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SDSS J065133.338+284423.37

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SDSS J065133.338+284423.37
分類 白色矮星[1]
軌道の種類 二重連星[2]
天文学上の意義
意義 重力波の存在を間接的に
測定できた白色矮星の連星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  06h 51m 33.338s[1]
赤緯 (Dec, δ) +28° 44′ 23.37″[1]
距離 約3000 光年[1]
(約920 pc)
軌道要素と性質
公転周期 (P) 12分45秒 -0.00025秒/年[1]
物理的性質
質量 0.5 and 0.25 M
色指数 (u) 19.58 ± 0.04[2]
色指数 (g) 19.105 ± 0.009[2]
色指数 (r) 19.450 ± 0.016[2]
色指数 (i) 19.725 ± 0.026[2]
色指数 (z) 19.82 ± 0.12[2]
他のカタログでの名称
J0651[1],
SDSS J065133.33+284423.3[2],
WD J0651+2844[2],
Template (ノート 解説) ■Project

SDSS J065133.338+284423.37とは、地球から約3000光年離れた位置にある白色矮星同士の連星である[1][2]。名称が長いので、J0651と略される[1]

J0651は、白色矮星同士が互いの重心をわずか12分45秒で公転している連星である。このため、一般相対性理論で予測される重力波の放出によって、公転軌道が縮み、公転周期が短くなるはずである。J0651の場合、理論上は1年ごとに0.25ミリ秒ずつ短くなる[1]

J0651は、地球から見ると、6分ごとにを起こす。この食のタイミングは、極めて正確なタイミングで起こるため、精密な測定が可能である。テキサス大学オースティン校の研究チームは、マクドナルド天文台2011年からJ0651の食を観測し、2011年4月4日と、ほぼ1年後の2012年4月19日の食のタイミングを比較すると、6.1秒も短いタイミングで起こっていることがわかった。また、公転周期の減少が、理論とほぼ同じ0.25ミリ秒だけ短くなる事もわかった。このまま行けば、2013年には2011年と比べて20秒も食のタイミングが縮まると見られている[1]

J0651は、それぞれ太陽質量の0.5倍と0.25倍の質量を持つと見られる[1]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Astronomers Test Einstein in a New Regime Using Pair of Burnt-Out Stars McDonald Observatory
  2. ^ a b c d e f g h i SDSS J065133.33+284423.3 -- Double or multiple star SIMBAD

座標: 星図 06h 51m 33.338s, +28° 44′ 23.37″