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popcorn labyrinth

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『popcorn labyrinth』
シュノーケルスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル TURTLE RECORDS
チャート最高順位
シュノーケル アルバム 年表
  • EYE
  • (2015年)
  • popcorn labyrinth
  • (2017年)
『popcorn labyrinth』収録のシングル
  1. TODAY/妄想中
    リリース: 2016年5月27日
ミュージックビデオ
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popcorn labyrinth』(ポップコーン・ラビリンス)は、日本のロックバンドシュノーケルの4枚目のスタジオ・アルバム。2017年3月15日にTURTLE RECORDSより発売された。

解説

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前作『EYE』から約1年3ヶ月ぶりのリリース。「宇宙」をテーマとした12曲を収録されており、アルバムタイトルも宇宙の誕生をポップコーンが破裂し、飛び散る様を例えたもの[2]。キャッチコピーは「シュノーケル、はじける。」[3]。イラストは香葉村多望によるもの。

レコーディングには、前作『EYE』発売後よりライブにてサポートメンバーを務めている岡愛子がギターつるうちはなピアノで参加している[2]

2017年3月4日に福岡県のライブハウス「DRUM SON」で開催された『シュノーケルpresents 10th Anniversary YSK Series『3 on 3 +1』〜Band 福岡編〜』にて先行発売された[4]

店舗購入特典としてタワーレコードHMVヴィレッジヴァンガードの3店舗で異なる購入特典が用意された[2]

  • タワーレコード特典
    2015年12月17日に代官山で開催された『EYE』発売を記念したワンマンライブ『アルバム「EYE」レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」』の映像と本作の収録の「シュレーディンガーの僕」と「理由」のライブ映像を収録したDVD-R。ライブ映像が公式作品化されたのは『Best+』に収録の「波風サテライト」(「若若男女サマーツアー'08」でのライブ映像)以来で、一つの公演がそのまま映像化されたのは本作が初となる。そのため、「波風サテライト」以外の楽曲の映像化は本作が初となる。
  • HMV特典
    西村晋弥による本作の全収録曲の弾き語り音源と香葉村歌唱の「KABAラップ」と山田歌唱の「シュレーディンガーの僕」を収録したCD-R。西村による弾き語り音源が作品化されたのはインディーズ盤『ソラカラフル』収録の「入道雲 〜弾き語り〜」以来となる約12年ぶり。
  • ヴィレッジヴァンガード特典
    本作の全収録曲のデモ音源と香葉村歌唱の「宇宙に夢中」と山田歌唱の「ラガッシュの予言者は唄う」を収録したCD-R。デモ音源が作品化されたのは自主制作盤『シュノーケル』収録の「旅人ビギナー」以来13年ぶりとなる。

アルバム発売後、アルバム発売を記念したライブ「宇宙に夢中」が行われた[2]

