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コンドル (学名:Vultur gryphus)は、タカ目コンドル科に分類される鳥類。南アメリカ大陸アンデス山脈に生息する。南米コンドル 、アンデスコンドルとも呼ばれる。
おなじコンドル科の大形種としてアメリカ合衆国の西海岸に生息するカリフォルニアコンドル (Gymnogyps californianus)がある。両種とも生きた獲物を狩るのではなく、主に大型動物の死体を漁って食物としている。
これらの大型の2種と何種かの中型種を含む新大陸におけるコンドル科の鳥はコウノトリに近い系統群(タクソン)であると思われていたが、現在では否定されている。ちなみに、コンドルとよく似た外見を持つハゲワシ類はタカ科であり、鷹、鷲、トビ、ハヤブサなどといった通常の猛禽類と同様の、旧大陸における同じように死体食の生態の大型猛禽類である。
コンドルの大きさは、クチバシから尾の先までがおよそ1.2m、両翼の端から端の長さがおよそ3mで、10kg以上になる。翼長ではもっと大きい鳥もあるが、翼の幅(前の縁から後ろの縁までの長さ)が極端に大きく、翼の面積がたいへん広くなっている。これは上昇気流に乗って空高く舞い上がるのに適している。成鳥の羽は黒く、首の付け根にある帯状の白い羽毛と、特に雄鳥の羽の白い班または帯だけが例外である(この白い班または帯は、成熟してから初めての換羽を終えるまで現れない。)。真ん中の指が大きく発達しており、後ろ指はわずかに現れている程度である。爪はまっすぐであまり鋭くない。すなわち、足はコウノトリのように歩く事に適していて、真のタカ目の猛禽である鷹や鷲などのように攻撃に用いたり餌をがっちり捕獲するのには適していない。他の猛禽類の例とは異なり、雌は雄よりも小さい。
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