RMAX
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RMAX
RMAXは、ヤマハ発動機で開発された多目的無線操縦ヘリコプターおよび自立飛行型(ドローン)ヘリコプターである[3][4][5]。
概要
[編集]これまで農業用途で使用されてきたR-50のエンジンが強化され、姿勢制御装置が改良された[6]。
R-50では98ccだった排気量が246ccになり、高出力化されたことで積載能力は20kgから30kgに50%向上した。また、飛行時間も30分から2倍の60分となった。
派生型
[編集]RMAX Type II
[編集]実用ペイロード30kg[1]
RMAX Type II G
[編集]GPSを搭載する。
実用ペイロード27kg[1]
RMAX G1
[編集]2005年にRMAX Type II Gをベースに開発された自律航行型・産業用無人ヘリコプター[2]で、人の立ち入りが困難な火山や放射線量の高い地域で使用される[7][8]。RMAXとしては初めてのドローン型シングルコプターである。
性能・主要諸元
[編集]- 無人ヘリコプター
- エンジン:水冷・2サイクル・OHV・水平対向2気筒・246cc・21ps[6]
- 全長(ロータ含む):2,750mm / 3,630mm
- 全幅:720mm
- 全高:1,080mm
- メインロータ径:3,115mm
- テールロータ径:545mm
- 運用自重:58kg
- 積載量:30kg
- 全備重量:94kg[9]
- 姿勢安定装置:ジャイロ安定式 YACS(YAMAHA Attitude Control System-Cruise control)
比較
[編集]機体名称 | RCASS | R-50 | YH-300 | RMAX | FAZER | RPH-2 |
---|---|---|---|---|---|---|
積載量 | 10kg | 20kg | 30kg | 30kg | 30kg | 100kg |
内薬剤 | 10kg | 24kg | 24kg | 30kg | 60kg | |
飛行時間 | 30分 | 40分 | 60分 | 60分 | 60分 | |
全長 | 1.40m | 3.58m | 3.95m | 3.63m | 3.66m | 5.6m |
回転翼径 | 2.60m | 3.07m | 3.38m | 3.12m | 3.12m | 4.8m |
全高 | 1.8m | 1.08m | 1.15m | 1.08m | 1.08m | 1.8m |
自重 | 80kg | 44kg | 58kg | 58kg | 70kg | 230kg |
全備重量 | 100kg | 65kg | 95kg | 94kg | 100kg | 330kg |
原動機 | 水冷2サイクル単気筒 | 水冷2サイクル2気筒 | 空冷2サイクル | 水冷2サイクル2気筒 | 水冷4サイクル2気筒 | 水冷2サイクル3気筒 |
排気量 | 292cc | 98cc | 248cc | 246cc | 390cc | 679cc |
出力 | 28hp | 12hp | 21hp | 21hp | 25.6hp | 83.5hp |
メーカー | 神戸技研 | ヤマハ発動機 | ヤンマー | ヤマハ発動機 | ヤマハ発動機 | 富士重工 |
関連項目
[編集]脚注・出典
[編集]- ^ a b c 高性能と安定性を実現、高能率産業用無人ヘリコプター ヤマハ「RMAX」TypeIIG 新発売
- ^ a b 高性能と安定性を実現 ヤマハ自律航行型・産業用無人ヘリコプター「RMAX G1」新開発
- ^ ヤマハ発の無人ヘリ、米当局が認可 ドローン商用利用の可能性を模索 報道機関らが試験運用も
- ^ 米政府が世界初認可、ヤマハ発動機の無人機(ドローン)開発秘話
- ^ 総務省ドローンの現状について
- ^ a b 仕様諸元
- ^ 無人ヘリコプターを用いた放射線マップの作成
- ^ 平成23 年霧島山新燃岳噴火に関する緊急調査研究
- ^ 無人航空機の積載可能重量は航空機製造事業法での規定により、離陸総重量(100kg未満)から機体重量を引いたものとなっている。各種計測における無人ヘリコプタの利用