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Portal:会計/特集記事/個別原価計算

個別原価計算(こべつげんかけいさん、job-order cost system)とは、1つの製品ごとに原価を集計する原価計算手法の1つである。主にこの手法は、船舶や特注の機械など、製造指図書をもとに個別に製造する受注生産で採用されるが、大量生産に適用するのは非効率である。

個別原価計算には、製造間接費について部門別計算を行わない単純個別原価計算と、部門別計算を行う部門別個別原価計算とがある。

計算手続き
  • 原価計算票への記入
1つの製品ごとに、原価計算票を作成し、原価を集計していく。原価計算票には、製造指図書No、得意先名、製品名、仕様、数量、製造指図書発行日、製造着手日、製品完成日、製品引渡予定日の記入欄とともに、直接材料費直接労務費直接経費、製造間接費の記録欄、および、販売価格、直接材料費、直接労務費、直接経費、製造間接費、製造原価販管費総原価利益の見積、実績、差異を記入する要約欄がある。製造前にあらかじめ要約欄の各項目ごとの見積額を記入する……