PLAY!
『PLAY!』(プレイ)は、花見沢Q太郎による日本の漫画作品。『ヤングキング』(少年画報社)にて、2008年第21号[1]から2011年第8号[2]まで連載された。
概要
[編集]『ヤングキング』2008年第21号(10月11日発売)より連載開始。『ももいろさんご』に続く花見沢Q太郎の『ヤングキング』連載作である。性的なストーリー展開・描写は『ももいろさんご』よりも抑えられている。
アマチュアバンドを舞台としたラブコメディ。主要登場人物の多くが女性だが、ハーレムもの的展開は乏しく、恋愛関係は主人公太一とメインヒロイン唄の間に限られており、他の女性とはアクシデント的なイベントがあるのみである。
メタラー(ヘヴィメタル趣味)の作者と現役バンドマンの担当編集M(ただし2009年末まで)の知識と経験を活かして描かれている。
話数カウントは「TRACK :」。TRACK :6 からのサブタイトルは作中のバンド「エンジェリリー」にちなみ、「天使○○(漢字2文字)」で統一されている。
あらすじ
[編集]桂木太一は、メタルバンドを目指していたが、騙されてガールズバンド「エンジェリリー (Angelilly)」に入ってしまい、やはり騙されて入った舞倉唄を好きになってしまう。
登場人物
[編集]エンジェリリー
[編集]- 桂木 太一(かつらぎ たいち)
- ギター。私立さいたま大学の大学生。ガチガチのメタラーだがバンド経験はなく、メタルバンドだと騙されてエンジェリリーに入ってしまう。音楽性の違いに葛藤しつつも、唄を好きなためにやめないでいる。のちにギターの騒音問題でアパートを追い出され、TRACK :14 より唄の家に居候する。使用ギターはFERNANDES THE REVIVAL。
- 舞倉 唄(まいくら うた)
- ヴォーカル。天然系ヒロイン。お嬢様学校「浦和一つ星女子高等学校」のコーラス部。鼓・奏が太一に脅されていると騙され(のちに誤解は解ける)、当初はライブ1回だけの約束でエンジェルリリーに入る。太一を多少は意識しているが、太一の恋心には気づいていない。
- 田村 鼓(たむら つづみ)
- ドラム、バンドリーダー。快活な性格で、奏と共謀してメンバーを集める。
- 四弦 奏(しげん かなで)
- ベース。クールな性格で、バンド活動以外は謎が多い。
その他の登場人物
[編集]- 唄の母
- 唄の母。太一に家に住むよう勧める。
- 舞倉 涼(まいくら りょう)
- 唄の姉。太一を危険視しているが、太一がビデオを予約録画できるため、しぶしぶ居候を認めている。
- 堀(ほり)
- 太一の大学の友人。
- 折原 亜砂(おりはら あさ)
- 唄の高校の友人。
- ラビ~
- 3ピースガールズバンド「ローズヒップ」のヴォーカル。鼓・奏の以前からの知り合いで、鼓とは互いにライバル視している。
- 天野 天(あまの てん) / TENTEN(テンテン)
- 「ローズヒップ」のギター。一時、エンジェリリーのサポートメンバーを兼任する。
- 那由他(なゆた)
- ガールズバンド「ハンドレッドマシュマロズ」のヴォーカル。太一のファンで、積極的にアプローチしている。
- カイエン
- ドイツのメタルバンド「ギガウィーン (GIGAWEEN)」のギター。太一が崇敬している。来日公演時、場のノリで唄にフライングVをあげてしまう。
- 百合子(ゆりこ)
- 唄のコーラス部の先生。『ももいろさんご』のヒロインの1人で、当時は大学生だった。
- 神音(じんね)
- 唄が目標にしているコーラス部の先輩。
- 10円(兄)
- 「10円」のメンバー。
- シザーハンド
- 唄の家を狙った下着泥棒。
- 服部(はっとり) / はっとりハンペイ
- 夏祭りライブでギター漫談を披露した不動産オーナー。
- 小木 いずみ
- メジャースレコード社のスカウティングマーケティングコーディネイタ。
登場曲
[編集]- ストロベリー
- ファーストライブのために作った2曲のうち1曲。作曲は鼓か奏、作詞は唄。
- ホワイトレター
- 夏祭りライブのために作った曲。作曲は奏、作詞は唄。
- 夏祭り
- 夏祭りライブで演奏したカバー曲。
舞台
[編集]埼玉県の浦和を舞台としている。調神社、浦和うなこちゃん像などが登場し、背景も浦和の実際の街並みがよく使われる。
太一のさいたま大学の外観には埼玉県立図書館、唄の一つ星女子高にはさいたま市役所(庁舎ではなく敷地内の「トルーカの鐘」とその周辺)が使われている。
単行本
[編集]いずれも少年画報社YKコミックス。
- PLAY! 1 (1st. score) 2009年6月19日発売、7月3日付発行、ISBN 978-4-7859-3180-3
- PLAY! 2 (2nd. score) 2010年3月19日発売、4月2日付発行、ISBN 978-4-7859-3342-5
- PLAY! 3 (3rd. score) 2010年10月19日発売、11月2日付発行、ISBN 978-4785934972
- PLAY! 4 (4th. score) 2011年4月19日発売、5月3日付発行、ISBN 978-4785936099
1巻・2巻の巻末には同日発売の小学館『REC』10巻・11巻の広告が載っており、連動キャンペーンが行なわれた。