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NEFSS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

NEFSS英語: Next Evolution in Financial Services Systems、ねふす)は、2003年に日本アイ・ビー・エムが発表したJavaベースのオープン系勘定系システムパッケージ[1]

概要

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正式名称は「次世代金融サービス・システム(NEFSS:Next Evolution in Financial Services Systems)」[2]

NEFSSはJava (J2EE) による「マルチプラットフォームなオープン系勘定系」。NEFSSは業務コンポーネントと銀行向けシステム基盤から構成され、預金など標準的な業務コンポーネントには米フィデリティ・インフォメーション・サービス (Fidelity Information Services, FIS) の勘定系パッケージ「Corebank」を提供、ユーザーは独自の業務コンポーネントをJavaで構築することも可能。両者を含めて「NEFSS/Corebank」とも記載される。

NEFSSはWebSphere Application Serverなどのアプリケーションサーバがあれば、メインフレームz/OS上や、UNIXAIX上などでも稼働する。リレーショナルデータベースDB2メッセージングMQなどを使用できる。

歴史

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  • 2003年10月 日本IBMがNEFSSを発表
  • 2005年06月 米国IBMがNEFSSを、銀行向けの次世代勘定系システム構築ソリューション「IBMコア・システム・トランスフォーメーション」の中核製品と位置付ける

採用行

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  • 住信SBIネット銀行(2007年9月稼働[3]
    • 2020年末に日本IBMとシステム更改に合意。2022年夏の新システム稼働を目指している。システム更改合意前は日立製作所のオープン勘定系システムへの切替を予定しており、NEFSSの採用邦銀がゼロになる可能性が高かった。[4]
  • スルガ銀行(開発中断、スルガ銀行が日本IBMに損害賠償請求訴訟、2015年判決確定[5]
  • 東京スター銀行(開発中断)

関連項目

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脚注

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  1. ^ “米IBMがSOA指向の次世代銀行システムを発表、中核に日本IBMの「NEFSS」を採用”. 日経XTECH. https://xtech.nikkei.com/it/free/NC/NEWS/20050630/163680/ 
  2. ^ “米IBMがCSTの新版を発表,金融機関のビジネス・トランスフォーメーションを支援”. 日経XTECH. https://xtech.nikkei.com/it/free/ITPro/USNEWS/20050630/163685/ 
  3. ^ “IT戦略の分岐点:SBI vs. 楽天 vs. ヤフー ネット3社による「銀行」のつくり方”. 日経コンピュータ. https://xtech.nikkei.com/it/article/NC/20071023/285205/ 
  4. ^ 住信SBIの勘定系、日立切り替えから日本IBM更改に”. 日本経済新聞 (2021年2月22日). 2021年2月22日閲覧。
  5. ^ “スルガ銀-IBM裁判で最高裁が上告を棄却、日本IBMの約42億円賠償が確定”. https://xtech.nikkei.com/it/atcl/news/15/070902299/ 

外部リンク

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