S・P・ムトゥラーマン
S・P・ムトゥラーマン S. P. Muthuraman | |
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S・P・ムトゥラーマン(2015年) | |
生年月日 | 1935年4月7日(89歳) |
出生地 | イギリス領インド帝国 プドゥコッタイ藩王国カライクディ(現タミル・ナードゥ州) |
職業 | 映画監督 |
ジャンル | タミル語映画 |
活動期間 | 1972年-1997年 |
配偶者 | カマラ(1960年-1992年、死別) |
著名な家族 |
ラーマ・スッバイヤ(父) スーバ・ヴィーラパンディアン(弟) |
S・P・ムトゥラーマン(S. P. Muthuraman、1935年4月7日[1] - )は、インドのタミル語映画で活動する映画監督。「SPM」の通称で知られている[2]。これまでに72本の映画で監督を務め、タミル語映画で最も商業的に成功した監督の一人に挙げられる[3]。
生い立ち
[編集]1935年4月7日、7人兄弟の第2子としてカライクディに生まれる。地域の慣習に従い「ラージャラーム・モーハン(Rajaram Mohan)」の別名が付けられたが、時代の経過と共に慣習が廃れたため、次第にこの名前は使用されなくなった[4]。父ラーマ・スッバイヤはドラヴィダ運動の活動家で、1972年から1978年にかけてタミル・ナードゥ州議会議員を務めた。また、末弟スーバ・ヴィーラパンディアンもドラヴィダ運動家として活動している[5]。
キャリア
[編集]会社員を経て雑誌『テンドラール』の編集アシスタントに転職した。ムトゥラーマンは脚本家を志望しており、AVMプロダクションの脚本家チームへの就職を目指していたが、同社からは「映画製作の技術を学ぶように」と助言を受けて編集チームに採用された[6]。1960年にA・ビームシンの助監督として『Kalathur Kannamma』に参加し[7][8]、その後はクリシュナン=パンジュ、D・ヨーガナンド、プッタンナ・カナガール、M・クリシュナン・ナーイル、A・C・ティルロークチャンダルの下で映画製作に携わった[9]。
監督としてR・ムトゥラーマン、ジャイシャンカル、シヴァージ・ガネーサンの主演作を手掛けた後、ラジニカーントとカマル・ハーサンの主演作を手掛けたことで監督としての名声を得た[10]。ラジニカーントとは1977年以来親密な関係を構築し、25本の映画で彼を主演に起用した。ムトゥラーマンはラジニカーントを商業スターに押し上げた功労者として知られており[11]、『ボス その男シヴァージ』ではアソシエイト・プロデューサーを務めている。
家族
[編集]1957年にカマラと結婚し[12]、3人の子供をもうけた。1992年10月15日に妻カマラと死別している[13]。
フィルモグラフィー
[編集]映画
[編集]- Kanimuthu Paappa(1972年)
- Petha Manam Pithu(1973年)
- Kasi Yathirai(1973年)
- Deiva Kuzhandhaigal(1973年)
- Engamma Sapatham(1974年)
- Anbu Thangai(1974年)
- Yarukku Mappillai Yaro(1975年)
- Mayangukiral Oru Maadhu(1975年)
- Aan Pillai Singam(1975年)
- Thunive Thunai(1976年)
- Kaalangalil Aval Vasantham(1976年)
- Oru Oodhappu Kan Simittugiradhu(1976年)
- Oru Kodiyil Iru Malargal(1976年)
- Mogam Muppadhu Varusham(1976年)
- Sonthamadi Nee Enakku(1977年)
- Pennai Solli Kutramillai(1977年)
- Bhuvana Oru Kelvi Kuri(1977年)
- Aadu Puli Attam(1977年)
- Aalukkoru Aasai(1977年)
- Kaatrinile Varum Geetham(1978年)
- Vattathukkul Chaduram(1978年)
- Sakka Podu Podu Raja(1978年)
- Priya(1978年)
- Kavari Maan(1979年)
- Kadavul Amaitha Medai(1979年)
- Oru Koyil Iru Dheebangal(1979年)
- Aarilirunthu Arubathu Varai(1979年)
- Vetrikku Oruvan(1979年)
- Rishi Moolam(1980年)
- Murattu Kaalai(1980年)
- Kazhugu(1981年)
- Netrikkan(1981年)
- Ranuva Veeran(1981年)
- Kudumbam Oru Kadambam(1981年)
- Pokkiri Raja(1982年)
- Puthukavithai(1982年)
- Sakalakala Vallavan(1982年)
- Paayum Puli(1983年)
- Oru Kai Pappom(1983年)
- Adutha Varisu(1983年)
- Thoongathey Thambi Thoongathey(1983年)
- Naan Mahaan Alla(1984年)
- Oorukku Upadesam(1984年)
- Nallavanukku Nallavan(1984年)
- Enakkul Oruvan(1984年)
- Nalla Thambi(1985年)
- Ammavum Neeye Appavum Neeye(1985年)
- Uyarndha Ullam(1985年)
- Sri Raghavendrar(1985年)
- Japanil Kalyanaraman(1985年)
- Mr. Bharath(1986年)
- Dharma Devathai(1986年)
- Samsaram Oka Chadarangam(1987年)
- Velaikkaran(1987年)
- Per Sollum Pillai(1987年)
- Manithan(1987年)
- Guru Sishyan(1988年)
- Nallavan(1988年)
- Dharmathin Thalaivan(1988年)
- Raja Chinna Roja(1989年)
- Ulagam Pirandhadhu Enakkaga(1990年)
- Thiyagu(1990年)
- Athisaya Piravi(1990年)
- Guru Sishyulu(1990年)
- Thaiyalkaran(1991年)
- Jeevana Chadarangam(1991年)
- Kaaval Geetham(1992年)
- Pandian(1992年)
- Thottil Kuzhandhai(1995年)