収録曲

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CD
全作曲: 西村晋弥、全編曲: シュノーケル、つるうちはな、岡愛子。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「シュレーディンガーの僕」西村晋弥西村晋弥
2.「ムーンダスト」西村晋弥西村晋弥
3.妄想中西村晋弥西村晋弥
4.「それから」西村晋弥西村晋弥
5.「popcorn labyrinth」西村晋弥西村晋弥
6.TODAY西村晋弥西村晋弥
7.「syzygy 〜フェルミのパラレル〜」西村晋弥西村晋弥
8.「bug」西村晋弥西村晋弥
9.「A&Q」 西村晋弥
10.「理由」西村晋弥西村晋弥
11.「すべてを映す鏡」西村晋弥西村晋弥
12.「ラガッシュの予言者は唄う」西村晋弥西村晋弥
合計時間:
DVD-R(タワーレコード特典)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「CLOSE」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
2.波風サテライト(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
3.奇跡(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
4.「PLASMA」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
5.旅人ビギナー(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
6.100,000hp(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
7.「EYE」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
8.天気予報(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
9.「REGRET」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
10.Bye-Bye × Hello(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
11.RESTART(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
12.ラプソディ(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
13.「REVOLVER」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
14.エスパー(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
15.「QUEST」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
16.「HIGHWAY」(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
17.FIND(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
18.solar wind(アルバム『EYE』レコ発記念ワンマンライブ「EYEと青春の旅立ち」)  
19.「シュレーディンガーの僕」(plane vs snowkel)  
20.「理由」(plane vs snowkel)  
CD-R(HMV特典)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「シュレーディンガーの僕」  
2.「ムーンダスト」  
3.妄想中  
4.「それから」  
5.「popcorn labyrinth」  
6.TODAY  
7.「syzygy 〜フェルミのパラレル〜」  
8.「bug」  
9.「A&Q」  
10.「理由」  
11.「すべてを映す鏡」  
12.「ラガッシュの予言者は唄う」  
13.KABA RAP[注釈 1]  
14.「山田雅人の唄ってみた!『シュレーディンガーの僕』」  
15.SECRET TRACK[注釈 2]  
CD-R(ヴィレッジヴァンガード特典)
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「シュレーディンガーの僕」  
2.「ムーンダスト」  
3.妄想中  
4.「それから」  
5.「popcorn labyrinth」  
6.TODAY  
7.「syzygy 〜フェルミのパラレル〜」  
8.「bug」  
9.「A&Q」  
10.「理由」  
11.「すべてを映す鏡」  
12.「ラガッシュの予言者は唄う」  
13.「宇宙に夢中[注釈 3]  
14.「山田雅人の唄ってみた!『ラガッシュの予言者は唄う』」  
15.SECRET TRACK[注釈 4]  

曲の解説

[編集]
  1. シュレーディンガーの僕
    シュレーディンガーの猫」をテーマとし、不安やそれに対する反発、己の強さを歌った楽曲。
    ミュージック・ビデオが制作されており、ブルーシートを用いて歌詞の内容を表している[5]
    アルバム発売に先駆け、2017年2月13日に先行配信された。
  2. ムーンダスト
    歌詞に登場する「40万km」は、地球から月までの距離のこと[注釈 5]
    ラストの合唱部分のメロディは「TODAY」のアウトロのギターのメロディラインをアレンジしたもの[8]
  3. 妄想中
    ワンマンライブ会場限定シングル『TODAY/妄想中』の2曲目。
    アルバム制作の初期に出来た楽曲[9]
  4. それから
    歌詞は宇宙飛行士を目指し挫折した人物を歌ったもの[8]
  5. popcorn labyrinth
    アルバム表題曲。アルバム制作の最後の方で録音された楽曲[9]
  6. TODAY
    ワンマンライブ会場限定シングル『TODAY/妄想中』の1曲目。
  7. syzygy 〜フェルミのパラレル〜
    タイトルの元ネタは「フェルミのパラドックス」で、曲名の「syzygy」は惑星直列の意[8]。アルバム制作の最後の方で録音された楽曲[9]
    歌詞は宇宙人の女の子に恋する男の子(フェルミ)の心情を描いたもの[10][8]
  8. bug
    歌詞には「およげ!たいやきくん」のパロディが含まれている[8]
  9. A&Q
    インストゥルメンタル
    西村のコーラスとつるうちのピアノで構成される。
  10. 理由
    アルバム制作の最後の方で録音された楽曲で、歌詞は西村が生まれてからの出来事を歌ったもの[11]
    香葉村が監督と編集を務め、カメラマンイワタナオが撮影したミュージック・ビデオが存在する[12]。ミュージック・ビデオにはレコーディングに参加したつるうちと岡も参加しており、サポートメンバーが初めて参加したミュージック・ビデオとなった。
    アルバム発売に先駆け、2017年2月13日に先行配信された。
  11. すべてを映す鏡
    アルバム制作の初期に出来た楽曲で、メロディ面において僅かながらビートルズのパロディが含まれている[9]。冒頭に入っているのは「TODAY」のラスト部分を逆再生した音で、メロディも「TODAY」のアウトロのギターのメロディと同じもの。間奏は「ボレロ」のリズムとある曲(明言されていない)の演奏の要素が組み込まれている[8]
  12. ラガッシュの予言者は唄う
    アルバムのエピローグ的な楽曲で、西村曰く「精神が危うい「シュレーディンガーの僕」から始まって、「すべてを映す鏡」で過去の自分と決別して、最後の最後にこの曲で人類が終わる」というストーリーになっている[11]

