NeoMote
年 | 系統 | プロセッサ | 無線チップ | 用途・概要 |
---|---|---|---|---|
2008 | NeoKIT | AtMega128L | CC2420 | 環境工学研究(無線部はMPR2600X同等) |
2009 | EcoWizard | AtMega128L | CC2420+Amp | 産業用エネルギー計測 省エネ支援 |
2010 | WS-Z5000B | AtMega128L | CC2420+Amp | RS485 Modbus無線化用 |
NeoMote は米国Crossbow Technologyと住友精密工業が提携して開発したセンサネットワーク(WSN)の無線端末で、産業用として設計されたとしている。使用目的は省エネ監視、予知保全、恒温倉庫、データセンタが多いとされる。
設計
[編集]MICAzをベースにAtMega128LとCC2420の組み合わせで機種展開されているが、実使用例が多いため安定した動作を行うという。高周波アンプなしのバージョンは米Crossbow製MICAzとほぼ互換である。
端末の種類
[編集]電力・電流センサ、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、温度プローブ(測温抵抗体)用端末、一般外部センサ(4~20mA)用の入力端末、パルス入力端末などがある[1]。有線RS485やModbusをそのまま無線化する端末がある[2]。
用途
[編集]- 省エネルギー監視に70000台以上出荷したとされる。
- 上記以外では工場の予知保全、食品・薬品保存の監視に使用されている。
センサ基板
[編集]Crossbowの研究用センサ基板を使用するには変換コネクタ等が必要。アプリドライバは公開されているMICAzのものがそのまま使用できる。
ネットワーク
[編集]クロスボー XmeshやオープンソースのTinyOSでマルチホップ・アドホックネットワークを構築する。無線チップであるCC2420のIEEE 802.15.4 MAC層が利用され、上位層にセンサネットワークに必要な機能を組み込むことで、上記以外にもZigBeeや類似のメッシュネットワークを形成させることが大学の研究で実証されている[3][4]。
ソフトウェア
[編集]TinyOS, Xmesh[5], SOS, LiteOS, Mantis, Contiki がサポート。また、省電力機能はソフトウェアによりサポートされる。
ハードウェア
[編集]樹脂筐体とアンテナが一体化しており、センサインターフェースと電池ケースを含む外皮筐体に内蔵して使用される。