RITM-200
表示
RITM-200はOKBMアフリカントフが開発・設計している原子力砕氷船向け加圧水型軽水炉で、電気出力55MWを発揮する。濃縮度20%のウラン燃料を使用して燃料交換周期を7年とし、炉心寿命は40年となっている[1]。
砕氷航海の際には船体が大きく動揺するため、それに対応すべく±45°のローリングと±15°のピッチングの中でも正常に動作するよう設計されている[2]。LK-60Ya級原子力砕氷船に採用される。
陸上型であるRITM-200Nを小型モジュール炉(SMR)として開発しており、ウスチ・ヤンスク地区のウスチ・クイガに設置する計画を立てている。[3]
また、水上原子力発電所用のRITM-200Mも開発しており、チュクチ自治管区のペシャンカ鉱山を開発するバイムスキープロジェクト[4]への電力供給のためにナグリョウィニン岬近くに4艘設置する計画も立てている。[5]
参考文献
[編集]- ^ “Small nuclear reactors for power and icebreaking”. 2014年11月11日閲覧。
- ^ “Ural icebreaker passes construction milestone”. World Nuclear News. World Nuclear Assosication (2018年8月1日). 2018年8月2日閲覧。
- ^ ロシア・サハ共和国内で計画中の陸上SMRに建設許可 - 原子力産業新聞
- ^ バイムスキープロジェクト KAZ ミネラルズ社
- ^ ロスアトム社、海上浮揚式原子炉で採掘会社に電力供給へ - 原子力産業新聞