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 香葉村歌唱の楽曲でヒューマンビートボックスで山田が参加。ワンマンライブ会場限定シングル『TODAY/妄想中』に収録されている音源とは異なり、後半が山田によるラップに差し替わっている。
  2. ^ 本作のレコーディングエンジニアの古屋俊介歌唱による「シュレーディンガーの僕」。
  3. ^ 香葉村歌唱の楽曲で、香葉村にとって初めて作詞作曲を担当した楽曲である。
  4. ^ 本作のレコーディングエンジニアの古屋俊介歌唱による「ラガッシュの予言者は唄う」。
  5. ^ 実際の地球から月までの距離は「384,400km」[6]。ただし、これはあくまで平均的な距離で、月が地球の周りを回る軌道が楕円形であることから、最も近い距離で約35万km、遠いときで約40万kmと変動する[7]
  6. ^ a b HMV購入特典CD-R収録の「KABAラップ」
  7. ^ ヴィレッジヴァンガード購入特典CD-R収録の「宇宙に夢中」
  8. ^ 「山田雅人の唄ってみた」シリーズ
  9. ^ 飯坂泰子大村仁望川村美喜の3人で構成される女性芝居ユニット。

出典

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  1. ^ popcorn labyrinth|シュノーケル”. ORICON NEWS. オリコン. 2018年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c d “シュノーケル、宇宙をテーマにしたはじける新作「popcorn labyrinth」”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年1月13日). https://natalie.mu/music/news/216663 2018年7月25日閲覧。 
  3. ^ “シュノーケル、4thアルバム「popcorn labyrinth」リリース決定!”. POPSCENE. (2017年1月13日). http://popscene.jp/foundit/035254.html 2018年7月25日閲覧。 
  4. ^ “シュノーケル、4thアルバム『popcorn labyrinth』より「シュレーディンガーの僕」のMV公開。チャットモンチー&堀之内大介(Base Ball Bear)よりコメントも到着”. Skream! (激ロックエンタテインメント株式会社). (2017年2月15日). https://skream.jp/news/2017/02/snowkel_schrodinger-no-boku_mv.php 2018年9月1日閲覧。 
  5. ^ “シュノーケルが囲われた世界の不安を描く新曲MV”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年2月15日). https://natalie.mu/music/news/220817 2018年7月25日閲覧。 
  6. ^ 地球から月まで歩くと何年かかる?”. あんふぁんWeb. サンケイリビング新聞社 (2015年12月16日). 2019年11月16日閲覧。
  7. ^ 月までの距離はどれくらい? - 天文情報 -”. 仙台市天文台 (2010年). 2019年11月16日閲覧。
  8. ^ a b c d e f popcorn labyrinth セルフライナーノーツ『宇宙 ポップコーン 眼鏡』より
  9. ^ a b c d (インタビュアー:吉羽さおり)「何度もビッグバンを起こし、キテレツでフレンドリーなポップ世界を拡大するシュノーケル」『Skream!』、激ロックエンタテインメント株式会社、1頁、2017年https://skream.jp/interview/2017/03/snowkel.php2018年11月9日閲覧 
  10. ^ シュノーケル (12 August 2017). シュノーケルチャンネル #5『くじ引きMV、また撮ろう。』. 2020年6月5日閲覧
  11. ^ a b (インタビュアー:吉羽さおり)「何度もビッグバンを起こし、キテレツでフレンドリーなポップ世界を拡大するシュノーケル」『Skream!』、激ロックエンタテインメント株式会社、2頁、2017年https://skream.jp/interview/2017/03/snowkel_2.php2018年11月9日閲覧 
  12. ^ “シュノーケル、最新アルバムより香葉村多望が手がけた「理由」MV”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年9月23日). https://natalie.mu/music/news/249931 2018年7月25日閲覧。 

外部リンク

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