ORゲート
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入力 | 出力 | |
A | B | A OR B |
L | L | L |
L | H | H |
H | L | H |
H | H | H |
ORゲート(オアゲート)は論理和の論理ゲートである。入力の一方または両方がHighのとき、Highを出力し、入力がどちらもLowならLowを出力する。
記号
[編集]ORゲートを表す記号は3種類(ANSI、IEC、DIN)ある。
MIL/ANSI 記号 | IEC 記号 | DIN 記号 |
ハードウェアの解説とピン配置
[編集]ORゲートは基本論理ゲートであり、TTLおよびCMOSの汎用ロジックICの形で入手できる。CMOSの4000シリーズでは4071が独立した2入力ORゲートを4個実装している。TTL版は7432であり、様々な派生品がある。内部のアーキテクチャは異なるが、どれもピン配置は同じで、それぞれ定格電圧や反応速度が異なる。標準的な2入力ORゲート以外に、3入力や4入力のORゲートもある。
入手可能な標準ロジックICとして次のものがある。
- 4075: 3入力ORゲート×3 (CMOS)
- 4072: 4入力ORゲート×2 (CMOS)
- 74LS32: 2入力ORゲート×4 (Low power Schottky)
- 74HC32: 2入力ORゲート×4 (High Speed CMOS) - 低消費電力で電圧範囲が広い。
- 74LVC32: 2入力ORゲート×4 (Low voltage CMOS)
実装
[編集]代替実装
[編集]利用可能なORゲートがない場合、NANDゲートを使って図のようにORゲートを構成することができる。NANDゲートは任意の論理ゲートを構成可能である。
ワイヤードOR
[編集]多くの回路で制御信号に使われているように負論理オープンコレクタの論理出力の場合、論理和は単に複数の出力を並列接続するだけで構成できる。このようなORゲートの実装を「ワイヤードOR」と呼ぶ。かつては集積回路でもワイヤードORでORゲートを構成している場合があった。