]。
収録曲
[編集]作詞・作曲:忌野清志郎(特記以外)
- Boys
(作詞・作曲:忌野清志郎、三宅伸治)- テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』エンディング・テーマ曲
- 雪どけ
- カモナ・ベイビー
- レコーディングにジョン・リー・フッカーが現れると聞かされて作られた。
- 世間知らず
- 先行シングル。1970年代初期に作られた楽曲を改作したもの。
- 高齢化社会
- ママ プリーズ カムバック
- THE TIMERSでデモ・レコーディングされていた楽曲。
- 石井さん
- 1991年5月に録音。ドラムは湊雅史。
- 歌詞は1981年の書籍『愛しあってるかい』で公開されていた。
- ぼくの目は猫の目
- NHK「みんなのうた」で採用。
- ラッキー・ボーイ
- 彼女の笑顔
- THE TIMERSでデモ・レコーディングされていた楽曲。
- MTN
(作詞・作曲 - 忌野清志郎、Steve Cropper)
脚注
[編集]- ^ “忌野清志郎/Memphis(デジタルリマスター盤)”. tower.jp. 2022年2月9日閲覧。
- ^ WHAT's IN? 1993, p. 3- 「SELF LINER NOTES '92 〜1992年のBEST50CD全曲解説〜」より
参考文献
[編集]- 『WHAT's IN?』第6巻第1号、ソニー・マガジンズ、1993年1月15日、3頁、雑誌19855-1。