nyamura
nyamura | |
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ジャンル | ヒップホップ・ミュージック |
職業 | シンガー |
活動期間 | 2020年 - |
nyamura(にゃむら)は、日本のシンガーである[1][2]。2020年より活動を開始した[1]。
経歴
[編集]2020年9月、高校在学中に楽曲制作をはじめる[3]。当時の交際者がSoundcloudの音楽をよく聴いており、そのなかでアオイチヒロの「esper forget」を知ったことが音楽活動のきっかけだった[3][4]。オートチューンやタイプビートを利用するSoundcloud音楽の「なんでも用意されている」性質から[3]、「これ私にもできるんじゃないか」とふと考えたnyamuraは友達の助力も受けながらタイプビートを探し、楽曲を自作した。その後の音楽活動について、彼女は「やってみたらポッとできちゃった。それから調子に乗って作りつづけていた」と語っている[4]。「you are my curse」は、2023年8月9日にはBillboard Japan TikTok Weekly Top 20で1位を獲得し[5]、その後4週連続で1位となった[6]。
評価
[編集]音楽ライターのつやちゃんは、nyamuraを「数年前からユース層を中心にアンダーグラウンドで大きな盛り上がりを見せているSoundCloudシーンで頭角を現した一人」であると紹介する。また、「you are my curse」のバイラルヒットの背景には「天使界隈」的なトレンドも影響していると論じるとともに、天使的なモチーフおよび「共依存関係から怨敵へ」というストーリーライン、実体験をもとにするある種のリアリズムなどが若年層のインターネットユーザーの感性に響くものだったのではないかと推測している[5]。また、北出栞は、nyamuraのような、ヒップホップを音楽的背景に有さないアーティストがヒップホップカルチャーから頭角を現すのは、このジャンルにおいては音楽家がタイプビートを借用して比較的容易に楽曲をリリースすることができるからであるとし、ラッパーの「リアルさ」こそがそれを成立させる基盤になっていると述べる。一方で、nyamuraの場合は自己の体験だけではなくアニメキャラクターの体験をリリックにしていることもあり、北出はこれを「アニメのキャラクターに自己を重ねるようなあり方こそが今や『リアル』なのだ」と論じている[6]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “nyamura”. music.tower.jp. TOWER RECORDS MUSIC. 2024年8月30日閲覧。
- ^ “utumiyqcomとnyamuraがコラボ曲“Internet~OP”発表 プロデュースはyandere” (2024年2月3日). 2024年8月31日閲覧。
- ^ a b c 「Look Up! nyamura」『ROCKIN'ON JAPAN』第37巻第12号、ロッキング・オン、2023年12月、202-205頁。
- ^ a b “【インタビュー】e5 × nyamura | 私たちが「わからせ」なきゃ” (英語). FNMNL (フェノメナル). 2024年8月30日閲覧。
- ^ a b ““天使のようでいて、リアル” 令和の若者が共感し陶酔するnyamura、新たなポップカルチャーとしての魅力|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年8月30日閲覧。
- ^ a b 北出栞『「世界の終わり」を紡ぐあなたへ デジタルテクノロジーと「切なさ」の編集術』太田出版、2024年、168-173頁。ISBN 9784778319267。