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Portal:数学/特集項目/9

ロジスティック写像の振る舞いをクモの巣図法で示した図。初期値を0.2としてパラメータ(図中の r)を 1 から 4 まで増やしたときに起こる振る舞いの変化がアニメーションで示されている。

ロジスティック写像(ロジスティックしゃぞう、英語: logistic map)とは、xn+1 = axn(1 − xn) という2次関数差分方程式漸化式)で定められた離散力学系である。ロジスティックマップ離散型ロジスティック方程式(英語: discrete logistic equation)とも呼ばれる。単純な2次関数の式でありながら、驚くような複雑な振る舞いを生み出すことで知られる。

ロジスティック写像の a はパラメータと呼ばれる定数x変数で、適当に a の値を決め、最初の x0 を決めて計算すると、x0, x1, x2, … という数列が得られる。この数列を力学系分野では軌道と呼び、軌道は a にどのような値を与えるかによって変化する。パラメータ a を変化させると、ロジスティック写像の軌道は、一つの値へ落ち着いたり、いくつかの値を周期的に繰り返したり、カオスと呼ばれる非周期的変動を示したりと様々に変化する。

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