テレビシリーズ
[編集]- Nimmadhi Ungal Choice(1997年)
受賞歴
[編集]年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
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フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
1977年 | タミル語映画部門監督賞 | 『Oru Oodhappu Kan Simittugiradhu』 | 受賞 | [14] |
『Thunive Thunai』 | ノミネート | |||
1978年 | 『Bhuvana Oru Kelvi Kuri』 | 受賞 | [15] | |
1979年 | 『Priya』 | ノミネート | ||
1981年 | 『Murattu Kaalai』 | |||
1983年 | 『Enkeyo Ketta Kural』 | |||
1985年 | 『Nallavanukku Nallavan』 | |||
2012年 | 生涯功労賞 | — | 受賞 | [16] |
IIFAウトサヴァム | ||||
2017年 | 生涯貢献賞 | — | 受賞 | [17] |
タミル・ナードゥ州映画賞 | ||||
1979年 | 監督賞 | 『Aarilirunthu Arubathu Varai』 | 受賞 | [18] |
1982年 | 作品賞 | 『Enkeyo Ketta Kural』 |
出典
[編集]- ^ Muthuraman 2017, p. 20.
- ^ “Rajinikanth deserves all the love he gets: SP Muthuraman” (英語). The Indian Express. (2018年12月12日). オリジナルの21 April 2019時点におけるアーカイブ。 2019年8月18日閲覧。
- ^ “S P Muthuraman - Successive hits - Who gave the most in Tamil cinema?”. www.behindwoods.com. 27 July 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。4 April 2019閲覧。
- ^ Bs_yILhtmrAC. オリジナルの7 April 2023時点におけるアーカイブ。 29 July 2022閲覧。
- ^ Dinamalar (11 July 2017). “எஸ்.பி.முத்துராமன் பேத்தி திருமண வரவேற்பு: திரையுலகினர் திரண்டு வாழ்த்து - SP Muthraman grand daughter wedding : Celebrities wished”. தினமலர் - சினிமா. 5 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。4 April 2019閲覧。
- ^ Muthuraman 2017, p. 38.
- ^ Muthuraman, S. P. (13 May 2015). “சினிமா எடுத்துப் பார் 8- திரைக்கதை ஜாம்பவான் டி. பிரகாஷ் ராவ்! [Try making a film, part 8 – The screenplay legend T. Prakash Rao!]” (タミル語). The Hindu. オリジナルの23 November 2016時点におけるアーカイブ。 15 May 2015閲覧。
- ^ Jeshi, K. (18 March 2014). “Director's chair”. The Hindu. オリジナルの23 November 2016時点におけるアーカイブ。 6 September 2014閲覧。
- ^ “Tamil Cinema News – Kollywood News – Tamil Film News – Maalaimalar”. cinema.maalaimalar.com. 14 January 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。4 April 2019閲覧。
- ^ Rangarajan, Malathi (3 December 2009). “Musings, the Muthuraman way”. The Hindu. オリジナルの25 September 2020時点におけるアーカイブ。 4 April 2019閲覧。
- ^ “Rediff On The NeT, Movies: Salute to the superstar -- A Rediff Special”. www.rediff.com. 5 April 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。4 April 2019閲覧。
- ^ Muthuraman 2017, p. 55.
- ^ “மனைவி மறைந்த துயரத்தை அடக்கிக்கொண்டு 'பாண்டியன்' படத்தை முடித்து வெளியிட்டார், முத்துராமன்”. Maalai Malar. (1 January 2013). オリジナルの31 October 2013時点におけるアーカイブ。 27 June 2020閲覧。
- ^ “24th Filmfare Awards South (1977)”. Bollywood Product. 2023年12月18日閲覧。
- ^ “25th Filmfare Awards South (1978)”. Bollywood Product. 2024年1月11日閲覧。
- ^ “The 59th Idea Filmfare Awards 2011(South)”. Bennett, Coleman & Co. Ltd (8 July 2012). 24 May 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。8 July 2012閲覧。
- ^ “IIFA Utsavam 2017: Charlie, Irudhi Suttru Bag Top Laurels”. News18.com. IANS. (29 March 2017) 29 March 2017閲覧。
- ^ “Filmmaker SP Muthuraman hospitalised in Chennai”. The News Minute (2021年4月8日). 2024年5月1日閲覧。
参考文献
[編集]- Muthuraman, S. P. (2017) (Tamil). AVM Thandha SPM (3rd ed.). Vikatan