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POホスファチジルコリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
POホスファチジルコリン
識別情報
CAS登録番号 26853-31-6 チェック
PubChem 5497103
ChemSpider 4593686 チェック
J-GLOBAL ID 200907040104792911
KEGG C13875
ChEBI
LIPID MAPS LMGP01010005
特性
化学式 C42H82NO8P
モル質量 760.08 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

POホスファチジルコリン: 1-Palmitoyl-2-oleoyl-sn-glycero-3-phosphocholine, POPC)は1位(α位)に、パルミチン酸、2位(β位)にオレイン酸、3位(γ位)にコリンを有するホスファチジルコリン。2916種類あるホスファチジルコリンのうち、DLホスファチジルコリンとともに血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)を通過することが確認されている。

脳内の酵素で分解され、不飽和脂肪酸オレイン酸リノール酸)は神経伝達物質の放出を刺激する作用と受容体反応[1]、特にα7アセチルコリン受容体反応の増強作用があり[2]、代謝産物の1つであるコリンはアセチルコリンの原料になる。

脚注

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  1. ^ 1.Nishizaki T, Nomura T, Matsuoka T, Tsujishita Y. Arachidonic acid as a messenger for the expression of long-term potentiation. Biochem. Biophys. Res. Commun. 254: 446-449 (1999).
  2. ^ Nishizaki T, Nomura T, Matsuyama S, Kondoh T, Fujimoto E, Yoshii M.Critical role of presynaptic nicotinic ACh receptor in the formation of long-term potentiation: implication of development of anti-dementia drug. Psychogeriatrics 1: 209-217 (2001).