Portal:バスク/歴史/カゴ
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カゴは、フランス西部とスペイン北部の被差別民である。彼らの居住地は、ピレネー山麓のナバーラ州、バスク州、ベアルン、アラゴン州、ガスコーニュ、ブルターニュに及び、バスクでは「アゴテ」などとも呼ばれる。史料によると、彼らの存在は紀元1000年にまで遡ることができる。カゴは差別を受け、隔離されて生きていた。彼らはカゴテリと呼ばれる辺鄙な一角に住むことを求められ、いかなる政治的・社会的権利も与えられなかった。彼らが教会に入るときは専用の扉を使わねばならず、礼拝のときは他の信者と一緒にならぬよう仕切りで隔離されていた。カゴは民族集団でも宗教集団でもなく、地元民と同じ言語を話し、通常は地元民と同じ宗教を信じていた。彼らの共通点は、カゴとみなされる祖先を持つことだけだった。彼らに対する過酷な迫害は中世からルネサンス時代、産業革命の時代にも続き、19世紀から20世紀に至ってようやく偏見の解消をみた。……